平成18年1月4日(水)、午後4時より有山登記念館講堂において賀詞交歓会が開催されました。理事・評議員・教授の方々をはじめ、500名近い大学教職員、同窓生等の関係者が出席し、小川秀興理事長・学長による年頭のご挨拶、続いて有山記念食堂にての懇談会が盛大に行われ、新たな年のスタートが切られました。
年頭所感
理事長・学長 小川秀興
平成18年1月4日有山登記念館講堂
皆様、明けましておめでとう御座居ます。平成18年賀詞交歓会に先立ちまして年頭の挨拶を申し上げます。順天堂大学の伝統として、理事長が過去1年間の出来事を総括し、新年度に向けての目標、理念をお話しするのが本会の主旨で御座居ます。
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3つの公約
順天堂大学の医学部長を拝命して10年、学長に任ぜられまして6年、本年度末に再再選という事で、学長の職責を続ける事になりました。学長職就任来、行って参りましたので特に新しくはありませんが、2年前に理事長に就任した際、順天堂の3つのマニフェストを公式に掲げました。1.財務状況の公開、2.危機管理・予防、そして3.広報活動の充実、であります。
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学校法人順天堂の3大マニフェスト
1.財務状況の公開
2.危機管理・予防
3.広報活動の充実
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2.危機管理体制の整備に関しましては、あまり厳しく行うと、ギスギスしたものになります。しかし教育機関である大学、医療機関である病院として多様なる危機は未然にこれを防ぐ、予防することが肝要です。自ら正すべきは正すことが必要です。教職員がお互いを称えつつ、協力してできるだけ危機を避けなければなりません。人間は万全ではありませんし、組織も万全な物はありません。いくらマニュアルを作って細部に亘って注意を促しても、危機は不可避です。そして人の和、他を慈しむ心が無ければ、この危機管理というものは成されません。
大学全体の危機管理について申し上げますと、3学部の学部長が業務担当の理事であり、5つの病院の院長も各病院の業務担当理事であります。理事会には学部長、院長、そして学外から適正な方々に学外有識者理事および監事として法人運営に御参画戴いており、この理事会を中心に教授会、大学内各種委員会、各病院内の連絡協議会議等があり、そこでは実に様々な危機問題を扱います。学生問題、健康問題、不祥事、近年では医学生や看護学生、医師・看護師などのメンタル・ヘルスケア、特に医療機関に対する世評の厳しさに比例するかの如き「鬱」の増加問題も抱えております。教職員間でも問題は起こります。アカデミック・ハラスメント、ポジション・ハラスメント、セクシャル・ハラスメントと枚挙に暇がありません。危機管理と言うとすぐに医療事故を思い浮かべるでしょうが、決してそれだけではないのです。財務運営上のほんの少しの小さな異常も、皆の注意があれば未然に防げる事が多い筈です。順天堂大学は「“危機管理は皆でやっていくのだ”という思いでやって戴きたい」という事を掲げて参りました。幸いにしてこの1年間、巷間を騒がせる程の大きな危機はありませんでしたが、反省すべき点も御座居ました。教職員1人1人が自らこの順天堂を支えているとの心づもりで自己点検・他己点検の程を宜敷くお願い致します。
それから1.財務状況の公開と3.広報活動の充実ですが、学長に就任した時は社会からあまり言われなかった事ですが、最近、1.大学法人財務状況の公開が義務化されました。その公開度は大学によって大いに違っておりますが、順天堂大学では出来得る限りの情報公開をしていきたいと思い、理事長就任後は大部分の状況を公開しています。また、3.広報活動は学校法人順天堂が如何なる歩みを続け、如何なる状況にあるかを広報する訳でありまして、1.財務状況の公開と共に、何を行い、何に人材と知力と資財を遣い如何なる成果を挙げてきたのかと公開する事が重要です。これがそのまま広報活動にもなります。そういう訳で、学校法が改正され情報公開が求められる今、過去数年間も含めて学校法人の歩みを総括してみたいと思います。
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