■1.はじめに
臨床研修センター後期研修担当 富野 康日己(腎臓内科教授)
順天堂の歴史は、学祖の佐藤泰然先生が江戸の薬研堀に蘭方塾を開いた天保9年(1838年)に始まり、今年で168年になります。順天堂がお茶の水に根城をすえたのが明治8年(1875年)ですから、それ以来すでに120年の星霜をへたわけです。明治から大正にかけて順天堂は日本の代表的な私立病院として名声を馳せましたが、その後も「不断前進」の学是のもと着実に一歩一歩前進してまいりました。
順天堂大学附属病院は、今年の7月に開院する練馬病院を加え、順天堂医院、浦安病院、静岡病院、越谷病院、東京江東高齢者医療センターの6病院で総ベッド数3000床を超える規模へと発展しつつあります。順天堂大学病院群では医療安全を第一に考え、危機管理を徹底して行っています。順天堂の「仁」の理想を掲げ、医療の質とサービスの向上にまい進したいと考えています。
研修修了予定の先生だけでなく、研修を既に終了された多くの皆さんの参入・入局(入学)を心から願っており、最近の順天堂をよく知って頂くために、JMA(Juntendo MedicalAssociation)−臨床研修センターだより−を創刊することに致しました。
若き医師諸君、順天堂で共に学びましょう。
■2.順天堂大学附属病院における臨床研修終了後の進路について
順天堂の特長
学位について
医学博士号(甲・乙)は、大学医学部(大学院または講座)で学ばなければ取得することは出来ません。本学の大学院の医学研究科修了者数は年々増加しています。特に平成以降、博士論文(甲)数が増加し、平成19年には年間100名を超える勢いです。このように大学院が整備され、優秀な医学博士が指導者として手腕を振舞うことにより、大学院に入学しなくても臨床に直結した研究を行うことができ、医学博士号(乙)の学位取得者数も増えています。
臨床研究・基礎研究
文部科学省より交付される科学研究費補助金(科研費)は、実績を認められた研究者に対して助成されるものです。全国8000校を超える私立大学中、助成金を交付されているのはわずか500校余りです。科研費取得率でみると、順天堂は全国第8位であり、10位以内に入る他大学は全て総合大学でした。科研費を主とする国公・私的・民間からの補助金は年々増加しており、大学院医学研究科が整備され、さらに、アトピー疾患研究センター、老人性疾患病態治療センター、環境・性差医学研究所の3つの大規模な研究センターが設置され、研究施設が格段に充実しています。