環境発がんを未然に防ぐ社会へ

「国際環境発がんの予防医療研究と最先端医療を担う人材養成の実現を目指した拠点形成」

挨拶

この度、「国際環境発がん制御研究センター」が立ち上がることとなった。特に、「次世代のアジア貢献の受け皿」としての役割・使命を遂行出来ればと願う。「底力のある真のリーダー」の人材育成でもある。

1) 「高い純度のある、がんの専門性」と「文化的包容力」
2) 「自らを教材として示す風貌」と「器量と度量」
3) 「30年先を明日の如く」語る「胆力と先見性」

「賢明な寛容」を備えた「真の国際性」を目指したいものである。

順天堂大学医学部 病理・腫瘍学講座 教授
国際環境発がん制御研究センター長
樋野 興夫

位置付け

「今、ふたたび 環境発がん!」を主題として掲げ、古き歴史と日新の科学を踏まえて、次世代の新しい精神性として改めて問い直したい。人間の尊厳に徹した医学・医療の在り方を考える。「潜在的な需要の発掘」と「問題の設定」を提示し、「医学研究」に「新鮮なインパクト」を与えることを使命とする。バーチャルな「国際環境発がん制御研究センター」は大学課程の基礎医学教育と密接な関連をもつ。

「国際環境発がん制御研究センター」の理念

  • (1)世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見ていく
  • (2)俯瞰的に病気の理を理解し「理念を持って現実に向かい、現実の中に理念」を問う人材の育成
  • (3)複眼の思考を持ち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔き

意義・目的

発がん研究では、山極勝三郎 (1863-1930) の「人工発がん」(1915)、吉田富三の「肝がん創成」(1932) と日本国は世界的な業績がある。日本国は化学発がんの創始国である。20世紀は「がんを作る」時代であった。21世紀は「がんを遅らせる」研究で再び、日本国は世界に貢献する時であると考える。

日常生活を営む環境中に含まれる因子に暴露されることに起因する発がん、いわゆる『環境発がん』を未然に防ぎ、安全に安心して健康な生活をおくることができる社会の構築に寄与することを目的とする。「山極勝三郎と吉田富三の業績」から最近の「アスベスト・中皮腫問題」、「放射線被爆」、そして将来の「環境発がん研究」の重要性の展望は、「昔の命題は、今日の命題であり、将来のそれでもある」ことを実感する学びの時である。「次世代の環境発がん:ー皮向けた世界・アジア貢献の懸け橋—」としての「国際環境発がん制御研究センター」である。

公開講座・シンポジウム

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