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研究


 

形成・再建外科学の研究課題

 
形成・再建外科学で扱う対象疾患は、口唇裂・口蓋裂をはじめとする各種先天性外表変形、悪性腫瘍摘出後の各種外表変形、外傷あるいは外科手術後の神経麻痺など多彩なものとなっています。治療法として、遊離植皮術をはじめとする各種組織移植術、マイクロサージャリー、頭蓋顎顔面外科手術、レーザー治療など多くの種類があります。そのため、形成外科学における研究課題は上記の各種疾病および治療法に関する基礎的な研究と治療法の改良・開発研究がおもなものとなっています。それらを以下に示します。
1.頭蓋顎顔面における骨延長に関する研究
2.頭蓋顎顔面領域におけるハイドロキシアパタイト人工骨に関する研究
3.神経再生に関する研究
4.培養皮膚に関する研究
尚、現在当研究室にて実施されている研究を以下の如く紹介いたします
1.頭蓋顎顔面における骨延長術に関する研究
craniosynostosisなどの頭蓋骨形態異常に対して、現在gradual distraction methodを用いたcranioplastyも行われている。家兎の頭蓋骨にosteotomyを加え、頭蓋骨延長モデルを作製し、延長器の改良、延長の病理組織学的検討に取り組んでいる。
現在はポリ乳酸製の吸収性骨延長器を使用して延長器の除去を必要としない延長器の検討を行なっている。
2.頭蓋顎顔面領域におけるハイドロキシアパタイト人工骨に関する研究
術中に容易に成形可能である自己硬化型リン酸カルシウム骨ペーストは新たな骨補填財として頻繁に骨再建に使用されている。そこで当科においては、リン酸カルシウム骨ペーストを用いた動物実験を行い、臨床への応用を研究している。
3.神経再生に関する研究
 現在、臨床においての神経縫合は断端同士を縫合する端々縫合が主として行なわれている。しかし、縫合できる断端が存在しない状況や縫合を受ける神経の損傷を最小限にしたい場合には既存の神経側面に断端を縫合する端側神経縫合を行なう場合があり、近年その有用性が注目されている。我々は、顔面神経麻痺の再建手術等、形成外科の臨床に応用出来るよう、端側神経縫合の研究を進めており、現在は、端側縫合部での神経発芽の様子を直接的に観察している。
4.培養皮膚に関する研究
創傷治癒の過程において線維芽細胞の進入、血管新生は大切な現象である。一般的に血行不良創、糖尿病などの基礎疾患、加齢などは、これら現象が遅延する要因となる。臨床において、このような条件をもった創は治療に難渋することが多く、このような創の創傷治癒を促進させるため、また、侵襲が少ないより確実な治療方法を確立したいと考えた。血行不良創モデルを作成し、主に血管新生の程度に着目した創傷治癒の基礎実験を行っている。また血管新生を促進するため、血管内皮前駆細胞が含まれていると言われている、骨髄間質細胞の血管新生・創傷治癒促進効果について検討しながら、骨髄間質細胞を培養・増幅し、細胞組込型培養皮膚の開発も行っている。
 
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