がん医療に放射線療法が果たす役割は大きく、欧米ではがん患者さんの2人に1人が放射線療法を受けている。現在、日本においてその率は4人に1人であるが、急激に増加してきており、今後欧米並みとなると考えられる。
現代の放射線療法においては、高度の医学物理学的知識が必要であり、欧米では放射線腫瘍医とほぼ同数の医学物理士が放射線治療施設に勤務し、放射線療法の品質保証や研究を行っている。本邦では、放射線腫瘍医が不足していることと共に、放射線療法の現場に従事する医学物理士が極めて少ないことが放射線療法の発達を遅らせ、また、質的管理上の大きな問題となっている。
そこで、本講座では、医学物理学の教員による高精度治療装置を用いた先端的放射線治療に関する研究を行ない、研究成果を世界に発信すると共に、質の高い医学物理士を養成するための医学物理教育プログラムを開講し、本邦の放射線療法の質的向上を目指す。 |