日本二分脊椎研究会

代表世話人からのご挨拶

代表世話人の就任にあたり

代表世話人 山髙 篤行

宮野 武先生が平成28年7月15日の日本二分脊椎研究会世話人会で代表世話人を退任されることとなり、その責務を私が継がせていただくことになりました。まず始めに、長年に亘り代表世話人を務められました宮野先生に厚く御礼申し上げます。また、世話人会の先生方をはじめ、本研究会の会員の皆様には、ご支援、ご鞭撻いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

私は1987年(昭和62年)に順天堂大学医学部を卒業後、医学部ラグビー部時代からの恩師である宮野 武教授が率いる小児外科学教室に入局しました。その後、宮野先生が執刀される膀胱拡大術や逆流防止術など二分脊椎症の治療に深く携わり、本症について勉強する機会を得ました。また、本研究会の事務局の仕事も経験させて頂き、世話人の先生方のお仕事ぶりや本症の治療に対する情熱を間近で勉強させて頂くことができました。

本研究会は1984年に第1回研究会が開催され、2017年で34回目となります。本症の治療には脳神経外科、整形外科、泌尿器科、小児外科、リハビリテーション科等の医師、看護師、コメディカルの横断的・集学的治療が必要不可欠です。そのため本研究会は、本症の病因、病態はもとより、専門外の分野における最新の治療法も学べる貴重な機会となっております。

宮野先生と先日お話しさせて頂き、今後は本研究会で若手教育を目的とした症例検討や学術面における多施設共同研究を推進して行きたいと考えております。またアンケート調査の協力依頼に関しましてもその内容を検討した上でご協力させて頂くことを視野に入れております。

本症では、1つの専門領域だけでは解決できない様々な内容があることから、学術面でも各科・各施設が協力しあい、本研究会から世界にアピールできるような臨床共同研究が発信されることを夢見ております。

最後になりますが、今まで先人の方々が大切に育てられた研究会をさらに発展すべく、代表世話人として責務を遂行していく所存でおります。今一度、世話人会の先生方をはじめ、研究会の会員の皆様には、ご支援、ご鞭撻いただけますよう、お願い申し上げます。

平成29年6月吉日
山髙篤行

前代表世話人からのご挨拶

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