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センター長/形成外科教授
田中 里佳
米国には足の疾患を専門的に診療する足病医(国家資格)が存在します。本邦には足病学に対する教育や専門医制度がなく、足の疾患を専門的に診療できる体制がありません。今後高齢化社会が進む中、健康寿命を延伸するためには「歩行」を維持することは重要な課題のひとつであり、適切な知識と高い技術を併せ持って診療を行える足病の専門センターの設立は必要不可欠と考え、今回順天堂医院において日本初の大学病院における「足の疾患センター」を設立しました。

『足の疾患センター(Podiatry Center)』は欧米の足病医療を日本で実現するため形成外科、整形外科、循環器内科、血管外科、皮膚科、糖尿病内科、腎臓内科、リハビリテーション科から足病疾患治療の専門医が集結し、協力して治療に当たります。各科の足病の専門的知識を共有し、先端技術をすり合わせ、検討、実践していくことでフットケアから難治性疾患の治療まで先端医療の道を切り開きます。さらに各科それぞれが個別に対応していた疾患も、各科の協力により安全かつ適切な治療の提供が可能となります。

当院「足の疾患センター」では、月曜日から金曜日に形成外科、整形外科、皮膚科、循環器内科の担当医とフットケア看護師が外来診察を行います。その他、血管外科、糖尿病内科、腎臓内科、リハビリテーション科とは連携をして診療にあたります。

場所は1号館4階4Cにあります。完全予約制となっておりますので、お電話でのご予約をお願いいたします。