視覚能力トレーニングによる視機能への影響に関する研究

臨床研究に関する情報公開

研究課題名 視覚能力トレーニングによる視機能への影響に関する研究
研究責任者 猪俣 武範
研究の意義と
目的
視覚能力トレーニングとは、眼球を動かす筋肉を鍛えることで眼球運動の速度、正確性および視野能力の向上を図るトレーニングです。このトレーニングにより、スポーツにおいてボールや相手の動きなどを素早く正確に捉えられるようになると考えられています。しかし、この視覚能力トレーニングの効果ははっきりと分かっていません。そのため、この研究で視覚能力トレーニングの効果を明らかにすることで、日本においても視覚能力運動トレーニングが普及し、運動競技者のパフォーマンスの向上に繋がればと考え、この研究を計画しました。そして、本研究が2020年の東京オリンピックでの日本人選手の活躍の一助になればと考えています。
研究の方法
参加者には、週に3回の視覚能力トレーニングを4,8,12,16週間行うグループとトレーニングを行わないグループの計5グループに分かれていただきます。このグループ分けに関しては、どのグループになるかは担当医師にも分かりませんし、選ぶこともできません。研究の前後に眼科的検査をさせていただき、また毎週1回Supreme Visionという機械を用いて、視覚能力の測定および眼球の動きを測定させていただきます。

検査および観察項目:
研究前、研究中及び終了後に以下の観察、診察および検査を実施し、この研究のデータとして活用します。

参加者の背景情報:
年齢、性別、既往歴、身長、体重、内服歴、喫煙歴(Brinkman index)、平均睡眠時間、花粉症の有無、肩こりの有無、頭痛の有無、運動競技の種類、運動の頻度、1回の運動の平均時間、どのような集団で運動を行っているか(「◯◯大学の体育会」や「友人と」など)

眼科的検査:
視力、眼圧、角結膜上皮染色試験(フルオレセイン染色)、涙液層破砕時間、シルマー試験Ⅰ法、DEQS質問紙票によるドライアイの自覚症状、スポーツ中の目の症状

そしてSupreme Visionでの視覚能力測定を行います
スケジュール表の例(16週間トレーニングを行うグループ)
項 目 トレーニング
開始日
トレーニング期間
時 期 0週 1週後 2週後 3週後 ・・・ 15週後 16週後
(終了時)
受 診 受診1           受診2
同意取得            
患者背景の確認            
トレーニング期間
眼科学的検査        
視覚能力測定
有害事象の観察a  
スケジュール表の例(12週間トレーニングを行うグループ)
項 目 トレーニング
開始日
トレーニング期間 非トレーニング期間
時 期 0週 1週後 ・・・ 12週後 13週後 ・・・ 16週後
(終了時)
受 診 受診1           受診2
同意取得            
患者背景の確認            
トレーニング期間      
眼科学的検査          
視覚能力測定
有害事象の観察a  
スケジュール表の例(トレーニングを行わないグループ)
項 目 トレーニング
開始日
非トレーニング期間
時 期 0週 1週後 2週後 ・・・ 12週後 ・・・ 16週後
(終了時)
受 診 受診1           受診2
同意取得            
患者背景の確認            
トレーニング期間              
眼科学的検査          
視覚能力測定
有害事象の観察a  

◎印は当院に来院してもらい行う項目、◯印は当院もしくはボクシング塾ボックスファイにお越しいただき測定する項目、●印は自宅で行ってもらう項目です
a: 有害事象とは、副作用など好ましくないすべての事象のことで、トレーニングとの因果関係は問いません。

応募条件 同意取得日の時点で20歳以上であり、本研究参加を希望された方です。
ただし、その他の合併症や治療経過により、担当医師が不適切と判断した方は除きます。
実施期間 この研究に参加された場合の予定参加期間は、計16週間となります。
同意の取得について 病院倫理委員会で承認の得られた同意説明文書を被験者に渡し、文書および口頭による十分な説明を行い、被験者の自由意思による同意を文書で取得します。被験者が未成年の場合は、親権者の代諾を得ます。被験者の同意に影響を及ぼす情報が得られたときや、被験者の同意に影響を及ぼすような研究計画書等の変更が行われるときは、速やかに被験者に情報提供し、研究に参加するか否かについて被験者の意思を予め確認するとともに、事前に病院倫理委員会の承認を得て同意説明文書等の改訂を行い、被験者の再同意を得ることとします。
実施場所 順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科
ボクシング塾ボックスファイ
個人情報の保護
この研究にご参加いただいた場合、あなたから提供された診療情報などのこの研究に関するデータは、個人を特定できない形式に記号化した番号により管理されますので、あなたの個人情報が外部に漏れることは一切ありません。なお、この研究で得られたデータや検体は、研究終了後にはすべて廃棄いたします。その際も、個人が特定できる情報が外部に漏れないよう十分に配慮いたします。
被験者の保護
本研究に関係するすべての研究者は、ヘルシンキ宣言(2013年10月WMAフォルタレザ総会[ブラジル]で修正版)及び人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(2014年12月22日公布、2017年2月28日一部改正)に従って本研究を実施する。
利益相反について

この研究は、株式会社サニカとの共同研究に基づき実施するものです。研究に用いるsupreme visionは株式会社サニカから提供されます。しかし、このことによって研究結果が株式会社サニカに有利に歪められることはありません。
この研究の研究責任者および研究者は、「順天堂大学利益相反マネジメント規程」および「人を対象とする医学系研究に係る利益相反に関する標準業務手順書」に従って、順天堂医院医学系研究利益相反マネジメント委員会に必要事項を申請し、その審査を受けています。

なお、本臨床研究は、2017年7月25日に開催された病院倫理委員会で承認を受けております。
お問い合わせ先
順天堂大学医学部附属順天堂医院
〒113-8431 東京都文京区本郷3-1-3
電話 03-3813-3111(代表)(内線71183)
研究責任者  眼科 助教 猪俣 武範