初めて当科外来を受診される方へ

外来における診療体制

平日は午前、午後の外来(土曜は午前のみ)にて診療を受け付けています。入院から退院、さらに術後の長期にわたる経過観察まで一切の責任をもって診させていただきます。閉塞性黄疸、胆石発作などによる緊急の処置が必要と考えられる場合は、昼夜を問わず対応しております。また診療内容、診断結果などに関して他の医療機関にご相談を希望される場合(セカンド・オピニオン)は遠慮なくその旨をお伝えください。必要な診療情報を早急に用意させていただきます。

紹介状(診療情報提供書)をご持参ください

当院は「特定機能病院」として厚生労働省から承認された病院ですので、原則として他の医療機関からの紹介状(診療情報提供書)が必要となります。
初めて当科外来を受診する場合、診察を円滑に行うためにも紹介状をご持参いただきますようご協力をお願いいたします。
 なお、紹介状をお持ちでない場合でも、受診していただくことは可能ですが、初診時選定療養費として別途自費にて8,250円(税込)を申し受けます。

外来で行う主な検査

まず、各疾患に応じて外来的治療の適応並びに、 その具体的な手術方法を決定するための精密検査を行います。

主な検査項目

(1)外来で可能な検査
原則的には出来うる限り外来にて施行させていただきます。

  • 採血検査
  • 単純レントゲン検査
  • 心電図検査
  • 呼吸機能検査
  • 腹部超音波検査
  • 腹部CT(コンピュータ断層撮影)検査
  • 腹部MRI(核磁気共鳴断層診断)検査
  • 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
  • 便潜血検査もしくは大腸内視鏡検査
  • 超音波内視鏡検査

上記検査でも検査と同時に治療も平行して行う必要がある場合などは、入院して行う場合もあります。

(2)入院して施行することが多い検査

  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP検査)
  • 門脈塞栓術
  • 処置を伴う消化管内視鏡検査(ポリープ切除など)や超音波内視鏡検査下生検 など

手術が必要となった場合は、ある程度の準備期間を見越して入院のご案内をさせていただきます。

悪性疾患の場合、術前検査の期間を含め初診時から1か月以内に手術を行うよう努めております。膵がんの場合は初診時から2週間以内に術前化学療法を含めた治療開始を予定しております。

良性疾患の場合は患者さんの日程などに応じてなるべく早く手術を行うようにしております。

主な手術の術後入院期間

手術の種類 平均的な退院可能日
腹腔鏡下胆嚢摘出術 術後3日で退院可能
肝切除(肝外胆管切除を伴わない) 術後7~10日間
肝切除(肝外胆管切除を伴う) 術後4~6週間
膵頭十二指腸切除術 術後3~4週間
膵体尾部切除術 術後2~3週間
脾臓摘出術 術後1週間

上記はおよその目安です。病態、経過などによって入院期間は異なります。

膵癌術前化学療法

膵がんと診断された場合、CTやMRIで遠隔転移を認めず、手術可能な病期であっても、腫瘍マーカー高値や血管への浸潤を疑う症例に関しては術後再発率をなるべく抑えられるように術前化学療法を導入しております。初診時の段階で切除可能症例であっても術前化学療法を導入することで再発率を抑えられるという研究結果に基づき当院でも術前化学療法を行う症例があります。その場合、まず抗がん剤3週間(2週間投与+1週間休薬期間)を1コースとし、2コース行います(計6週間)。その後画像評価を行い、遠隔転移などの非切除因子を認めなければ最終投与日から1か月後に手術を行っております。

抗がん剤の効果によってさらに投与を追加する場合もございます。
また、画像上現時点で手術は困難な症例でも化学療法を行うことで腫瘍の縮小や転移巣の消失を認める場合は手術可能か検討し、手術を行う方針としています。