症状と病名について

頭痛

頻度の高い緊張性頭痛、吐き気等の自律神経症状を伴う片頭痛等には、最新の薬物治療をもって対応します。ただし、脳腫瘍等の初期症状が、頭痛だけといったことも少なくありません。"頭痛だけで大学病院へ行くのはちょっと"と思われる必要はありません。外来でご相談いただければ、適切な検査を行い、病状をご説明させていただきます。また、突然生じた頭痛、めまいを伴う後頭部痛、運動麻痺や発熱を伴う頭痛の際には、躊躇することなく救急外来にご連絡ください。
 考えられる診断名:緊張性頭痛、片頭痛、くも膜下出血、脳内出血、解離性動脈瘤、脳腫瘍、髄膜炎等

めまい

身体のバランスをとる三半規管の機能異常が原因のことが多いのですが、小脳出血等緊急を要する場合もあります。やはり、CTやMRI等の検査が必要です。必要に応じて、耳鼻咽喉・頭頸科と連携し、治療を進めます。注意を要するのは、頭痛、呂律が回らない、手足の動きが悪い、意識状態が悪い等の訴えや症状を伴う場合です。救急外来へご連絡ください。
考えられる診断名:頭位変換性めまい症、突発性難聴、メニエル病、解離性脳動脈瘤、小脳出血、脳幹出血等

力が入らない(運動麻痺)

すぐに救急外来へご連絡ください。

  • いつから症状が出現しましたか?
  • 意識はしっかりしていますか?
  • 症状に変化(だんだん悪くなる、数分でよくなった等)はありますか?
  • 吐いたりはしていませんか?
  • 今回が初めてですか?
  • 主治医の先生より高血圧や心臓病、糖尿病を指摘されていませんか?
  • 内服しているお薬はありますか?

等の情報が重要です。当科にかかりつけの患者さんの場合は、ご自宅が遠方の場合でも、お電話をいただければアドバイスをさせていただきます。
考えられる診断名:脳梗塞、脳内出血等

手足がしびれる(感覚障害)

急に症状が出現した場合には、救急外来へご連絡ください。

  • いつから症状が出現しましたか?
  • 意識はしっかりしていますか?
  • 症状に変化(だんだん悪くなる、数分でよくなった等)はありますか?
  • 運動麻痺はありますか?
  • 吐いたりはしていませんか?
  • 今回が初めてですか?
  • 主治医の先生より高血圧や心臓病、糖尿病を指摘されていませんか?
  • 内服しているお薬はありますか?

等の情報が重要です。当科にかかりつけの患者さんの場合は、ご自宅が遠方の場合でも、お電話をいただければアドバイスをさせていただきます。
考えられる診断名:脳梗塞、脳内出血、変形性脊椎症、末梢神経障害等

言葉がうまく話せない(言語障害)

すぐに救急外来へご連絡ください。

  • いつから症状が出現しましたか?
  • 意識はしっかりしていますか?
  • 症状に変化(だんだん悪くなる、数分でよくなった等)はありますか?
  • 運動麻痺はありますか?
  • 吐いたりはしていませんか?
  • 今回が初めてですか?
  • 主治医の先生より高血圧や心臓病、糖尿病を指摘されていませんか?
  • 内服しているお薬はありますか?

等の情報が重要です。当科にかかりつけの患者さんの場合は、ご自宅が遠方の場合でも、お電話をいただければアドバイスをさせていただきます。
考えられる診断名:脳梗塞、脳内出血等

顔面の痛み

色々な原因で起こりますが、脳神経外科治療の対象になるのは三叉神経痛です。三叉神経痛の痛みは、歯を磨く、ものを食べる、顔の一部に触る等の行為で誘発されます。痛みの持続時間は短いのですが、非常に激しい痛みです(電撃痛)。外来受診をお勧めします。通常まず薬物治療を行いますが、三叉神経を圧迫する血管を移動させる手術(神経血管減圧術)が有効です。発赤等の皮膚の異常がある場合には、急いで外来受診することをお勧めします。ヘルペス感染症の可能性があり、早めの治療が必要です。
考えられる診断名:三叉神経痛、ヘルペス感染症等

けいれん・ひきつけ(てんかん発作)

けいれん発作が起きたならば、すぐに救急外来を受診しなくてはなりません。成人で初発の場合には、脳腫瘍等の器質性疾患の有無を確認する必要があります。小児では、脳の発育がまだ充分でないため、発熱等でひきつけを起こすことがあります。その場合には、小児科・思春期科と一緒に診察します。一点を見つめてボーっとしている、問いかけに対する反応がおかしい等もてんかん発作の可能性もあります。発作なのかはっきりわからないときには、外来にお越しいただき病状をお知らせください。アドバイスをさせていただきます。
考えられる診断名:脳腫瘍、てんかん、髄膜炎、熱性けいれん(小児)等

頭をぶつけた(頭部打撲)

ぶつけた直後に意識障害がなかったり、吐いたりしていなければ多くの場合は安心です。意識障害があったり、吐いている、強い頭痛が続くといった場合には、外来受診をお勧めします。また、頭部打撲の後しばらくしてから問題の生じることもありますので、遠慮なく外来を受診してください。
考えられる診断名:急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、頭蓋骨骨折等

物忘れ(認知症)

アルツハイマー型や脳血管性認知症の頻度が高いのですが、手術治療により改善する病態があります。それは正常圧水頭症と呼ばれる疾患で、認知症、歩行障害、尿失禁が三徴です。これらの症状が、髄液シャント術という比較的簡単な手術で改善することが期待されます。
考えられる診断名:正常圧水頭症、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症