骨軟部腫瘍診の紹介

外来診療:毎週月曜日 午後 髙木・窪田・長谷川
骨緩和ケア外来(髙木担当):毎週金曜日 午前
長谷川医師予約外来:毎週月曜日 午前
窪田医師予約外来:毎週水曜日 午前
診療は月曜日の午後に骨軟部腫瘍外来で、髙木辰哉・窪田大介・長谷川延彦が行っており、ここが中心となります。
ほかに月曜日午前には長谷川延彦の予約外来、水曜午前に窪田大介の予約外来、金曜日午前には髙木辰哉の骨緩和ケア外来も行っています。
順天堂練馬病院では月1回髙木辰哉も外来を行っています。
 
骨軟部腫瘍の診断は、多彩な画像診断と人体病理病態教室の斎藤剛で最新の遺伝子診断も含めて行っています。良性腫瘍の治療はより慎重に無駄がないように、悪性腫瘍はスタンダードを大切にしつつ、積極的な治療を行っています。薬物療法は小児科や腫瘍内科と、外科的治療は形成外科や皮膚科、胸部外科などとも連携し、多診療科での診療体制を作っています。進行肉腫に対しても、がん遺伝子パネル検査を含めた診療を行っています。がん骨転移に対しては、がん治療医を含めた職種・診療科横断的な体制を構築し、国内でも有数な集学的マネージメントを行っています。

対象疾患

  • 良性骨軟部腫瘍(内軟骨腫・外骨腫・脂肪腫・血管腫・神経鞘腫など)
  • 腫瘍類似疾患(線維性骨異形成・骨嚢腫・類表皮嚢腫・ガングリオンなど)
  • 中間型骨軟部腫瘍(骨巨細胞腫・デスモイド・異型脂肪腫など)
  • 悪性骨軟部腫瘍(肉腫あるいはサルコーマ、骨肉腫・軟骨肉腫・ユーイング肉腫・脂肪肉腫・平滑筋肉腫・滑膜肉腫・横紋筋肉腫・悪性末梢性神経鞘腫瘍など)
  • がん骨転移(転移性骨腫瘍、肺がん・乳がん・前立腺がんなどからの骨転移や、多発性骨髄腫・リンパ腫の骨病変など)
および、上記と鑑別となる疾患

上記のような疾患の診療は、高い専門性が必要とされ、場合によって整形外科の他の専門診や、他の診療科、他職種との連携も必要となります。当診療グループは昭和42年より発足し、現在まで50年以上の歴史があります。近年では毎年750-950例の症例登録があり、都内の大学病院の中でも多い症例数を誇っています。
 
過去5年の登録症例総数は4152例で、そのうち中間および悪性骨軟部腫瘍は353例、がん骨転移は1236例になります。過去5年の手術症例は1106例で、そのうち中間および悪性骨軟部腫瘍・がん骨転移の手術は336例になります。いずれも増加傾向であり、今後も当大学で扱う症例は、増えていくことが予想されます。

スタッフ紹介