小児整形外科診の紹介 

外来診療:毎週月曜日 午前
小児整形外科外来は、小児全般を対象とする「小児整形外科一般外来」と、二分脊椎や脳性麻痺などの麻痺生疾患を対象とする「二分脊椎外来」に分かれております。「二分脊椎外来」は、心身障害児総合医療療育センター(http://www.ryouiku-net.com)から、二分脊椎治療に専門的な知識を有する田中弘志先生をお招きして、担当していただいております。
 
整形外科が担当する、骨や筋肉や体の形の疾患の中でも、こども特有のものがあります。生まれたときから足や手が変形していたり、関節が通常と異なった方向に曲がっていたり、関節が固かったりすることもあります。歩き始める頃に、気になるほど脚がまがっていたり、歩行がおかしかったり、運動発達がおくれていたりなど、乳幼児検診の際に異常を指摘される場合もあります。また、幼児期から小学生で「痛い」と言わなくても歩行がおかしいなどでわかる疾患もあります。こども特有の疾患の場合は小児整形外科医が専門的に拝見したほうがいい場合もありますので、是非ご相談ください。

代表的な対象疾患

股関節疾患

先天性股関節脱臼、寛骨臼形成不全、化膿性股関節炎、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など
図1:赤ちゃんが股関節脱臼にならないよう注意しましょう
乳幼児検診で股関節が固いと指摘されたら、ご相談ください。7ヶ月ぐらいまでなら超音波で股関節が脱臼しているかどうか、検査することができます。

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図2:寛骨臼形成不全
年齢や症状に応じて、お子さんの一生を見据えた治療を行います。
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図3:ペルテス病
装具治療から、手術治療まで対応しております。
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図4:大腿骨頭すべり症
中学1・2年生で膝の上あたりが痛くなり、片方だけ外股歩きになってきたら、この疾患の可能性があります。早めの受診をお勧めします。
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下肢疾患

先天性内反足・外反扁平足・尖足などの足部変形、脚長不等、O脚・X脚、ブラント病、先天性下肢奇形、成長痛など
図5:先天性内反足
Ponseti法を導入しています。
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図6:O脚
他のこどもと比べて目立つO脚は、原因疾患がないかどうか検査が必要です。
受診をお勧めします。

  • 【パンフレット】歩き始めたころ目立つO脚は「くる病」かもしれません
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体幹の疾患

筋性斜頸、環軸関節回旋位固定など
図7:筋性斜頸
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全身性疾患

骨形成不全症・軟骨無形成症・家族性多発性外骨腫症などの骨系統疾患、くる病・低フォスファターゼ症・小児続発性骨粗鬆症などの骨代謝性疾患など

スタッフ紹介