低侵襲手術の取り組み

心臓手術領域

特にCABG(冠動脈バイパス術)では、年齢に関わらず

  • 回復が早い
  • 術前合併症を悪化させない
  • 低コスト:人工心肺を使用したCABGの2/3程度のコスト

という利点により
人工心肺を使用しないで行う冠動脈バイパス術(off-pump CABG)を低侵襲と位置付け、グラフトには少なくとも内胸動脈を含む動脈グラフトを有効に使用することを基本とし、胸骨正中小切開に手術を行っております。
更に、1995年にリバイバルしたLAST(left anterior small thoracotomy)法によるMIDCAB (Minimally invasive direct coronary bypass)も積極的に行っております。こちらは、7~8cmの小切開を左前胸部におき、左内胸動脈を使用して左前下行枝領域に血行再建を行います。小切開で手術時間も短いため早期回復にも有利です。

大動脈手術領域

特に腹部大動脈手術において、小切開で手術を行うことを基本姿勢としております。
これまでの通常の開腹手術に比べて手術のあとに残るキズが小さい、術後の痛みが軽い、手術後の回復が早いなど、大きなメリットがあります。さらに、術後早期より積極的理リハビリを行うことで、早期退院を行っております。また、新しい治療であるステントグラフト内挿術も積極的に行っております。
ステントグラフト内挿術は、2006年7月に我が国で企業製造腹部ステントグラフトが認可され、その後2008年7月には胸部ステントグラフトも認可されました。当科でも2008年5月に腹部の第1例を施行し、2010年より本格的に導入、また8月より胸部のステントグラフトも開始いたしました。