専門研修プログラム

小児の手術は成人の手術に比べてより繊細な技術が要求されるため、豊富な臨床経験のある指導医のもとで専門的な研鑽を積むことが極めて重要です。
当科は小児外科指導医・専門医が7名、日本内視鏡外科学会技術認定取得者が3名在籍しており、万全な指導体制の下で安全かつ的確な手術と術前・術後管理を学ぶことができます。

1.外科専門医プログラム


小児外科専門医を取得するためには、まず外科専門医を取得する必要があります。初期臨床研修を修了した後に、『順天堂大学外科専門医プログラム』に参加することで3年間の外科後期研修を行います。

当科では後期研修1年目より、小児外科医としての研修を開始することができます。全国トップクラスの症例数を誇る順天堂医院でキャリアを開始することで、小児外科医としての基礎、心構えを学ぶことができます。その後、関連病院や成人外科での研修にて、外科医として必要な経験を積みます。

外科専門医を取得するためには各領域の手術を一定数経験する必要がありますが、①消化管および腹部内臓、③呼吸器、⑥頭頸部・体表・内分泌外科、⑦小児外科に関しては、多くの場合、小児外科内の症例で充足することが可能です。②乳腺、④心臓・大血管、⑤末梢血管に関しては、順天堂医院の各外科診療科をローテートして症例を充足することが可能です。

2.サブスペシャリティ研修


外科専門医を取得した後、小児外科医としての専門性を磨き小児外科専門医の取得を目指します。小児外科専門医の認定は最短、卒後8年目で受けることが可能ですが、そのためには通算3年以上の研修認定施設での研修が含まれることが必須です。当科は順天堂関連3病院 (順天堂医院、練馬病院、浦安病院) を始め、複数の認定施設が同門会施設・医局員派遣施設であり、十分な研修を受けることが可能です。
また、専門医取得には論文の執筆や学会での発表も必須条件となっておりますが、当科では入局1年目より積極的な学術活動を指導しておりますので、容易に条件を満たすことができます。

小児外科専門医取得後は、以下の関連学会の認定医や日本内視鏡外科学会の技術認定取得を目指します。さらに希望者は院内のプロクターの指導の下、ロボット手術の術者認定であるda Vinci Certificateを取得することも可能です。


当科での研修を継続することで小児外科指導医も最短で取得が可能です。

3.学位取得

外科専門医研修と並行して当科大学院への入学が可能です。4年間で大学院を卒業し、研究内容を学位論文として英文雑誌に発表することで学位の取得が可能です。
大学院に入学しない場合でも、専攻生として研修が可能です。

大学院での研究に関して詳しくはこちらをご覧ください。

他施設で後期研修を行った方へ

他施設のプログラムで外科後期研修を行った方も、当科でのサブスペシャリティ研修が可能です。ご不明な点がございましたら、気兼ねなく下記にご連絡ください。
お問い合わせ先
医局長:澁谷 聡一
E-mail: soshibu@juntendo.ac.jp