栄養

母乳栄養と生体代謝についての研究、人工乳改良についての臨床試験、Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD)についての臨床研究などを継続的に行っています。 また、当院の栄養サポートチーム(nutrition support team:NST)メンバーとして、成人を含めた栄養管理における中心的役割を担っています。
スタッフ
清水医師東海林医師菅沼医師池田医師(留学中)

消化器

近年、小児領域でも消化管内視鏡検査がさかんに行われるようになり、小児慢性消化管疾患の診断や治療がトピックになっています。
 
当科では上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査、小腸カプセル内視鏡検査、小腸ダブルバルーン内視鏡検査を実施しており、全腸管について検査することができます。
 
また、消化管内視鏡検査では確認できない腹腔内の詳細検査に、超音波検査を併用することで、より詳細な評価と診断を心がけています。
 
さらに、嘔吐の原因として頻度の高い胃食道逆流症の診断を消化管造影検査や24時間pH・インピーダンスモニター検査により実施し、慢性下痢については消化吸収試験や小腸粘膜生検を行うことで適確な診断を行い、それぞれ良好な治療成績をあげています。胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎や胃癌の原因として知られるヘリコバクター・ピロリ感染の診断を家族内感染も含めて便や呼気の検査および内視鏡検査にて積極的に行い、陽性の場合は薬剤感受性検査を実施し適切な抗菌薬を用いた除菌治療を行っています。本邦でも増加している潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患については、学会のワーキンググループでの治療指針の作成に携わり、最新の免疫学的および栄養学的知識を加えて常に最先端の診断および治療を行っており、その治療症例数は他施設と比較し群を抜いております。また、小児適用のない治療薬に対する治験も複数実施しています。
 
新生児乳児消化管アレルギーや好酸球性消化管疾患についても適切な検査、診断のもとに治療を行っています。最近注目されている過敏性腸症候群については、診断や病状把握のための臨床研究を積極的に行い、心理的アプローチも併用することで多職種にて治療に反映させることができています。
 
順天堂医院や成育医療研究センター消化器科にて小児消化器疾患の臨床を学び、昭和伊南総合病院消化器病センター、茨城県立こども病院超音波診断室、自治医科大学消化器内科にて検査スキルを身に付けています。また、多くのグループ員が大学院にも進んでおり小児慢性消化管疾患の病態解明を目指し研究を進めています。
スタッフ
清水医師大塚医師工藤医師神保医師
幾瀨医師宮田医師(練馬)新井(喜)医師徳島医師
永田医師
戸田医師


肝胆膵・代謝

新生児や乳児期早期の胆汁うっ滞性肝疾患(胆道閉鎖症、アラジール症候群、シトリン欠損症、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症など)、幼児期~学童期の肝疾患(ウイルス性肝炎、ウイルソン病、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、肥満および脂肪性肝炎など)、膵疾患(急性・慢性膵炎、遺伝性膵炎など)の患者さまの診療を担当しています。肝硬変症の患者さまには、小児外科医や移植外科医と連携を取りながら生体肝移植までの橋渡しをしています。膵炎を反復する患者さまに対しては消化器内科医と協力しながら内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)や内視鏡治療を行っています。
C型肝炎の内服治療ついて
対象:3歳以上のお子さん
内容:子どものC型慢性肝炎も飲み薬で治せるようになりました。C型肝炎の大部分が母子感染であることを鑑みると、小児期に治療を行うことは次世代への感染を防ぐための有効な手段とも考えられます。3~12歳までのお子さんは粉薬を、12歳以上では錠剤を8週間内服することで完治可能です。
子どもの膵炎の遺伝子解析
対象:膵炎発作を繰り返しているお子さん
内容:子どもの膵炎の中には、原因が分からないまま膵炎発作を繰り返し、日常生活に支障をきたす患者さまもいます。生まれつきの膵管や胆管の形態異常を調べるために、核磁気共鳴膵管胆管造影(MRCP)やERCPを行ったり、膵炎になりやすいかどうかの体質を明らかにするために膵炎関連遺伝子解析(※)を行い、その情報をもとに生活・食事指導や投薬管理に役立てています。
(※)医療関係者の方へ:
2023年5月現在、PRSS1およびSPINK1遺伝子解析は当該施設で検索可能です。お申し込みはスタッフ(鈴木光幸:msuzuki@juntendo.ac.jp)までご連絡ください。なお、事前相談のみも受け付けております。
スタッフ
鈴木(光)医師箕輪医師中野医師

新生児

当院は地域周産期母子医療センターとしてNICU6床を含む28床の新生児病床を備え、早産児や疾患を持つ新生児の先進管理を行っております。当科では早産児の栄養管理に重点をおき、胎児発育に近似した成長の維持と発達予後の向上を目的として、生後早期より経腸栄養と経静脈栄養を併用するearly aggressive nutritionを導入しております。当科と小児外科、産婦人科とは常に連携をとっており、合同カンファレンス(毎週開催)では今後出生する症例の管理・治療方針の検討を、周産期カンファレンス(毎月開催)では重症症例についてのケースプレゼンテーションやミニレクチャーを行っております。また、栄養管理や感染制御、発達予後に関する臨床研究を継続して行っております。
 
当院および順天堂大学附属静岡病院、浦安病院は日本周産期・新生児医学会新生児専門医の研修施設です。
スタッフ
清水医師寒竹医師(練馬病院)東海林医師久田医師
池野医師西﨑医師(浦安病院)菅沼医師大川医師(静岡病院)
幾瀨医師岩崎医師(練馬病院)池田医師(留学中)

血液・腫瘍

小児の血液疾患や小児がんの診断・治療を行っています。小児がんは造血器腫瘍である白血病やリンパ腫、固形腫瘍である神経芽腫、ウイルムス腫瘍、肝芽腫、骨軟部腫瘍、胚細胞腫瘍、脳腫瘍など様々な疾患がありますが、小児外科、脳神経外科、整形外科、放射線科などと連携をとり、最善の医療を提供しています。また、自家移植や同種移植などの移植治療も行っています。小児がんの治療にあたっては、トータルケアの概念のもと、児童精神科医、臨床心理士、チャイルドライフ・スペシャリスト、子ども療養支援士など多職種が連携し、ご本人だけでなく、ごきょうだいやご両親を含めた包括的なケアを実践しています。さらに、小児がん経験者を長期に渡ってフォローするため、全国に先駆けて小児がん長期フォローアップ外来を開設し、成人診療科医と連携したフォローを行ってきました。血液疾患では、貧血(鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血や溶血性貧血など)、好中球減少症、出血性疾患(血小板減少性紫斑病など)、血液凝固異常(血友病など)に対する診断と治療を行っています。何かお困りのことがございましたら、いつでも我々にご相談ください。
スタッフ
藤村医師高田医師寺尾医師栗本医師
富田医師石橋医師谷口医師藤原医師
齋藤(正)医師


腎臓

腎炎・ネフローゼ症候群をはじめとする小児腎臓病に加え、先天性水腎症・膀胱尿管逆流症などの泌尿器科的疾患についても本学の小児泌尿器外科と協力し積極的に診療を行っています。また学校検尿で血尿や蛋白尿といった異常を指摘されたお子さんの診断・治療も数多く行っています。近年は腎不全に対する透析療法のみならず、各種血液浄化療法も積極的に行い、腎疾患の枠を超えて小児の重症疾患の救命向上に寄与できる体制を整えました。
 
一方、医学研究活動にも精力的に取り組み、国内外の学会・研究会等で基礎研究(ネフローゼの病因など)や臨床研究(泌尿器疾患の診断法・治療法)の成果を発表しております。
 
さらに、近年は継続的に埼玉県立小児医療センター腎臓科にも医師を派遣し、より専門性の高い小児腎臓病の診療並びに研究を緊密な相互協力のもとで行っています。
スタッフ
仲川医師遠藤医師大友医師(練馬病院)宮野医師(練馬病院)
西崎(直)医師(浦安病院)齊藤(真)医師(浦安病院)権田医師(浦安病院)松田(明)医師(静岡病院)
藤永医師(埼玉県立小児医療センター)櫻谷医師(埼玉県立小児医療センター)村野医師(東京都立豊島病院)草場医師(東京都立東部地域病院)
森下医師(大学院生)


内分泌・代謝

当科では、成長ホルモン系(成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症、先端巨大症など)、甲状腺系(甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、甲状腺機能低下症(先天性甲状腺機能低下症、慢性甲状腺炎など)、副甲状腺系(偽性副甲状腺機能低下症など)、副腎系(Cushing症候群、副腎腫瘍など)、性腺系(性腺機能低下症、性早熟症など)、また下垂体後葉の抗利尿ホルモンの異常(中枢性尿崩症、腎性尿崩症など)、骨代謝系(ビタミンD欠乏性くる病、軟骨無形成症など)の内分泌疾患のほか、糖代謝系(糖尿病、高インスリン血性低血糖症、膵島過形成など)や先天性代謝系(尿素サイクル異常、アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、脂肪酸代謝異常など)、脂質代謝系(肥満症、脂質異常症など)の代謝疾患を対象に診療を行っています。
 
小児科以外の診療科に関しては、例えば頭蓋咽頭腫など脳腫瘍術後の汎下垂体機能低下症(中枢性尿崩症、中枢性副腎機能低下症、中枢性甲状腺機能低下症、成長ホルモン分泌不全、性腺機能低下症など)の子どもに対しては、脳神経外科と連携しながら各種ホルモン補充療法を行っています。陰核肥大、陰唇癒合、重症尿道下裂や矮小陰茎などのあいまいな外性器を有する性分化疾患(Differences of sex development)については、小児外科と連携したうえで各種負荷試験や遺伝子解析などの精密検査および治療を積極的に行っています。
 
これらの疾患に対して入院精査や治療が必要な場合には、1号館10階小児医療センターに入院していただき、指導医の指導のもと小児科医師、看護師、小児医療スタッフがチームで診療に当たります。特に入院して成長ホルモン分泌刺激試験をはじめ、いわゆる負荷試験を行う際には、子どもの不安や恐怖をできるだけ取り除くために、子ども療養支援士が積極的に関わり、それぞれの子どもが理解できるようにプレパレーション(子どもに検査の説明をして心の準備をする機会を作り、頑張る力を引き出すこと)を行っています。
 
当科では、日本内分泌学会ならびに、日本糖尿病学会の専門医・指導医が在籍し、小児内分泌代謝疾患ならびに、小児糖尿病疾患の専門的な検査や治療を行っています。内分泌および代謝領域につきまして、ご心配なことがございましたら是非ご相談ください。
スタッフ
田久保医師春名医師(非常勤)庄野医師椿原医師
福嶋医師山口医師(山王病院)清水(ゆ)医師石川医師(浦安病院)
西崎(淑)医師(済生会川口総合病院)川野医師(山王病院)深江医師(神奈川県立こども病院)滝口医師(大学院生)
三森医師(非常勤)西村医師(大学院生)志村医師(東京臨海病院)

神経

神経グループでは幅広い小児神経疾患に対応しています。
 
てんかんは、小児神経疾患の代表的な疾患群です。発作型の同定や非てんかん性発作との鑑別などのため、長時間ビデオ脳波モニタリングによるより専門性の高い評価を行っています。治療に関しては、日常生活に支障がでない最小の薬剤で発作抑制を得られるよう努めています。当院にはてんかんセンターがあり、内科治療で難渋する場合は脳神経外科てんかん診療チームと連携して診療を行っています。
 
急性脳症では、ベッドサイドで持続脳波モニタリングを行い、客観的な治療方針の決定を行います。また、拡散テンソル画像やMRスペクトロスコピーなどの先進的な画像解析技術や脳血流シンチグラムなどの機能画像検査を取り入れ、予後判定や病態解明に取り組んでいます。
 
新生児脳障害については、出生後まもなくから脳波を経時的に記録して脳障害の評価を行っています。近年はamplitude-integrated EEGを導入し、ハイリスク新生児の脳機能モニタリングを積極的に行っています。脳形成障害や水頭症などに対しては、産婦人科・小児外科・脳神経外科などと連携し、胎児期からの診断および管理を行い、予後の改善に努めています。
 
脳性麻痺や発達遅滞については、リハビリテーション科と定期的にカンファレンスをしており、在宅での療育の援助を行っています。また、画像診断による障害の予測や評価も行っています。特にアテトーゼ型脳性麻痺のリハビリテーションや画像診断に力を入れており、適切な支援を行えるよう努めています。
 
近年、遺伝子解析の技術と知識の進歩は目覚ましく、稀少難病を含め先天性疾患の診断や病態解明には遺伝子検査が必要になることが少なくありません。当グループの臨床遺伝専門医を中心に臨床遺伝学のスタッフ、難病の診断と治療研究センターなどと連携して診療しています。
 
研究分野では、マルチモダリティーMR画像解析を用いた結節性硬化症の重症度予測について、複数科と共同研究を行うなどしています。
 
相談しやすい雰囲気を重視していますので、お子様が神経疾患ではないかと心配な場合はお気軽にご相談下さい。なお、当院は小児神経専門医研修認定施設、および日本てんかん学会認定研修施設です。
スタッフ
安部医師池野医師北村医師(臨床遺伝学講座)嶋医師(浦安病院)
吉田医師(練馬病院)島田医師(非常勤)中澤(友)医師(東京都立豊島病院)有井医師(済生会川口総合病院)
五十嵐(鮎)医師(東京臨海病院)中澤(美)医師(賛育会病院)坂本医師乃木田医師
武田医師松田医師秋庭医師

循環器

先天性心疾患、後天性心疾患(川崎病性冠動脈瘤や心臓弁膜症、心筋疾患など)、不整脈・起立性調節障害などを有する小児および一部の成人患者さんが対象となりますが、当院では全ての先天性心疾患に対応しています。
 
小児循環器専門外来では、胸部X線、心電図、心臓超音波検査、心臓CT・MRI検査や核医学検査を行って診断と治療にあたります。
 
心臓カテーテル処置(心筋生検を含む検査と治療)は年間180件程度実施され、様々な疾患に対するカテーテル治療を積極的に実施しています。また小児不整脈に対する心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)や心臓ペースメーカ治療、植込み型除細動器治療も積極的に実施しています。
 
心臓血管外科、循環器内科、産科など関連診療科とは定期的に症例検討会を開いて、最良の治療方針を決定し、患児とご家族がご理解・納得いただけるまで、丁寧な説明を常に心掛けています。
当院は日本小児循環器学会専門医修練施設、日本先天性心疾患インターベンション学会(JCIC)認定施設であり、小児循環器専門医も複数在籍しています。
スタッフ(*女性医師)
稀代医師福永医師松井医師*田中(登)医師
井福医師*
秋谷医師*
加護医師
佐藤(恵)医師
佐藤(浩)医師
秋元医師(非常勤)*
髙橋医師(浦安病院)
古川医師(非常勤)
原田医師(非常勤)*
重光医師(非常勤)*


免疫・アレルギー・膠原病

戦前は珍しかったアレルギーの患者さんが、現代では4人に1人から3人に1人といわれています。私たちの専門とする対象疾患は、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症などのアレルギーのほかに、膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス等)や免疫疾患(遺伝性血管性浮腫等)など多岐にわたりますが、そのほとんどの病気についてまだまだわからないことが沢山あります。
 
外来にいらっしゃる患者さんのよくある御質問として:「ずっと咳が治らないけど何故?」「アレルゲンの摂取制限が今のままで良いかわからない・・・」「アトピー性皮膚炎で食事療法をしているけどなぜ治らない・・・」等々、私たちはそのような疑問点について一緒に考え、答えを出していきたいと思います。どの疾患に対してもすべて鮮やかな答えを出せるとは限りませんが、共に考え歩んでゆけるような診療を心掛けていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。
 
なお、多くの患者さんからご相談がある食物アレルギーについては、入院と外来の食物経口負荷試験を積極的に行っています。気管支喘息の生物学的製剤による管理、小児アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法も行っています。子どもの遺伝性血管性浮腫については複数家系のお子さんを管理しており、豊富な経験があります。長引く発熱などで小児膠原病を疑った場合、火曜日午前の山﨑医師の外来を受診いただければ幸いです。
スタッフ
大塚医師工藤医師馬場医師(静岡病院)稲毛医師
山﨑医師(練馬病院)
山田医師
田中(裕)医師
米山医師(浦安病院)

心の発達

心の発達グループでは、乳幼児期から思春期(中学3年生までのお子様の心の発達や行動に関する問題を取り扱っています。「言葉が遅い」、「友達と上手く関われない」、「集団行動がとれない」、「落ち着きがない」、「学習の遅れがある」、「登校を嫌がる」、「不安やこだわりが強い」などの問題について、お子様の発達状況を踏まえて適切な治療や支援を児童精神・発達心理の研修を受けた医師が診療しています。長期入院中のお子様の不安や寂しさにも心理師、チャイルドライフスペシャリスト、子ども療養支援士、保育士といった多くの専門職と共に関わることで、安心で適切な医療支援の提供をサポートしています。
 
研究領域では、各種心理検査を用いて小児の心理・認知発達の特性把握や、早期診断、介入について検討をしています。(例:早産児における栄養と発達、発達障害の認知と社会性の発達について、小児心身症の心理社会的側面について)また、国内ではほとんど行われていないグローバルスタンダードな検査であるベイリー乳幼児発達検査法も行っています。
 
発達外来は、完全予約制になります。受診を希望される際は、発達外来宛の診療情報提供書をご持参いただき、小児科初診外来を受診の上予約をお取りください。
スタッフ
岩崎医師(練馬病院)
寺尾医師
細澤医師
及川医師
三友医師
池尻医師
井上医師
岩丸医師
八田医師
中村医師
中道医師
小川医師
井神医師
田中医師(非常勤:国立成育医療研究センターこころの診療部)
吉川医師(非常勤)
飯島医師(非常勤)
藤田医師(非常勤)
黒澤心理師
小嶋心理師
中田心理師
木崎心理師
早川心理師
川端保育士
渡邉子ども療養支援士
杉山子ども療養支援士
野田保育士


感染症

細菌・真菌・ウイルス性疾患など、小児の感染性疾患全般の診断および治療を行っています。小児の感染症は、一般的な急性感染症だけではなく、基礎疾患や各臓器に関連して様々な病態を呈する分野です。特に、当施設は、基礎疾患を有する子供達や早産児・新生児が、外来や入院にて治療を行うことから、併発する多種多様な感染症に対しても対応する必要があります。我々は、各主治医からのコンサルトを受け、診療科を問わず連携を取って治療に当たっております。また、近年では、病院関連感染症や耐性菌感染症にも対応が必要となっており、感染予防対策室と連携して、安全な病院環境の整備、国際標準に基づいた感染制御・適正治療を推進しております。予防医学の観点からは、後遺症なき生存を目指した新生児管理、プロバイオティクスの臨床応用、遺伝子診断法を用いた感染症診断、次世代シーケンサーを用いた感染制御学などの臨床研究を進めています。
スタッフ
久田医師大日方医師新妻医師
小松医師
坂口(慶)医師
辻脇医師
田中(沙)医師
遠山医師
笠井医師