専門研修プログラム

マニフェスト

順天堂大学小児科では、専門研修医の皆さんに以下に示す到達目標を設定し実行させます。
 
  1. 入局後3年目に受験する専門医試験に1回で合格する。
  2. 大学病院本院および分院、市中関連病院、小児病院、NICUなどで多くの疾患を経験し、多くの指導医から指導を受ける。
  3. 臨床において必要な以下のテクニックを少なくともひとつは習得する。
    ① 心エコー検査
    ② 腹部エコー検査
    ③ 脳波、ポリグラフ判読
    ④ 発達検査(WISC-III、Bayley、K-ABCなど)
    ⑤ 気管支鏡
    ⑥ 上・下部消化管内視鏡
    ⑦ 肝生検
    ⑧ 腎生検
  4. 希望があればSubspecialty(専門)領域の基本を学び、より多くの症例を経験する。
  5. 希望があれば大学院に入学し、学位取得を目指すと共にリサーチマインドを養う。

どんな研修コースがあるのか?

日本小児科学会では、2017年度から小児科学会主導で新専門医制度による専攻医研修を開始しております。
つきましては、「順天堂大学医学部附属病院群小児専門研修プログラム(2021年度版)」をご覧いただき是非来年度からの当プログラムに応募くださいますよう宜しくお願い致します。
順天堂の小児科では、個人個人のライフプランに合わせ、いくつかの研修コースおよびその後のコースを選択することが可能です。大きく分けると、専門医コース、大学院コース、女性医師コースなどがあります。

1.小児科専門医コース

小児科専門医を目指すコースですが、学位の取得も可能です。
卒後臨床研修(小児科専門医)プログラム
GRADUATE MEDICAL EDUCATION PROGRAM
段階
 phase 
卒後
年数
身分研修プログラム研修場所
I 3年目 ジュニアレジデント1 一般小児科学必須知識・技能の修得
救急医学における急性処置の修得
小児固有の疾患(主に感染症)の診断・治療、予防接種の理論と実践、その他
順天堂医院
及び
附属病院
4年目 ジュニアレジデント2 一般小児科学必須知識・技能の修得
新生児・未熟児医療技術の修得、小児発達の理解と評価方法の修得
小児外来診療の実践、その他
順天堂附属
及び
関連病院
II 5年目 シニアレジデント
(チーフレジデント)
専門分科領域の診断と治療,児童精神医学・思春期医学の理解と対処方法の修得、小児外来診療の実践、その他
小児科専門医試験資格
III 6~8年目 助教 専門分科(subspecialty) 領域の研修(熟達医訓練)
学位取得に向けて臨床・基礎研究の開始(希望によりジュニアレジデント期から大学院に入学し研究の同時併行や海外留学も可)
順天堂附属
及び
関連病院

2.小児科大学院コース

大学院に入学し学位の取得を目指すコースですが、同時に専門医の資格を得ることも可能です。
卒後臨床研修(小児科専門医)プログラム
GRADUATE MEDICAL EDUCATION PROGRAM
段階
phase
卒後
年数
身分研修プログラム研修場所
I 3年目 ジュニアレジデント 一般小児科学必須知識・技能の修得
救急医学における急性処置の修得
小児固有の疾患(主に感染症)の診断・治療、予防接種の理論と実践、その他
順天堂医院
及び
附属病院
II 4,5年目 大学院生 一般小児科学必須知識・技能の修得
新生児・未熟児医療技術の修得、小児発達の理解と評価方法の修得
小児外来診療の実践、その他
学位取得に向けて臨床・基礎研究の開始

順天堂附属
及び
関連病院
小児科専門医試験資格
6,7年目 大学院生 学位取得に向けて臨床・基礎研究の完成
順天堂大学
関連研究施設
III 8年目 助教 専門分科(subspecialty) 領域の研修(熟達医訓練)
希望により海外留学も可
順天堂附属
及び
関連病院

3.小児科女性医師コース

基本的には小児科専門医コースと、phaseⅡまでの小児科専門医試験資格を取得するまでは同じです。ただしそれ以前に妊娠・出産などで研修を中断しなくてはならなくなった場合でも臨機応変に対応し、小児科専門医の取得に向け研修を再開できます。
小児科専門医取得後も基本的には小児科専門医コースのphaseⅢと同様ですが、専門分科領域の研修、学位取得に向けての研究、海外留学などに加え、9時~17時病棟コース、午前のみ病棟あるいは外来コース、健診・外来コースなど、妊娠中や産後復帰の女性医師が働きやすいコースも準備されています。
最近は過半数の入局者が女性医師です。現在まで、多数の女性医師が結婚・出産後も大学や関連病院で活躍しています。殆どの女性医師が結婚後も大きな問題なく小児科医を続けています。

順天堂の小児科での研修特色

順天堂大学小児科学教室は、現在清水俊明教授を筆頭に11名の准教授および11名の助教がスタッフとなって、助手、専攻生、研修医および大学院生の指導に当たっています。さらに、助教が専攻生の、専攻生が研修医の、また研修医が学生の指導を行うという、いわゆる屋根瓦方式の指導体制も定着しています。順天堂での小児科研修の特色として以下のことが挙げられます。

1.私学の名門であり、知名度が高い順天堂の一員となれます。

古くから輝かしい歴史を持つ順天堂大学では、現在健康総合大学として様々な分野で飛躍を続けています。特に順天堂大学附属順天堂医院では、5つの附属病院と共に最高の研修医教育、最高の医療を目指して日々努力を続けています。

2.出身大学による区別はなく、多くの若い医局員が集まっています。

順天堂大学附属病院と同様に、小児科においても出身大学などによる区別は全くありません。その結果、以下に示しますように、平成10年度以降計223人という多くの若い力が集まっています。

入局者数 (男・女) 他大学
平成10年度 7名 (4, 3) 杏林
平成11年度 12名 (7, 5) 弘前、山形、山梨医、横市、佐賀、杏林
平成12年度 13名 (7, 6) 新潟、金沢医、北里、東邦、宮崎医
平成13年度 12名 (6, 6) 筑波、山梨医、金沢医2、獨協医
平成14年度 18名 (10, 8) 慈恵、東京医、北里、杏林2
平成15年度 13名 (7, 6) 山梨医、北里、杏林、東海2
平成18年度 5名 (2, 3) 名古屋、自治2、関西、東海
平成19年度 13名 (5, 8) 筑波、秋田、東邦、東海2
平成20年度 11名 (3,8) 新潟、高知、佐賀、北里、金沢医
平成21年度 14名 (6,8) 弘前、富山、滋賀、日本医科2、東邦、東京女子医、東海、聖マリアンナ、高麗
平成22年度 26名 (11,15) 弘前、新潟、群馬、鳥取2、島根、日本医科2、東邦2、東京女子医3、東海、聖マリアンナ、近畿、関西医科
平成23年度 14名 (5,9) 山形、福島県立医大、信州、埼玉医科、香川、福岡2、東邦、東京女子医、東海
平成24年度 16名 (4,12) 秋田、岡山、浜松医科、北里、日本医科、東海2、東京女子医科3、川崎医科
平成25年度 9名 (5,4) 岩手医科、金沢医科、千葉、東京女子医科、東海大学
平成26年度 12名 (8,4) 秋田、新潟、山梨、山口、宮崎、北里、杏林、東京女子医、久留米
平成27年度 13名 (5,8) 秋田、群馬、北里、東京女子医2、昭和大学、帝京大学3、聖マリマンナ、産業医科大学、愛知医科大学
平成28年度 12名 (4,8) 新潟、山梨、山口、琉球、埼玉医科大学、日本大学、東京女子医科大学、東海大学
平成29年度 12名 (8,4) 富山、埼玉医科、東邦、昭和、愛知医科
平成30年度 16名 (11,5) 筑波、福井、群馬、北里、東邦、旭川医科、杏林、東京医大
平成31年度 10名 (6,4) 島根、大阪市立、北里、東邦、藤田保健、岩手医科
令和2年度 12名 (6,6) 三重、東邦、東京女子医科、岩手医科
令和3年度 9名 (5,4) 日本大学、埼玉医科

3.優しく、すぐれた指導者のもとで満足のいく研修が十分に行えます。

スタッフ陣は、皆優しく(1~2名怖い人がいるとの情報あり)、非常に教育熱心です。清水教授は病院の研修センターのメンバーでもあり、学生が選ぶベストチューター賞には小児科のスタッフが複数選ばれています。

4.いくつかの研修コースが用意され、臨機応変に選択できます。

ひとくちに小児科になるといっても、それぞれが様々な将来設計を持っていることと思います。臨床家となって地域医療に従事したい人、大学に残って研究を行っていきたい人、結婚や出産を経験しながら仕事を続けていきたい人、海外に羽ばたきたい人など、いろいろだと思います。これらの人にとってある程度の基本は同じですが、オーダーメイドのコースを臨機応変に準備したいと考えております。

5.小児科の全ての領域や疾患に対応する臨床グループがあります。

小児科では、新生児から思春期にいたる各年齢において、急性および慢性の多岐にわたる疾患を扱うわけですが、昨今の大学病院や一般病院の小児科では、特定の領域や疾患に日常診療が偏りがちになっているのが現状です。順天堂の小児科では、小児の全ての疾患に対応する12の臨床グループがあり、それぞれが積極的に臨床活動を行っています。この臨床グループは、そのまま研究グループとしても活動を行っており、専門グループとして臨床および研究活動を進めています。
また順天堂の小児科は、日本アレルギー学会、日本てんかん学会、日本周産期・新生児学会、日本小児循環器学会の教育認定施設になっています。

6.多くの教育関連病院で小児科全般及び申請時医療全般についてそれぞれ特色のある研修が受けられます。

順天堂の小児科は、以下に示す本院、3附属病院、18関連病院の計22の施設からなる病院群を形成し、研修医はそれぞれの施設で特色のある研修を行うことができます。特に関連病院では、小児救急を含めたプライマリーケアを重点的に研修することができます。
順天堂大学附属順天堂医院 東京都文京区
順天堂浦安病院 千葉県浦安市
順天堂静岡病院 静岡県伊豆の国市長岡(一般小児科、NICU)
順天堂練馬病院 東京都練馬区
財団法人東京都保健医療公社 豊島病院 東京都板橋区
江東病院 東京都江東区
財団法人東京都保健医療公社 東部地域病院 東京都葛飾区
越谷市立病院 埼玉県越谷市
済生会川口病院 埼玉県川口市
東京労災病院 東京都大田区
神栖済生会病院 茨城県神栖市
賛育会病院 東京都墨田区
多摩南部地域病院 東京都多摩市
山王病院 東京都港区
東京臨海病院 東京都江戸川区
埼玉県立小児医療センター 埼玉県さいたま市岩槻区(腎臓科、総合診療科)
国立成育医療研究センター 東京都世田谷区(消化器科)
もりおかこども病院 岩手県盛岡市
都立小児医療センター 東京都府中市
東邦大学医療センター 東京都大田区(新生児科)
西東京中央総合病院 東京都西東京市
国際親善総合病院 神奈川県横浜市

7.より専門性の高い臨床研修を、国内留学などで学ぶことができます。

*①施設名 ②部門名 ③研究内容
① 成育医療研究センター
② 消化器科
③ 炎症性腸疾患を含めた小児消化器疾患の診療、内視鏡研修
① 昭和伊南総合病院
② 消化器内科
③ 消化器内視鏡研修
① 茨城県立こども病院
② 臨床検査部超音波診断室
③ 腹部超音波研修
① 国立台湾大学
② 小児消化器科
③ 小児消化器疾患の臨床研修
① 研修施設:東邦大学
② 研修施設内の所属部門:新生児科
③ 研修内容:NICU診療
① 葛飾赤十字産院
② 新生児科
③ NICU診療
① 埼玉県立小児医療センター
② 血液・腫瘍科
③ 小児がん診療全般、造血細胞移植
① 東京医科歯科大学小児科
② 小児科
③ 小児がん診療全般、免疫不全症、造血細胞移植
① 聖路加国際病院
② 小児科
③ 小児がん診療全般、造血細胞移植
① 順天堂大学本院、順天堂静岡病院、順天堂練馬病院、順天堂浦安病院、東京臨海病院小児科
② 小児科
③ 経口食物負荷試験を含む小児アレルギー診療全般の修練。
① 埼玉県立小児医療センター
② 腎臓科
③ 多様な腎疾患対応、腎生検、急性血液浄化療法(血液透析・血漿交換療法等)、臨床研究等
① 長野県立こども病院
② 循環器科
③ 心臓カテーテル、心臓超音波(含む一般の経胸壁超音波、経食道超音波、胎児超音波)、心臓MRI
① 榊原記念病院
② 小児循環器科
③ 心臓カテーテル、心臓超音波(含む一般の経胸壁超音波、経食道超音波、胎児超音波)、心臓MRI

8.国内外の施設とレベルの高い共同研究が行えます。

*①施設名 ②部門名 ③研究内容

国内の共同研究先

① 東京大学
② 大学院薬学系研究科分子薬物動態学教室
③ 肝内胆汁うっ滞性疾患の基礎研究
① 順伸クリニック
② 胆汁酸研究所
③ 各種病態における生体サンプルを用いた胆汁酸およびオキシステロール分析
① 熊本大学
② 国際先端医学研究機構
③ 小胞体ストレス、胆汁酸のシャペロン効果に関する研究
① 国立成育医療研究センター
② 小児血液・腫瘍研究部
③ 白血病細胞の表面マーカー解析、新規キメラ遺伝子の同定と機能解析
① 東京医科歯科大学
② 小児科
③ 小児造血器または固形腫瘍の分子遺伝学的解析全般
① 順天堂大学医学部
② 免疫学教室
③ 腫瘍免疫学全般、その他
① 大学院アトピー疾患研究センター
② 北浦研究室、中野研究室
③ 食物アレルギー動物モデルを用いた、食物アレルギーや経皮感作の病態解析
① 慶應義塾大学
② 医学部薬理学教室
③ アクアポリンおよびアミノに関連する分子生物学的研究、Water Biology
① 東京農工大学
② 農学部 獣医学科
③ 動物実験による心機能の研究

海外の共同研究施設

① アデレード大学South Australian Health and Medical Research Institute (オーストラリア)
② Women and Kids
③ 脂肪酸に関する基礎研究
① アデレード大学Women's and Children's Hospital (オーストラリア)
② NICU
③ 脂肪酸に関する臨床研究
① ルンド大学 (スウェーデン)
② Div. of Molecular Medicine and Gene Therapy, Lund Stem Cell Center
③ 胆汁酸およびオキシステロール代謝が個体発生に及ぼす影響に関する研究
① バージニア大学(アメリカ)
② Div. of Gastroenterology, Hepatology and Nutrition
③ 非アルコール性肝硬変進展メカニズムの解明
① Children's Hospital Colorado(コロラド大学附属コロラド小児病院)(アメリカ)
② Gastrointesitinal Eosinophilic Desease Program (GEDP), Furuta Lab.
③ 消化管粘膜免疫、アレルギー疾患動物モデル、マイクロバイオームなどの基礎研究。外来陪席、臨床カンファレンスへの参加も可能。
① カロリンスカ医科大学(スウェーデン)
② 生理学部門
③ 糸球体病理および尿細管生理に関する研究
① アルバータ大学(カナダ)
② 小児科循環器科 心臓超音波部門
③ 先天性心疾患を中心とした小児循環器及び胎児心エコーによる心機能研究
① トロント小児病院 (カナダ)
② 循環器科 心臓超音波部門
③ 先天性心疾患を中心とした小児循環器及び胎児心エコーによる心機能研究

9.大学院が充実しており、基礎研究を含めレベルの高い研究が行えます。

専門グループの研究活動は、教授、准教授、助教の指導のもと、主に大学院生の研究によってその活動が行われています。研究の場は、小児科研究室、アトピーセンター、基礎研究講座などの院内のみならず、他施設(成育医療センター、国立精神神経センター、森永乳業研究所、ヤクルト研究所など)や海外においても行われています。以下に最近卒業した大学院生の研究テーマと投稿雑誌名を示します。
全て開く
平成31年度卒業(順不同)
磯 岳史 In-depth insight into the mechanisms of cardiac dysfunction in patients with type 1 diabetes mellitus using layer-specific strain analysis Circ J. 2019;83(6):1330-1337.
磯 まなみ The CFTR gene variants in Japanese children with idiopathic pancreatitis Human Genome Variation 2019;6:17. doi: 10.1038/s41439-019-0049-7.
清水 有紀子 A deletion in the Ctns gene causes renal tubular dysfunction and cystine accumulation in LEA/Tohm rats Mammalian Genome, in press
矢澤 里絵子 Establishment of Screening System for Autophagic Flux Regulators by a Modified Fluorescent Reporter and CRISPR/Cas9 Biochemical and Biophysical Research Communications(投稿中)
米山 俊之 Notch signaling contributes to the establishment of sustained unresponsiveness to food allergens by oral immunotherapy Journal of Allergy and Clinical Immunology, (投稿中)
平成30年度卒業(順不同)
矢﨑 香奈 In-Depth Insight Into the Mechanisms of Cardiac Dysfunction in Patients With Childhood Cancer After Anthracycline Treatment Using Layer-Specific Strain Analysis. Circ J. 2018 Feb 23;82(3):715-723
嶋 泰樹 Effects of Antiepileptic Drugs on Microglial Properties Epilepsy & Seizure 10(1):22-32.January 2018
中野 聡 Current Vitamin D Status in Healthy Japanese Infants and Young Children. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2018;64(2):99-105.
八田 京子 Exploring Traits of Autism and Their Impact on Functional Disability in Children with Somatic Symptom Disorder. J Autism Dev Disord. 2019 Feb;49(2):729-737.
平成27年度卒業(順不同)
本庄 明日香 Pharmacological inhibition of Notch signaling suppresses food antigen-induced mucosal mast cell hyperplasia Journal of Allergy and Clinical Immunology
池尻 佳奈 Reduced growth during early infancy in very low birth weight children with autism spectrum disorder Early Human Development
齋藤 暢知 Genetic analysis of Japanese children with acute recurrent and chronic pancreatitis Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition
坂口 慶太 Breastfeeding suppresses murine model of infant food protein-induced enterocolitis by inhibition of the expansion of innate immune cells Pediatric Allergy and Immunology
芝 恵美子 Ceramide-CD300f binding inhibits LPS-induced skin inflammation Science J Allergy Clin Immunol
小林 真紀 Assessment of Early Diastolic Intraventricular Pressure Gradient of the Left Ventricle in Patients with Repaired Tetralogy of Fallot American Journal of Cardiology
仲川 真由 Impaired nephrogenesis in oxygen-induced retinopathy in neonatal rats Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed
細井 賢二 Infliximab for pediatric Crohn's disease: Nationwide survey of Japan Journal of Gastroenterology and Hepatology
横倉 友諒 Novel roles of SHOX in growth and development Developmental Dynamics
平成26年度卒業(順不同)
松井こと子 Increased intraventricular pressure difference at early diastole in left ventricular deformation during exercise JACC cardiovascular imaging
池田 奈帆 Effects of insulin-like growth factor-I (IGF-I) in intrauterine growth-restricted (IUGR) neonatal rats Acta pediatrica
大林 奈穂 Comparison of gene expression between pediatric and adult gastric mucosa with Helicobacter pylori infection Helicobacter
栗本 朋子 Prognostic impact of O6-methylguanine DNA methyltransferase(MGMT) promoter methylation in medulloblastoma Child's Nervous System
村野 弥生 Evaluation of Kidney Dysfunction and Angiotensinogen as an Early Novel Biomarker of Intrauterine Growth Restricted Offspring Rats Pediatric Research
中原 絵理 A diagnostic approach for identifying anti-neuronal antibodies in children with suspected autoimmune encephalitis Journal of neuroimmunology
石橋 武士 Critical role of the mitogen-activated protein kinase signaling pathway in leukemic transformation induced by ATF7IP-PDGFRB novel fusion kinase the journal of biological chemistory
成高 中之 Profile of bile acids in fetal gallbladder and meconium using liquid chromatography-tandem mass spectrometry Clinica Chimica Acta
山﨑 晋 The transcription factor Ehf is involved in TGF-b-induced suppression of FceRI and c-Kit expression and FceRI-mediated activation in mast Journal of immunology
本田 由佳 Decreased serum anti-Mullerian hormone level is associated with deficient 25-hydroxyvitamin D level and body fat percentage in women of reproductive age BioScience Trends
平成25年度卒業(順不同)
神保 圭佑 Increased expression of CXCR3 axis components and MMPs in pediatric IBD patients Pediatrics International
田中 登 Assessment of the developmental change in the left atrial volume using real-time Three-dimensional echocardiography Echocardiography
中尾 彰裕 Intestinal carriage of methicillin-resistant Staphylococcus aureus in nasal MRSA carriers hospitalized in the neonatal intensive care unit Antimicrobial Resistance and Infection Control
富田 理 Sensitivity of SNX2-ABL1 toward tyrosine kinase inhibitors distinct from that of BCR-ABL1 Leukemia Research
櫻谷 浩志 The synergistic effect of mizoribine and a direct renin inhibitor, aliskiren, on unilateral ureteral obstruction-induced renal fibrosis in rats Journal of Urology
澤田 里恵 Study on roles of SHOX gene in early embryogenesis using zebrafish a model PLOS ONE
平成24年度卒業
遠藤 周 Synergistic protective effects of Mizoribine and AngiotensinII Receptor Blockade on Cyclosporine A Nephropathy in Rats Pediatric Research
原田 真菜 Histopathological characteristics of myocarditis in acute-phase Kawasaki disease Histopathology
山田 浩之 Effects of insulin-like growth factor-1 on B-cell precursor acute lymphoblastic leukemia International Journal of
Hematology
玉一 博之 Ataxia telangiectasia mutated-dependent regulation of topoisomerase II alpha expression and sensitivity to topoisomerase II inhibitor Cancer Science
鳥羽山 寿子 Analysis of arterial function in adults with a history of Kawasaki disease Journal of Cardiology
稲毛 英介 Critical roles for PU.1, GATA1, and GATA2,in expression and function of human FcεRI in mast cells Journal of Immunology
黒崎 碧 被虐待児における認知,行動,情緒機能の特徴についての検討 小児保健研究
平成23年度卒業
鎌田 彩子 The validity of the criteria for primary infection of Chlamydophila pneumoniae in children by measuring ELISA IgM antibodies J Infect Chemother
幾瀬 圭 Microarray analysis of gastric mucosa among children with Helicobacter pylori infections Pediatr Int
箕輪 圭 L-asparaginase induced pancreatic injury is associated with an imbalance in plasma amino acid concentrations Drugs in R&D
椿原 麻由子 Glucose metabolism soon after birth in very premature infants with small- and appropriate-forgestational-age birth weights Early Hum Dev
馬場 洋介 Involvement of PU.1 in mast cell/basophil-specific function of the human IL1RL1/ST2 promoter Allergol Int
細澤 麻里子 How children with specific language impairment view social situations: an eye tracking study Pediatrics
平成22年度卒業
高安 博史 Left ventricular torsion and strain in patients with repaired tetralogy of Fallot assessed by speckle tracking imaging Echocardiography
平成21年度卒業
庄野 哲夫 Assessment of growth disturbance in Japanese children with IBD Int J Pediatr
藤森 誠 Efficacy of bacterial ribosomal RNA-targeted reverse transcription-quantitative PCR for detecting neonatal sepsis: a case control study. BMC Pediatr
恩田 恵子 Differential effects of BAFF on B cell precursor acute lymphoblastic leukemia and Burkitt lymphoma Int J Hematol

10.海外留学を推奨しており、多くの医局員は海外で学ぶ機会が与えられます。

スタッフのほとんどが海外留学を経験しており、大学院卒業後や若いうちからの海外留学を大いに推奨しています。海外留学では、海外の風俗習慣を体験し、英語に親しみ、外国人の友人を作り、そして一流の研究に参加するなどのメリットがあります。以下にこれまでの留学先を示します。

留学先一覧

スウェーデン University of Gothenburg
 Karolinska Institute
 Lund University
米国 Harvard Medical School
 Massachusetts General Hospital
米国・メリーランド州 Universtiy of Maryland
米国・カリフォルニア州 Harbor-UCLA Medical Center
米国・コロラド州 University of Colorado
イギリス St.Bartholomew’s and the Royal London School of Medicine and Dentistry, Queen Mary and Westfield College, University of London
 Bart's and the London, Queen Mary's School of Medicine and Dentistry
 King's College
 University College London
 University of Cambridge
イギリス・ロンドン University College London
カナダ The Hospital for Sick Children
 University of Alberta, Edmonton
 The Hospital for Sick Children
ドイツ University of Munich

11.病気の子ども達のストレス軽減を常に心掛けています。

順天堂の小児科では、外来を受診したり、入院したりした子どもたちのストレスを解消する努力を様々な方法で行っています。医師は白衣を着ずに診察を行い、看護師はかわいいエプロンを着けて仕事をしています。特殊な検査や治療にあたっては、プリパレーションといって人形を使って子ども達によく説明することを、英国のホスピタルプレイスペシャリストの資格を有する医師の指導のもと行っており、音楽療法士やチャイルド・ライフ・スペシャリストの活動も行われています。またアメニティ(快適な生活環境)を重視しており、個室やプレイルーム、ファミリールームの充実、処置室や入口、廊下などの癒しのアートにも力を注いでいます。

12.女性医師の待遇改善や医局員のQOLの向上に力を入れています。

他施設の小児科と同様に、順天堂の小児科におきましても女性医師が半数近くを占めており、それぞれ様々なライフスタイルで小児科医として活躍しています。多くの女性医師が将来の結婚や出産を希望しており、当科ではその希望を最優先して仕事の内容や働く場所に配慮し、また保育施設の増設なども計画しています。実際、独身、既婚、妊娠中、産休中、産後復帰者などがそれぞれの立場で本院、附属病院、関連病院などで貴重な戦力として働いています。
もちろん男性医師を含めた全医局員に対し、当直の回数の上限設定や収入のアップなどのQOLの向上を常に考えています。ちなみに後期臨床研修開始の3ヵ月後には月30~50万円の収入が見込まれています。