患者さんへのご挨拶

順天堂大学消化器低侵襲外科では主に上部消化管(胃や食道)の病気、胃がん、GISTなどの胃粘膜下腫瘍、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシアなどの良性疾患の診療、特に腹腔鏡手術や胸腔鏡手術に特化した治療を行っています。その他に鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、胆石、腹部救急疾患にも積極的に腹腔鏡手術を行っております。

これらの手術は以前はお腹を切開する開腹手術が一般的でした。しかし最近ではお腹に5~10㎜程度の穴を数カ所開けて行う、体の負担が少ない腹腔鏡手術が普及しており、その件数は年々増加傾向にあります。

胃がんに対する腹腔鏡下胃切除術では、当科の福永教授が1994年に本邦に先駆けてこれを導入し、トップリーダーとして約20年にわたりこの分野をリードしてきました。一般的には早期胃がんにのみ行われることの多い腹腔鏡手術ですが、当科では福永教授の指導のもと進行がんの患者さんにも積極的に腹腔鏡手術を行っており他の病院で腹腔鏡手術が困難とされた患者さんが全国より集まっております。通常腹腔鏡手術が困難とされる開腹手術の治療歴がある患者さんや、抗がん剤の治療歴のある患者さんに対しても当科ではまず腹腔鏡での手術を考慮しています。当科では胃がんでは9割、胃粘膜下腫瘍や食道がんではほぼ全例が腹腔鏡手術をはじめとする低侵襲治療を受けています。「体の負担が少ないこと」「がんを取りの残さないこと」「安全なこと」を重視し質の高い手術を日々行っています。