診療科紹介
腎・高血圧内科 教授 富野 康日己
前大学院医学研究科長・医学部長
前大学院医学研究科長・医学部長

1969年、本学は他大学に先駆けて臓器別講座制への再編成に踏み切り、腎臓内科学講座は、この臓器別講座制の導入により誕生しました。平成6年、私が第3代主任教授に就任しましてから、本年7月で丸16年が経ちました。現在、約100名の現役医局員とOBに支えられ、IgA腎症、糖尿病腎症、本態性高血圧、腎不全をテーマに、臨床・教育・研究にあたっています。
私の教室運営の理念は、まず心温まる医療・診察を実践しうる"良き臨床医"の育成を第一とし、臨床に直結した研究を進め、その成果を患者さんにフィードバックしていくことです。本学並びに当講座では、年配の者がもつ知識や技術を惜しみなく年下の者に与え、またその下へと伝えていくという良き伝統によって培われてきました。単に医学知識を深めるだけではなく、患者さんに対して "もし自分の身内であったならどのような対応ができるのか"を念頭に、なおかつ冷静な判断のもとに最善を尽くす"良き臨床医"としての姿勢も代々受け継がれてきました。本学は1内科制を取っているため、臨床・研究いずれにおいても各講座間の垣根を低くして、お互いに連携を密にしていくことが重要だと考えています。つまり、患者さん本意の "兼科"というシステムをとっています。
当講座は研究面で、炎症性腎疾患・代謝性腎疾患・腹膜透析・補体系と腎疾患の各基礎研究グループと臨床研究グループに分かれ、それぞれのテーマに取り組んでいます。その結果、毎年国内・外に優れた論文を数多く発表出来るようになりました。
医局には野球チーム「ベアーズ」がありますが、"医局とは、1人ひとりがお互いに連携しながら各ポジションを守り、一丸となって攻守する野球チームのようなものだ" と思います。当講座では、優秀な女医さんも多くなりましたので、女子ボーリングチーム・ビューティーベアーズを作りました。これらのレジャーを通じても、当科のチーム医療が一層深まりつつあると感じています。
私は、"監督"として医局員全員の将来に責任を負っています。頑張っている大学院生や若い先生たち1人ひとりをわが子のように大切に思っていますし、その活躍に期待しています。彼・彼女らの努力に報いるためにも、全国から患者さんが集まるような「患者さん本意の診療を行う腎臓内科」を目指す一方、研究面でもピンポイントの新知見を世界に発信していきたいと考えています。
