《法人章は、明治時代から順天堂醫院の薬袋に使用されていたもので「仁」の文字を図案化したものである。》 順天堂大学医学部附属順天堂医院
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  順天堂大学医学部附属順天堂医院
順天堂医院ニュースNO.13 目次 順天堂医院ニュース一覧へ
・「順天堂医院」は、なぜ「病院」でなく「医院」というのか?
・がん治療の最前線シリーズ(肺がん・食道がん・放射線療法)
・生活習慣病シリーズ(1)高血圧/診療科トピックス
・看護部・医療福祉相談室・薬剤部・栄養部ニュース
・学部ニュース(スポーツ健康科学部)
・院内各種ショップ紹介
・順天堂医院の今昔

がん治療の最前線シリーズ
肺がん
 肺がんを診断するためには、通常、気管支鏡で直接病巣から組織を採取する方法が一般的に選択されますが、順天堂医院呼吸器内科においては、特殊な検査として胸部超音波検査を行っています。この検査は、超音波検査装置を用いて、胸水や病変組織の一部を採取して確定診断をつける特殊技術です。本検査は放射線による被爆の危険性が皆無であり、現在までに4000例を超える患者さんに対して安全に行っており、また高い診断率と検査件数は日本においては1、2位の実績を誇っています。
呼吸器内科が依頼化学療法症例数 呼吸器内科 助教授 高橋和久

 また、当科における肺がん治療の特色としては、在宅で治療が受けられるなど患者さんのQOL(生活の質)を重視した外来化学療法を積極的に展開していることが挙げられます。清潔で明るい専門ルームでがん治療専門スタッフのもと、現在までに、毎月60人を超える肺がん患者さんに対して治療を行っており、安全で高い治療成績を誇っています。

呼吸器外科 助教授 宮本秀昭
 私達が行っている胸腔鏡を用いての肺がんの手術は3箇所に穴を開け、一つの穴から内視鏡を入れて患部をモニターに映し出し、その画像をみながら別の穴で肺を抑え、さらにもう一つの穴から自動縫合機の付いたメスを入れ、患部だけを切り、取り出します。早期のがんなら内視鏡を用いた部分切除で十分ですが、タチの悪いがんの時は肺葉まで切除します。この場合、1箇所は開ける穴がやや大きくなりますが、手術時間は3時間程度、前日入院で術後は1週間ほどで退院できます。痛みを苦にされる方は少し長くなりますが、それでも平均9日間くらいです。当科では1997年から2004年までに165例に経験があります。肺がんは、がん患者の死亡数でトップになりましたが、早めにみつかれば完治するものなのです。
食道がん
食道・胃外科 教授 鶴丸昌彦
 食道がんは比較的早期からリンパ節転移をきたしやすいため悪性度が高く治療が難しいとされてきましたが、その反面放射線治療に対する感受性が比較的高く、近年手術を中心として術前・術後に放射線治療・化学療法を組み合わせたいわゆる集学的治療が行われ、治療成績の向上が計られています。その中心となる手術に関して、当科では徹底したリンパ節郭清を行うことで良好な治療成績を得ることを目指しており、年間90〜100例前後の食道がんの手術を行っております。また、転移のない早期の消化管がんに対しては内視鏡的粘膜切除術が行われていましたが、当科では食道がん・胃がんを主な対象として、従来の方法では技術的に困難であった早期がんに対しても内視鏡的切開・剥離法といわれる新しい手技で治療を行っており、年間約70例行っております。
食道ならびに胃がんに対する 新しい内視鏡的治療法
消化器内科 助手 黒沢明彦
食道・胃外科 助手 富田夏実
消化管の早期がんや前がん病変の一部に対して、内視鏡的粘膜切開剥離手術(ESD)
 現在当院では、消化管の早期がんや前がん病変の一部に対して、内視鏡的粘膜切開剥離手術(ESD)という治療方法を導入しております。内視鏡下に、腫瘍周囲の粘膜を特殊な電気メスで切開していき、その後に腫瘍自体の下層をさらに剥離することで腫瘍を切除するといった方法です。従来の内視鏡治療では処置できず、開腹手術を選択せざるを得なかった病変が、ESDにより治療が可能となるケースも増えてきております。また病変を大きく切除することで、病変のより正確な病理組織評価が可能であるため、診断的治療という点からも有用な治療法です。
 順天堂は、病変の性状や患者さんの状態に対して一番良いと思われる治療法を常に検討しております。ご不明な点などがございましたら、遠慮なく各担当医にご相談ください。
放射線療法
放射線治療装置(リニアック)
 がんの治療には3つの大きな柱があると考えられています。それは外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)と放射線療法です。がん患者さんが治療の一環として放射線療法を受ける率は世界的には約50%で、欧米先進諸国ではさらに多いのですが、日本では今だ20%程度に留まっています。従って、今までは患者さんが放射線療法の優れた点を十分にご利用いただいていないことがありました。本邦で放射線療法に利用が少ない理由の一つに専門医の不足がありますが、順天堂医院には学会が認定する2人の専門医がおり、そのもとに適切な治療を行っています。近年、放射線療法の技術は飛躍的に進歩し、効果が高く副作用が少なくなっています。順天堂医院の放射線治療装置(リニアック)は世界最高水準で、専門医による綿密な治療計画のもと有効な治療が行えます。また、最近話題の前立腺がんに対するシードによる小線源療法も施行しています。がんに有効で体に優しい治療として放射線療法をおすすめします。
放射線科 教授 広川 裕

順天堂医院ニュースNO.13 目次
・「順天堂医院」は、なぜ「病院」でなく「医院」というのか?
・がん治療の最前線シリーズ(肺がん・食道がん・放射線療法)
・生活習慣病シリーズ(1)高血圧/診療科トピックス
・看護部・医療福祉相談室・薬剤部・栄養部ニュース
・学部ニュース(スポーツ健康科学部)
・院内各種ショップ紹介
・順天堂医院の今昔
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