《法人章は、明治時代から順天堂醫院の薬袋に使用されていたもので「仁」の文字を図案化したものである。》 順天堂大学医学部附属順天堂医院
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  順天堂大学医学部附属順天堂医院
順天堂医院ニュースNO.14 目次 順天堂医院ニュース一覧へ
・アスベスト・中皮腫外来開始!
・がん治療の最前線シリーズ
(肝、胆道、頭頸部、小児、大腸、皮膚科・形成外科におけるがん治療)

・診療科トピックス
・生活習慣病シリーズ(2)循環器系/糖尿病/脳内
・看護部・医療福祉相談・薬剤部・栄養部ニュース
・学部ニュース(医学部・スポーツ健康科学部・医療看護学部)
・順天堂医院の今昔

がん治療の最前線シリーズ
肝がん、胆道がんに対する新しい治療法
肝切除例の年度推移
川崎誠治教授 三輪健医局長
 肝・胆・膵外科では肝臓がん、胆道がん、膵臓がん等の悪性疾患に対して積極的に手術治療を行っています。
 肝細胞がんや転移性肝がん、肝門部胆管がんで腫瘍が進行し大量肝切除が必要な症例に対しては術前門脈塞栓術という工夫をして、さらには根治性も高めることが可能となりました。何より肝切除は安全性をモットーに行っており、最近200人の患者さんへの肝切除で輸血を必要とした頻度は4%です。
 さらに川崎誠治教授の豊富な経験に基づき、平成15年7月より肝がん、肝硬変、先天性胆道閉鎖症などに対する生体肝移植も行っております。また、平成16年1月よりC型肝硬変に合併した肝がんに対しても保険適用となり、積極的に肝移植を行っております。従来、肝機能不良のため手術治療が不可能であった症例でも肝移植によりがんを根治できる可能性が高くなりました。
頭頸部がん治療はあわせワザで一本!
池田勝久教授 榎本冬樹 医局長
 頭頸部に発生する悪性腫瘍は様々な種類があり、それに応じて治療法の選択も異なります。最近では患者さん一人ひとりにあった治療法を選択・組み合わせしていく時代になってきました。治療法の選択・組み合わせとして手術、放射線、化学療法などがあります。今回は放射線科と共同で行っている化学療法+1日2回の放射線療法を紹介します。この治療は放射線をよく効きやすくするための薬を週1回点滴し、放射線治療を1日2回行う組み合わせです。手術が困難な症例でも約80−90%に効果があり、70%で腫瘍消失といった高い効果を上げています。手術療法との組み合わせなどで更なる治療成績向上を目指して日夜努力しています。機能温存を図りつつ頭頸部がん治療、あわせワザで一本。頭頸部がん治療はあわせワザで一本!
小児がん 順天堂大学小児科・思春期科
 小児がんは治る病気といわれてはや20年近くが経ちます。しかし、受けた治療による長期的な副作用である晩期障害が問題となってきました。順天堂では、日本で先駆けて、治療を終えた子供たちを支援するためフォローアップ外来を約10年前に開設しました。この外来は治療を終了した16歳以上の子供たちを対象に、毎月第2木曜日午後総合診療科の外来で行われております(要予約)。また、治療の進歩と平行して、本人のみならず兄弟、両親にも様々な問題が生じています。小児トータルケアカンファレンスでは小児科医師、看護師のみならず、緩和ケアセンター、医療福祉相談室、音楽療法士など子供と関わりのある様々な部署の方々が参加し、あらゆる方面から子供や家族の問題解決にむけた話し合いをしています。治療を受ける子供たちによりよい治療環境を提供し、子供や家族にやさしく高度な医療の実践を目指しています。
大腸がん治療
大腸がん治療件数
鎌野俊紀教授 坂本一博講師
 現在、大腸がんは急激に増えていますが、早期に治療すれば治る確率の高いがんの一つでもあります。当科では「早く見つけ早く対処する」ために、内視鏡検査を第一選択として早期発見を心がけています。腺腫、早期がんに対しては、外来でも施行可能な内視鏡下粘膜切除術を優先しており、年間約500例以上実施しています。進行がんの第一選択は手術であり、年間約200例施行しています。患者さんの状態により、侵襲の少ない腹腔鏡下手術、また下部直腸がんに対しては神経・肛門括約筋温存術も積極的に行っています。根治術不能あるいは再発症例には、新しい抗がん剤「オキサリプラチン」等を用い、QOLを考慮した外来化学療法も行っています。
 腹痛、下血、便秘等でお困りの方は是非一度受診されてみてください。
皮膚科におけるがん治療について
池田志李教授 光石幸市腫瘍診担当
 当科では、がん治療も積極的におこなっています。皮膚の構造は表面から順に表皮、真皮、皮下組織と分けられ、また皮膚付属器、すなわち毛、汗腺、皮脂腺が存在します。それぞれから発生するがんは全く性質が異なるため、皮膚がんには多くの種類があります。私たちは、皮膚症状をまず肉眼的に診察して、必要に応じてその一部を切り取り、詳細に検討して診断を確定します。皮膚がんと診断されれば、多くの場合、その種類に応じて必要な切除範囲を決定した上で手術を行います。また、その進行度に応じて最新の抗がん剤治療、放射線治療を併用いたします。手術については広汎切除、皮膚移植術による修復、リンパ節郭清術まで、皮膚がん治療におけるほぼすべての治療方法が対応可能です。
 ご心配の方は、いつでもご相談ください。
形成外科における「がん治療最前線」
杉野宏子
 形成外科では乳がんによって乳房を失ってしまった患者さんに対し、乳房再建術を行っております。
 乳がんの手術を受ける際に患者さんには乳房再建術という選択があることを知っておいていただきたいと思っております。乳房再建術とは、失った乳房を何らかの方法で作り出す手術です。
 形成外科で行う再建には、人工乳房を使用するものと自己の組織を移植する方法の2つがあります。
 どの方法を用いるかは受けられた乳がん手術の大きさ、種類、術後に残存した組織の量、反対側の乳房の大きさや形、術後の補助療法、皮膚と筋肉の状態などを考慮し決定いたします。
 人工乳房を使用する方法としては、組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)を挿入してから人工乳房に置換する方法があります。 手術は乳房切除術の傷跡に切開を加え皮膚と筋肉の下に組織拡張器を挿入します。組織拡張器を留置した後、外来受診時に生理食塩水を徐々に皮膚の外から注射器で入れていきます。十分に皮膚が引き延ばされ人工乳房が入るスペースができたら、再度手術にて組織拡張器を取り出し人工乳房と入れ替えます。期間はだいたい3〜6ヶ月くらいかかります。
 自己の組織を移植する方法としては、腹直筋(おなかの筋肉)を皮膚と一緒に採って、乳房切除された場所へ移動させる方法があります。腹直筋の代わりに広背筋を移動させる方法もあります。これらは約2週間の入院を要します。
 いずれの場合にも患者さん一人ひとりに対しどの手術が適切かを形成外科専門医がご相談にのりますのでどうぞ形成外科外来を受診ください。
関連リンク
乳腺センター
乳腺科

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