《法人章は、明治時代から順天堂醫院の薬袋に使用されていたもので「仁」の文字を図案化したものである。》 順天堂大学医学部附属順天堂医院
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順天堂医院ニュースNO.36 目次 順天堂医院ニュース一覧へ

新任教授紹介
麻酔科・ペインクリニック 西村 欣也
麻酔科・ペインクリニック 林田 眞和

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「難治性潰瘍治療と下肢救済治療」 形成外科
「縮小手術」 呼吸器外科
「腹圧性尿失禁とTOT(Transobturator tape)手術」 泌尿器科
「新規導入薬剤(アブラキサンに関して)」 乳腺科

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「新規導入薬剤(アブラキサンに関して)」乳腺科 小坂泰二郎
鈴木健司 王 志明
先任准教授
齊藤 光江
助教
小坂 泰二郎
 2010年7月23日、抗悪性腫瘍薬のパクリタキセル注射剤(アルブミン懸濁型 商品名:アブラキサン点滴静注用 100mg)が製造承認を取得しました。適応は「乳がん」で、薬の使い方は「1日1回260mg/m2を30分かけて点滴し、3週間隔で繰り返す」となっています。この薬剤はパクリタキセル(タキサン系薬剤 商品名 タキソール)にヒト由来のアルブミンを結合(模式図)させて水に溶けやすくしたもので、これまでパクリタキセルを溶けやすくするために用いていた添加物(ヒマシ油やアルコール)を使用しないで済むようになりました。
ミセル化されたPaclitaxel
これらの添加物が点滴に含まれないことにより、短時間(30分)での投与、アルコールが使用できない方への投与、ヒマシ油によるアレルギーを予防するために使用していたステロイドが不要となり、より多くの方が治療の恩恵を受けることができるようになりました。
 またヒト由来アルブミンを結合したことで、血管に投与したアブラキサンががんの存在する部位(組織など)に届きやすくなるというデータが示されており、抗がん剤が届きにくい部位に存在する乳がん(炎症性乳がんなど)にも効果がでるのではないかと期待されています。
 実際の効果としては、いままでの標準的な治療としてのパクリタキセル3週に1回投与する方法と比較した場合(試験名 CA012)、アブラキサンの同じ投与方法と比較し「腫瘍が小さくなる割合」や「病気が悪くなるまでの時間」がともにアブラキサンの方が優れていました。一方でアブラキサン投与した患者さんでは「生活に支障がでる程度のしびれ」などの症状がパクリタキセルより多く認められました。
 最後にアブラキサンが新規薬剤として認可され恩恵を得られる患者さんが増えたことは素晴らしいことですが、ヒトアルブミンを用いた血液製剤であること、また用量としても比較的多く投与されるため患者さんの全身状態をよく評価し抗がん剤治療に精通した者が投与することが望ましいと考えます。
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 順天堂医院は特定機能病院として、医学部・看護学部の学生や研修医など多くの教育に携わる役割を担っています。看護部では順天堂医療看護学部の学生のみならず、他大学からの看護学生の実習も受け入れています。学生は専門職としての基礎形成や看護実践能力を養う目標に向かって日々学習します。そして、学生は患者さんからいただくお言葉や実習の経験を通して学ぶことが沢山あります。学生をはじめ、教員・看護部共々心より感謝申し上げます。
 患者さんに安心して療養生活を送っていただけるよう、学生は教員や看護師とともに行動します。何かお気づきの点がございましたらお知らせください。今後ともご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
看護部教育課主任  堺 恭子
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