JCI基準に則った安全重点項目指標(QI)

当院では病院全体で取り組む安全重点項目として、毎年度3つの項目を定めています。
これらは当院が2015年12月に取得したJCI(Joint Commission International)認証で求められる基準の一部であり、安全な医療の提供のためには必要不可欠なものとして、患者さんにもご協力をお願いしている部分もあります。
これらの取り組みの成果は、四半期ごとに病院長から本学理事長が出席する会議へも報告され、組織を上げて改善に取り組んでおります。

75歳以上患者の外来転倒転落発生低減

転倒転落は、思わぬところで起こり得ます。病気による体力低下など、発生要因は様々ですが、転倒転落によって骨折などが生じた場合は、患者さんのQOL(生活の質)の低下を来たし、通院治療にも影響が出ます。転倒転落を完全に防ぐことは困難ですが、その発生を可能な限り防ぐために、リスク要因をしっかり把握し、全力で予防に取り組む必要があります。
リスク要因は大きく「患者さんの状態」「患者さんが受ける医療行為」「医療行為を受けるエリア」に分けられます。現在当院では、「年齢」という「患者さんの状態」に着目し、75歳以上の患者さんの転倒転落に関するデータの収集と分析を行っています。分析を進め、より効果的な改善策の推進に努めます。

尿道留置カテーテル・中心静脈カテーテル使用比低減

尿道カテーテルは、自分で排泄が困難な状況の場合や全身管理において正確な尿量測定が必要な場合や周術期管理の場合など、必要な時に尿道へ留置するために使用します。中心静脈カテーテルは、心臓に近い大きな静脈血管へカテーテルを挿入し、栄養管理を目的とした高カロリー輸液や特殊な点滴製剤などを安定して投与するために使用します。
しかし、カテーテルは身体にとっては異物であり、使用することで感染のリスクとなります。また、長期使用すればするほど感染のリスクは高くなります。
まずは、使用を必要最小限にして、カテーテル抜去について積極的なアセスメントに取り組み、早期抜去と感染率低下を目指しています。

術後ケアプラン立案

外科手術の術後には、さまざまな身体の変化(痛み、発熱、せき、下痢、しびれなど)が起きやすい状況になりますので、慎重な観察が必要となります。
術後の患者さんに、快適な療養期間を過ごしていただけるように、予め予想される身体の変化に対する処置やケアの内容を計画しておくことが必要です。これを術後ケアプランといいます。
術後ケアプランを適切に立案し、術後の患者さんの安全とケアの質をさらに高めることを目指しています。

その他の医療の質を示す指標(QI)