部門概要

歴史と沿革

当院の臨床検査室の創設は昭和8年(1933年)とされています。
昭和36年(1961年)、故 小酒井 望先生が臨床病理学講座教授(私立大学で初めて講座開設)として就任し、中央臨床検査室長として臨床検査および検査室の基礎を確立されました。以後、臨床検査技師と臨床検査専門医を広く受け入れまたは輩出し、教育面でも先駆的役割を果たしています。
昭和58年(1983年)からは故 林 康之室長のもと、自動分析装置の積極的導入を行い、検査の種類や検査数が飛躍的に増加しました。
平成3年(1991年)からは猪狩 淳室長のもと、「すべての患者様の検査を迅速に」を目標に、迅速検査と24時間検査体制を確立し、名称も臨床検査部へ改めました。
平成19年(2007年)からは、大坂顯通部長のもと、診療支援部門としてデータに基づいた管理・運営体制の強化、平成28年(2016年)には臨床検査部門の診療エリアヘの移転・集約を機に、中央採血室での外来採血一元化、採血検体の機械搬送導入による結果報告時間の短縮を図りました。スタッフの教育体制も客観的評価システムを取り入れISO 15189認定取得しております。
平成31年/令和元年(2019年)からは三井田孝部長、令和2年(2020年)からは田部陽子副部長の両先生のもとで、インシデントの分析と防止対策の強化、特定機能病院の臨床検査部門として質的なレベルアップを目標に取り組んでおります。日常業務では診療の二ーズが高い心臓、血管および腹部超音波検査の稼働アップを図ると共に、臨床検査部全体の学術・研究活動を推進して先進的な臨床検査情報の提供に努めています。
このように、当臨床検査部の歴史はわが国の臨床検査の歴史とも相重なる部分が多く、日常診療の支援はもとより、現在も臨床検査の各分野においてその発展にたゆまぬ努力を続けています。

自動搬送ラインと接続した生化学分析機器

方針と特色

当院臨床検査部では、迅速で高品質な臨床検査データの提供を第一に考えています。
このことを実現するため以下のような品質方針と品質目標を掲げ、医療サービスの向上に日々努力しています。

【品質方針】

順天堂病院理念に基づく基本方針と臨床倫理及び職業倫理に則り、診療支援部門として効果的な臨床検査サービスを行うための品質方針を以下に掲げる。
血液自動分析機器
血液自動分析機器
  1. 臨床検査情報を利用する患者と医師の利益を最優先とし、そのニーズに継続的に応える。
  2. この品質方針は、検体検査、生理機能検査、輸血検査の品質に関わる全ての過程に適用する。
  3. 臨床検査部は、国際基準(JCI、ISO 15189)に適合した臨床検査情報の提供と管理に努める。
  4. 臨床検査部は、臨床検査サービスを利用する全ての人に対し、医療安全と心の通った接遇に努める。
  5. 高い品質の臨床検査情報を提供するために品質目標を定め、定期的に評価する。
  6. 臨床検査部の運営に関わる全スタッフは、品質方針と目標を理解し品質の確保に努める。
  7. 医学の進歩に呼応した臨床検査サービスを継続的に提供するために、高い専門性を維持し、臨床検査の発展に貢献できる優れた人材の育成に努める。

【品質目標】

「国際基準(JCI、ISO 15189)に適合し、臨床検査サービスの品質向上を目指す」

特色

  1. 最新の検査機器と情報機器の導入と効果的な活用により、迅速かつ精度の高い検査を実現しています。
  2. 外来での診察前検査や化学療法センターでの治療前検査については、特に迅速に検査を行って結果を報告しています。
  3. 診療上特に重要な検査は、昼夜を問わず24時間同一の分析が可能な体制を整備しております。
  4. 臨床検査部は中央採血室(1号館1E)において、外来患者の採血を担当しております。臨床検査部が、採血から検査までを一貫して担当することで、より迅速で正確な検査の実現を目指します。
    ※臨床検査技師(国家資格)は、法的に許される範囲内の採血は認められていますのでご安心ください。
  5. 検査の品質維持および保証については、臨床検査医学科医師(臨床検査の専門医)と協力して医学的な視点からの質保証を目指すとともに、各種の外部精度保証にも参加しています。また、循環機能検査、呼吸機能検査、脳波・筋電図検査については、それぞれ担当診療科の医師との密接な協力のもと検査を実施しています。