05 活動報告

2014.6.25

第1回法医学ランチョンセミナーを開催しました

昨今、社会的な要請の高い死因究明医を目指す学生の養成をする試みとして、基礎研究医養成プログラムでは本年度より法医学に関するセミナーを開催することになりました。様々な領域でご活躍されている方々をお招きし、ご講演いただいた後に学生からの質問に答えていただく場を設けました。

第1回目は、2014年6月24日(火)、東京都監察医務院の監察医、朝倉久美子先生にお越しいただき、「私はどうして監察医になったのか」と題して、先生のこれまで歩んで来られた経歴と現在の職務・研究について紹介していただきました。高校3年の時にみたテレビドラマが監察医を目指すきっかけになったこと、理学部卒業後、学士入学で医学部に進学し、初期臨床研修後に法医学講座大学院へ進学して現職に至るまでの大変な経緯を明るく話してくださいました。監察医の仕事は「死因の決定」であり、突然死などなぜ死亡に至ったのかが不明な人の死因を解明する「最期の医療」で、遺族に説明できる意義をもつ、というドラマで描かれているのとは少し違う実態について説明していただきました。さらに現在行っていらっしゃるValsalva洞動脈瘤の研究についても解説していただきました。最近のテレビドラマの影響もあって当プログラムにも法医学を志す学生が複数いますが、東京都監察医務院では公開講座や興味ある学生の受け入れを行っているということでした。進路を考える上で大変有意義なセミナーでした。

  • 活動報告写真(1)
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