05 活動報告

2014.9.17

第2回法医学ランチョンセミナーを開催しました

2014年9月16日(火)、本年度第2回目の法医学に関するセミナーを開催しました。千葉大大学院法医学教授(東京大学法医学教授兼任)の岩瀬博太郎先生にお越しいただき、「法医学と死因究明」と題して、先生が法医学への道へと進むきっかけとなった学生時代のエピソードから現在の日本の死因究明制度の問題点まで、非常に興味深いお話を紹介していただきました。国民の権利を維持するために死因を適切に解明することがいかに重要かということを説明していただき、先進国では死因を究明する制度が確立していて変死体の全例が解剖となるのに対し、日本ではわずか数%~20%という現状だということでした。先生はこの状況を改善するために様々な働きかけを行って、制度の改善につなげてこられました。社会的要請が強いにも関わらず人材や設備の不足がなかなか改善されない中、若い人に是非法医学へ進んでほしいという先生のお気持ちが伝わりました。私達の日常生活の上で、事件・事故の防止のためにも死因究明そして法医学者がどれほど重要であるか、認識を新たにしたセミナーでした。

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