05 活動報告

2015.09.01

3年生泉宜秀君が、Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical Schoolへ短期研究留学しました

基礎研究医養成プログラムでは、所属研究室での活動実績や英語能力により選抜した学生に対して、海外での短期研究留学の旅費支援を行っています。今回、生化学第一講座 横溝岳彦教授のご紹介により、3年生の泉宜秀君が2015年7月17日~8月23日に米国ボストンのDr. Yoshihide Kanaoka Lab, Division of Rheumatology, Immunology, and Allergy, Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical Schoolへの短期研究留学を行いました。

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2017.04.03

泉 宜秀君 Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical Schoolへの短期研究留学体験記を追加

留学体験記

2015年の夏休みに、アメリカはボストン、Brigham and Women’s Hospital, Harverd Medical Schoolに約40日間にわたって留学してきました。

今回は研究室への留学ということでしたが、たった40日間の実験で研究成果が出せるはずもありません。というわけで、留学の目的は、欧米での研究者としての日常、そして生き方というものを肌で感じてくることで、いくつかの実験手技はおまけとして習得して帰ってきました。

私は、二年生になった時点から生化学第一教室に所属し、実験を行っていますが、日本と大きく異なると思った点がいくつかありました。例えば研究室にいる時間が短いこと。操作が手早く雑なこと。備品の不足は技術でカバーすること。どれも、アメリカの豪快なイメージに違わないものでした。このような留学経験に触発された私は、帰国してから自分で研究テーマを考え、教授にプレゼンし、その実験を行う許可を頂いて“自分の研究”をスタートさせることができました。結局その研究はうまくいかず、現実の厳しさを思い知ることになりましたが、、、

が、そんなことはどうでもいいのです。本当に大切だったのは、ろくに英語もできないのに、たった一人で、長期間、海外にいたことそのものです。他に頼るものがない環境下に置かれてこそ、現在の自分の無力さ、技術や能力を獲得することの大切さを自覚することができるはずです。何の不自由なく生きていると忘れてしまいがちな、今の自分に何ができるのか、どういうことができる自分になりたいのか、ということを考えるよい機会になると思います。だから、私は英語ができないから留学なんて無理だ、と思っているあなたにこそ、留学することを勧めたいと思っています。

最後になりますが、このような留学の機会を作ってくださった横溝教授、留学先で助けになってくださった金岡先生、吉本さん、資金援助を頂いた基礎研究医養成プログラムに、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。