2016.07.27
2016年7月26日(火)に基礎研究医養成プログラム主催の「高校生のための夏休み医学教室:研究医とのサイエンストーク」を、本郷・お茶の水キャンパスにて開催しました。
前半では、「研究医とのサイエンストーク」と題し、順天堂大学医学部で最先端の研究を行っている3人の研究医による講演を行い、講演後には、高校生からの質問を演者がを受けました。
後半では、「“研究医のたまご”とのサイエンストーク」と題し、研究医を志して医学部での授業や臨床実習の時間外に研究を行っている現役医学部生が、高校生の皆さんから寄せられた「研究ってどんなことをしているの?毎日、どんな生活をしているの?」などの疑問にお答えし、希望者には研究室の見学会も行いました。
ヒトに病気を起こし、今でも多くの 命を奪っている寄生虫ですが、寄生虫学者の多くは排除すべき絶対的な敵とは考えていません。寄生虫の持つ不思議な魅力と寄生虫制圧への取り組みの間で揺れ動く研究医の思いを最新研究の結果をふまえお話ししました。
今世界中で神経の病気によって沢山の患者さんが苦しんでいます。これまでは病気の時に患者さんの神経系で何が起きているかを直接見ることが不可能で、病気の原因と効果的な治療法はほとんどわかっていませんでした。iPS細胞技術を使うと、神経難病の患者さんの脳の中で何が起きているかを明らかにすることができます。神経難病の患者さんが日本一多く通院する順天堂大学でのiPS細胞技術を使った治療法開発への取り組みを紹介しました。
私たちの血液は毎日どの位造られるのでしょうか?血液はどのような働きをするのでしょうか?急性白血病はどうして起こるのでしょうか? 急性白血病と慢性白血病の違いは?白血病は治るのでしょうか?そんな疑問にお答えしました。
現役の医学部生が、高校生からの質問に答えました。
参加した方から、普段知ることのできない医学部生の生の声を聞くことができてよかったとの感想を多数頂きました。