05 活動報告

2017.08.14

第2回「高校生のための夏休み医学教室:研究医とのサイエンストーク」を開催しました

2017年8月7日(月)に基礎研究医養成プログラム主催の、第2回「高校生のための夏休み医学教室:研究医とのサイエンストーク」を、本郷・お茶の水キャンパスにて開催しました。
第1部では、「研究医とのサイエンストーク」と題し、順天堂大学医学部で最先端の研究を行っている2人の研究医による講演を行い、講演後には、高校生からの質問を演者が受けました。
第2部では、「“研究医のたまご”とのサイエンストーク」と題し、研究医を志して医学部での授業や臨床実習の時間外に研究を行っている現役医学部生が、高校生の皆さんから寄せられた「研究ってどんなことをしているの?毎日、どんな生活をしているの?」などの疑問にお答えし、その後希望者には研究室の見学会も行いました。

第1部:研究医とのサイエンストーク

「免疫は敵か味方か?」
免疫学講座 教授 三宅 幸子

免疫は、私達を細菌やウイルスといった微生物の攻撃から守ってくれる生体防御のシステムです。免疫が働かないと私達は生きていけませんが、免疫が暴走するとアレルギーや自己免疫病を引き起こします。免疫を医学的に初めて利用したのがワクチンですが、最近はアレルギーやがんの治療などいろいろな病気の治療に免疫が利用されています。今回は、免疫の仕組みとともに、免疫が病気や治療とどのように関連しているかなどお話しし、「なぜ臨床ではなく、研究の道へ進んだのか」、「将来アレルギーを治療で治せるようになる可能性はありますか」などの質問にも最新研究の結果をふまえお答えしました。

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「本気で糖尿病を治す方法をみつけたい」
代謝内分泌学講座 教授 綿田 裕孝

現在、世界で4億人を超える人が糖尿病と診断されており、6秒に一人が糖尿病で死亡しています。このありふれた病気を治すには、糖尿病のことをよく知り、糖尿病の患者さんが何を望んでいるかを知り、その知識をもとに先端分野の知識を取り入れた基礎研究を行い、その知識を臨床に応用していく必要があります。事前に「糖尿病の治療方法についてどのような研究が行われているのでしょうか」といった質問もいただき、今回は、臨床医が最先端の基礎研究者と共同で糖尿病治療向上のために基礎研究を行っている現状を分かりやすくお話しました。

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第2部:“研究医のたまご”とのサイエンストーク

医学部での勉強や臨床研修の時間外に研究を行っている現役医学部生が、「今どんな研究をしてらっしゃるのでしょうか?」「研究医を目指していて大変なことはどんなことですか?」「研究と医学部の勉強の両立は大変ですか?」など、あらかじめいただいた質問にお答えしました。
また、逆に医学部生から質問し、学生さんにもトークに参加していただきました。
参加した方からは、「実際の大学生活を知れてよかった」、「大学生活と研究の両立は大変だが、同時に魅力的に感じた」などの感想を多数頂きました。

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第2部の後、希望者には研究室の見学会も行い、「実際の施設を案内していただき、丁寧に説明をいただいたり触らせていただいたり、とても興味深かった」「順天堂大学の設備の充実さを感じた」など、とても満足したとの感想を多くいただきました。

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