大学紹介、カリキュラム、キャンパスライフ、入試情報等、順天堂大学医学部に関する様々な情報をご案内します。

受験生の皆様へ在学生の皆様へ卒業生の皆様へ一般の皆様へ医療関係の皆様へ
講座・研究室
医学部紹介入学案内教育カリキュラムキャンパスライフ講座・研究室交通アクセスお問い合わせ
講座・研究室

人体病理病態学講座

肺出血
心筋梗塞
閉塞性膵炎TGF-βmRNAの発現
リンパ脈管筋腫症のリンパ内皮細胞
びまん性肺傷害
病理学とは、人の病気をミクロの世界から探る学問です。ミクロの世界とは顕微鏡で覗いた世界を指すのですが、実は顕微鏡にはたくさんの種類があります。実体顕微鏡、光学顕微鏡、蛍光顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、電子顕微鏡などがあり、それぞれに特徴があります。実体顕微鏡は実物そのものを60倍程度まで拡大して観察する大きな虫眼鏡ですし、光学顕微鏡は小学校の時に単眼を用いてミドリムシなどの単細胞生物を覗いていたものですが、われわれが用いるのは精密機器で数倍から1000倍程度まで観察できます。これらを観察する顕微鏡として光学顕微鏡とならんで蛍光顕微鏡があります。最近はさらに進んでこれらのターゲットととなる物質を3次元に再構築をする共焦点レーザー顕微鏡が出てきて研究に応用されるようになっています。また、電子顕微鏡は電子線を利用した高分解能の世界(10万倍!)を観察できます。

医学生物学の進歩によりさまざまな生体構成物質や生理作用物質を臓器、組織、細胞の中のどの部分にあるかを観察することができるようになりました。これを免疫組織化学法ならびにインサイチューハイブリダイゼーション法といいます。この二つは観察するものが異なっており、前者は蛋白質や糖蛋白などの物質であり、後者はDNAやRNAなどの遺伝物質です。これらを実際にみてみると生体の中でどのような物質がその病気にかかわっているのかが一目でわかります。

人体病理病態学講座はこのような顕微鏡を通して人体の病気・病態の”診断”を担当している学際的な講座です。内科、外科を問わず臨床各科から依頼される組織の“病理診断”をおこなっています。内科や外科などの臨床医は、多くはわたしたち病理学を専攻するものによってなされた“病理診断”をもとに治療や手術を行います。“病理診断”を最終診断(Final diagnosis)というのはこのためです。それでは、私たちはどうやってこの“病理診断”をしているのでしょうか?それは顕微鏡の中の微小な変化を察知して病気を推定し、さまざまな機器を応用してその診断をくだしているのです。このように病理学は、病気の本態の解明を目指す基礎医学でありかつ臨床医とともに患者さまのために診断・治療にかかわる臨床医学でもあるわけです。