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脳神経外科学講座

手術の様子

教室紹介

 昭和43年に石井昌三名誉教授(現・学校法人順天堂常任顧問)によって開設され、佐藤潔名誉教授(現・順天堂東京江東高齢者医療センター院長)を経て、平成14年より新井一教授に引き継がれてきた伝統ある教室です。
 年間手術数は600例を越え、脳神経外科領域を全て網羅しています。
 また、外科治療のみにこだわらず救急医療、神経診断、重症患者管理、画像診断、基礎研究にも力を入れており、脳神経学の総括的な教育と専門医育成を目指しています。

教育の目標

脳神経疾患のみならず、救急医療を志す医学生、若き医師に対しては、脳卒中や外傷の救急対応、痙攣発作などに対する知識が必要になると思われます。神経系の専門分野はもちろんですが、迅速な処置を要する全身的な病態に対して適切なdecision making(判断)ができるように指導しています。当院においては、卒後脳神経外科が必須項目ではありませんが、学生のBedside learningで脳神経外科疾患に広く接してもらい、卒業後も脳神経外科に対するmotivationを保ち続けられるようにしたいと考えています。

診療分野紹介及び実習内容

1.脳腫瘍
 神経膠腫、髄膜腫、聴神経鞘腫、下垂体腺腫を中心に多数の手術があります。手術室に入室し自分の目で見て学習します。担当医師が手術の手順などを説明します。神経膠腫、胚細胞腫などにおいては手術治療のみならず放射線治療、化学療法も行いますが、その内容については病棟で学習します。
脳腫瘍
2.脳血管障害
 くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞と脳疾患の中心になるものです。出血性疾患に対しては緊急手術を行うこともあり、その際には手術室での実習となります。また、近年血管内手術も行われるようになってきています。血管内手術に対しても、見学と担当医師より説明を受けます。
脳血管障害脳血管障害
血管内手術血管内手術
3.頭部外傷
 急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫など緊急を要する疾患を含みます。救急での診断とともに手術治療、集中治療の実際を学習してもらいます。
頭部外傷
4.救急医療
 救急外来に搬送された患者さんでは、緊急処置を要する場合があります。迅速に診断をつけ、治療に結びつけなくてはいけませんが、その実際を医師とともに実習します。手術ばかりでなく、救急室での救命処置についても学習します。
5.小児脳神経外科
 当科は日本でも数少ない小児脳神経外科を専門分野の一つにしている大学病院となります。水頭症、脊髄髄膜瘤など種々の中枢神経に発生する奇形も扱います。成人例とは違った手術、術前・術後管理を学ぶことになります。実際に目にすることで学習をしっかりとしたものにすることができます。
小児脳神経外科
小児脳神経外科
6.機能外科
 てんかん、定位脳手術、顔面痙攣、三叉神経痛などを対象とします。手術を行う前に詳細な診察、診断が必要になり、綿密な治療計画を練ることになります。それら治療のアプローチも学習します。
機能外科
7.脊髄、脊椎外科
 変形性頚椎症、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍なども脳神経外科で治療します。脊髄、末梢神経を含めた神経組織全般の理解が必要です。また、救急の場においては脊髄損傷に対する知識が必要となります。
脊髄、脊椎外科
脊髄、脊椎外科

実習の実際

学生実習においては、手術見学を中心に行います。また、救急室での処置、ICU(集中治療室)での患者管理も主要な実習課題です。
教授、助教授、講師がまとめて分かりやすくクルズスを行います。
6年生を対象とした選択コースでは、積極的に患者管理を学び、さらには種々の手技を医師とともに行っていきます。