学部紹介 順天堂保健医療学雑誌
（オンライン）ISSN：2435-5860 （冊子版）ISSN：2435-5852
【巻頭言】 順天堂保健医療学雑誌の創刊に当たって
2019年4月に順天堂大学の6つめの学部として保健医療学部が本郷・お茶の水キャンパスに開設されました。この学部は、理学療法学科と診療放射線学科の二つの学科で構成されています。世界が急速な高齢社会を迎え、人々の生活習慣や生活環境の変化が疾病構造を大きく変化させる中で、多職種で構成され多様な病態に対応するチーム医療の重要性が急速に高まっています。順天堂大学が6番目の学部を設立し、チーム医療に貢献する新しい人材育成に携わることはこの観点からも大きな意義があります。この学部では医学部と密に連携しながら、高度の専門知識と確かな技術力そして、学是“仁”の心を持った理学療法士、診療放射線技師を育成することが大きなミッションです。そのために、順天堂の特徴的な6附属病院に整備されている最新の設備と、豊かな経験を持った教員が充実した教育指導体制を構築して学生教育に当たっています。この環境は様々な医療現場に起こる問 題を速やかに解決する臨床力を身につけると共に、臨床に直結した研究課題を提供してくれます。すなわち、研究においてもこの学部は医学研究科と連携しながら、保健医療そして医学の発展に貢献することがもう一つのミッションであります。理学療法学科では理学療法の効果を科学的に検証し、新しい方法論を開発して行きます。診療放射線学科では、 放射線診断および放射線治療の新しい技術開発とその検証を進めるとともに、放射線科学の基礎的研究領域にも貢献して行くことが期待されています。
このような保健医療学部の活動の発信の場として、この度順天堂保健医療学雑誌を発刊しました。両学科の教育・研究そして臨床活動を紹介し、広く社会に発信する場として活用してもらえると幸いです。学内外から多くの論文が投稿され、活発な意見交換できる場となることを期待しています。
令和2年3月31日 保健医療学部長 代田浩之
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