教育(理学療法学科) 特色あるプログラム
急性期理学療法学演習
急性期理学療法学演習は発症早期、特に集中治療室での急性期理学療法に焦点をおいた授業です。本演習では急性期理学療法に必要な医学的知識、リスク管理を学ぶとともに、急性期理学療法の最適なプログラムを科学的に議論し、考察できる能力を養成します。
高齢者理学療法学演習
病院や地域に限らず、高齢化に伴い、理学療法の現場で関わる患者さんの多くが、主疾患とともに加齢による様々な課題を有しています。本演習ではグループワークを中心に、高齢な患者さんを想定してICFに基づいた課題抽出を行うとともに、その相関図から治療プログラム立案に至る一連の臨床思考過程を学びます。併せて、地域在住高齢者の運動機能測定や結果フィードバックを経験することで、臨床実習では学ぶことが出来ない地域で自立して暮らしている高齢者の運動機能の実際を学びます。

関節障害理学療法学演習
理学療法では最善の根拠を基に、患者さんの希望や価値観、個々の状況、理学療法士の専門性などを考えあわせて、より良い理学療法を目指すことが重要です。本演習では診療ガイドラインやシステマティックレビューを自ら調べ、推奨される理学療法の根拠や具体的な実施方法について議論することで、根拠に基づく個別の理学療法を提供できる能力を養成します。
スポーツ理学療法学演習
スポーツには、「やる人」、「みる人」、「支える人」の立場で多様な価値があります。理学療法士はスポーツを愛する人を「支える」医療専門職です。この演習では主要なスポーツ外傷・障害を取り上げ、「外傷予防」、「急性期対応」、「リハビリテーション」、「パフォーマンス向上」について、ディスカッションや実技練習により技術の習得を目指します。スポーツ理学療法の研究、教育、診療・実践で活躍している専任教員が指導します。
認知神経理学療法学演習
脳が障害をうけると、手足の麻痺だけではなく、「考える」「計算する」「認識する」といった見た目ではわからない高次脳機能障害という症状を呈します。この演習では、最先端の情報をもとに脳損傷によって生じるこれらの問題を理解・分析・支援できる能力を養います。
発達系理学療法学演習
発達期に障害を呈する疾患は、脳性麻痺やダウン症候群だけではなく、小児癌や骨関節疾患と多様です。また、新生児のNICUに入っているときから18歳、またはそれ以降にも理学療法士は関わります。すべての時期の子どもに対して、発達を促進させるために理学療法士が関わり、効果的な理学療法を提供することは、子どもの未来を創る支援になります。色々な事例をもとに、子どもの発達の支援を考えていきましょう。
