教育(診療放射線学科) 特色あるプログラム

診療放射線学セミナー(4年後期)

国家試験に向けた最後の集大成の講義として、4年後期に診療放射線学セミナーを配置しています。診療放射線学セミナーでは、国家試験で出題される14科目すべてにおいて、1週間あたり2科目のサイクルでテストと講義を行います。テストでは自分自身の得意・不得意を把握し、講義では弱点科目を補強できます。その週の科目の復習と次週の科目に向けた予習を行うことで、全科目偏りなく学習するペースを保つことができます。

AIを取り入れた学内実習

診療放射線学科では、今後、より臨床現場で導入が予想される人工知能についての学内実習を長期にわたり行っています。

  • 2年後期(診断技術学実習Ⅰ)
    この実習では、一般的に深層学習を学ぶ際に使用される画像認識について手書き画像を用いる実習、胸部単純撮影を用いる実習を通して、「人工知能とは、深層学習とはどのようなものか」といった最も基礎となる部分を学びます。
  • 3年前期(診断技術学実習Ⅱ)
    この実習では、2年生で学んだ内容をさらに深掘りするような実習を行います。
    実際の深層学習のプログラムに対して、設定値を変更することが人工知能の学習にどのような影響を及ぼすか頭部単純撮影画像を用いて学びます。設定値が人が学習する際のどのような要素に該当し、人工知能の学習効果との関係性を理解することで、今後、人工知能を扱う上での基礎となる知識を身に付けます。
  • 3年後期(放射線治療技術学実習)
    この実習では、深層学習を用いた画像処理の中身について、先の実習より詳細に学ぶような実習を行います。具体的には、放射線治療における腫瘍領域の自動描出を行う深層学習について学習します。Microsoft Excelを用いて、自ら畳み込み演算や非線形処理といった計算を経験し、それぞれの処理が深層学習全体でどのような役割を担っているのかを理解することで、深層学習に関する知識を深め、今後の卒業研究等にも繋がるような知識を養います。

核医学検査技術学実習(3年後期)

放射性医薬品学や核医学検査技術学において習得した基礎知識について、学内実習を通じて理解を深め、診療放射線技師としての核医学検査技術学に関する知識の纏めと問題解決能力を養います。本実習は、診療放射線学科実習棟のみならず、順天堂医院および順天堂東京高齢者医療センターの核医学検査室においても実施しております。臨床実習の施設以外でも実地臨床を体験できる学内実習を実施しており、学生が実際の現場で学べる環境を提供しております。