学部紹介 学部長メッセージ

"Message from the Dean of 
Faculty of International Liberal Arts (FILA)"

グローバル市民として世界へ飛び立とう

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順天堂大学
国際教養学部長・教授
ニヨンサバ フランソワ

私はルワンダに生まれ、中国医科大学で医療を学び、順天堂大学と縁あってここ日本にやって来ました。最初は大学院生として抗感染症薬の開発を、その後はアトピー疾患研究センターの助教授に着任し、免疫学のスペシャリストとして、また外国語教育の専門家として、日本の人々と関わってきました。幸いなことに私の研究と活動が高く評価され、学部創設の構想段階から国際教養学部に関わることとなりました。


現在、世界では医療技術が目覚ましく進歩する一方で、生命を脅かす感染症や世界規模の気候変動と自然災害の多発、地域紛争やテロの頻発といった、出口の見えない幾多の困難に直面しています。このような状況の中でこれからの国際教養学部が目指すべき方向性は、学是「仁」の精神をベースに、「異文化コミュニケーション領域」「グローバル社会領域」「グローバルヘルスサービス領域」という3つの領域を横断的に学べる「グローバル」で「ダイバーシティ」に富んだ特色ある教育を一層追求することです。今、思い描いているのは、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアなど世界各国からの留学生受け入れをさらに拡充すること、そして世界中の大学とのネットワークを強化し、現状の留学プログラムをより充実させることです。そして国内外で多様な人々と切磋琢磨する場を提供し、世界が直面する課題を乗り越える豊かな教養を身につけた「真のグローバル市民」を養成していきます。


2025年には学部設立10年目を迎えます。この節目を控え、国際教養学部は時代の変化に応じて常に改革を続けながら、未来のグローバル社会のリーダーとなる学生の教育により一層力を注いでいきたいと考えています。
 

歴史・沿革

[1838年] 順天堂創設

順天堂の元祖・佐藤泰然が、江戸薬研堀(現:中央区東日本橋2-6-8 薬研堀不動院境内)に蘭医学塾「和田塾」を開塾し、順天堂が創設される。この年をもって順天堂開学の年とする。

[1843年] 総佐倉に医学塾順天堂を開塾

「和田塾」江戸より佐倉に移り、医学塾「順天堂」を開設する。「日新の医学、佐倉の林中より生ず」と謳われる。

[2015年] 国際教養学部 開設

国際社会で幅広く活躍するために必要な教養や高いコミュニケーション能力を習得するためのカリキュラムを通して、多様案価値観の中で自律し、周りの人々と共生し、主体的に生きることができる人=「グローバル市民」の育成を目指す国際教養学部が開設される。

[2038年] 創立200周年へ