教育 3つの学びの領域

順天堂大学国際教養学部では、国際的な視野とリベラル・アーツ的視点を基盤として、「異文化コミュニケーション」、「グローバルヘルス」、「グローバル社会」に関する知見を、多種多様な開講科目を通じて習得します。

本学部ならではの充実した環境を活かして、自分らしく学び、興味や関心をどんどん広げてください。

異文化コミュニケーション領域

「文化」「コミュニケーション」とは何かを学術的に理解した上で、外国人や外国語に限らない、さまざまな言語的・文化的背景を持つ人たちとの間におけるコミュニケーションの加地あとその解決方法を考えます。異文化コミュニケーションにおいて重要な役割を担う通訳・翻訳の理論と実践も学びます。

文化とは、コミュニケーションとはなんだろう?

属する文化が異なる人たちが、一緒に活動し、またやりとりする際には、どのような問題が起こりうるでしょう文献購読や演習を通じ、国内外のコミュニケーションにまつわる課題の把握と解決方法の模索に挑みましょう!

Faculty Voice

異文化コミュニケーションの感受性に磨きをかけましょう

准教授
原 和也 先生

原先生

本領域では、他者への共感能力や異文化への感受性をベースに、しなやかで弾力性のある双方向的コミュニケーション能力を育む学びが特徴です。単に知識の習得に留まらせるのではなく、学習内容が受講生の感性、行動に結び付く授業を展開します。自己理解を深め、さまざまな情報を受信・送信する際のフィルター(出来事を認識する際に関わる独自の価値観や信念など)を、アップデートしていきましょう。

Student Voice

相手の立場から、多面的に物事を考えたい

本領域の学びを通じて幅広い分野への好奇心と、「自分だけの価値観で物事を検討してはいけない」という意識が生まれ、関わったものは人に紹介できる程度に調べるようになりました。好きな授業は、物事の意味を理解する過程を研究する「文化記号論」です。同じ物事でも、その人の状況や経験によって多様な解釈ができるということを知りました。これらの経験を、仕事でお客様と関わる上で相手が抱える問題を考えるために活用したいと考えています。

在学生_三上さん(IC)
三上 明花さん 4年生

Alumni Voice

翻訳学で培った伝える力がホテルでの仕事に役立っている

本領域では国内外の文化や歴史、メディアなど、幅広い学びの範囲から興味のあることを専門的に学習できます。私は在学中、映画の字幕への興味から翻訳学を専攻。児童向けか大人向けかによって訳し方を変える必要があることや、日本語の意味をわかりやすく伝えるための英語への訳出方法などを学びました。海外の人にも効果的に物事を伝える力を身につけたことで、ホテルで働く現在、国内外か
らのお客様によりよいサービスを提供できています。

卒業生_政岡くん(IC)②
政岡 勇気さん 2020年卒業
株式会社東武ホテルマネジメント
グローバルヘルスサービス領域

「健康」は人類の普遍的な課題であり、高齢化が進む先進国・新興国やヘルスケアシステムが脆弱な途上国でその重要性が増しています。本領域ではヘルスケアの基本的な知識と課題を学び、医療サービス、新型感染症対策、ヘルスケアビジネスによる課題解決を、グローバルな視点で幅広く探求します。順天堂大学が長年培ってきた豊富なヘルスケア・医療に関する学びが深められる魅力的なカリキュラムです。

現場で役立つヘルスケアを学ぼう!

糖尿病や生活習慣病は日本をはじめ世界中で患者が激増しており、グローバルなヘルスケアシステムの確立が急務となっています。本学では、この領域で活躍できる人材を育成するため、ゼミの充実を図るなど最新のヘルスケアを学べる環境を提供しています。

Faculty Voice

幅広いテーマを対象に、グローバルに挑戦する力を身につける

教授
田村 好史 先生

田村先生

本領域では、「世界中の人々が健康でいられるにはどうしたらよいか?」という問いに対して、栄養、運動、病気の仕組み、国際保健、医療サービス、通訳など幅広いテーマで、知識習得や実習を行います。医療現場を含むフィールドで自分の学びが実社会でどのようにつながっているのかを体感しながら、単に知識を得るだけではなく、課題を発見する力や、行動力といったグローバルに通用する力を身につけていきましょう。

Alumni Voice

正しい知識による健康管理で救える生命がある

本領域は健康そのものだけでなく、健康を支えるシステムやサービスなど、健康に関連した分野や課題も学べる本学ならではの学問領域です。専門的に学ぶ中で私は、健康に関わる問題は世界の普遍的な課題であると認識できました。印象的な授業は、身体機能の発展や老化を学んだ「ライフサイクルの理解」です。正しい知識で自ら健康を管理することで救える生命があると学び、日々の運動などの重要性を論理的に理解できました。

卒業生_安武さん②(GHS)
安武 郁香さん 2023年卒業

Alumni Voice

ヘルスプロモーションの普及で社会の健康課題に貢献したい

在学中は、本学医学部の先生による講義をはじめ、社会学や心理がく、コミュニケーション学などの視点から多角的に健康について学習し、特に、人々が自らの力で健康をより良いものにするための健康戦略である、ヘルスプロモーションを専門的に学びました。授業では、ディスカッションやプレゼンテーションの機会も豊富で、自分の考えをアウトプットする力もついたと感じます。大学での学びを土台に、今後はヘルスプロモーションを唱道する教育者になりたいと考えています。

卒業生_森口さん(GHS)
森口 奈菜さん 2021年卒業
グローバル社会領域

グローバル社会領域では、紛争、外交、経済連携、ビジネス、格差、貧困、食料危機、地球環境、ジェンダー、人種・民族対立、国際協力など、「グローバルな社会問題」を学びます。そしてグローバル化の影響を受けるこれらの問題を、主に政治学、経済学、社会学などの社会科学の視点から考えます。

世界中の人とグローバルな社会問題に向き合おう!

人種・民族対立・ジェンダー、貧困、教育、温暖化etc.。世界中の人びとが同じテーブルにつき、その解決策を検討しています。グローバル社会領域のゼミも、データ分析と活発なディスカッションを通して、こうしたグローバルな社会問題と向き合っていきます。

Faculty Voice

グローバルな社会問題を考えよう!

先任准教授
野田 愛 先生

野田先生

国際教養学部では、学問分野にとらわれない国際的な学びの場が提供されています。その象徴が、グローバル社会領域です。本領域では、健康や医療、政治や経済など文理の垣根を越えた多様な学びを連携させながら自身の経験と知識を組み合わせ、21世紀のグローバル社会を生きぬくスキルを身につけることを目指しています。是非、本領域の学びを通じて、グローバル市民としての自覚と自信を手に入れてください。

Student Voice

自ら考える力こそ、国際人への第一歩!

学部講師や特任講師の先生が多数いて、現実の社会や世界情勢に即した学びができる点が本領域の魅力だと思います。私たちの世代はSNSやネットの情報を無批判に受け取りがちですが、先生が提示したテーマに対して学生が自分の意見を表明するアクティブラーニング的な授業もあります。この貴重な経験を活かし、将来は世界の社会や政治について自ら考えることができる国際人として成長していきたいです。

在学生_田中さん(GS)
田中 雄太郎さん 4年生

Alumni Voice

世界の諸問題を学ぶことで物事を深く観察するように

地球環境、国際関係、地域社会などへの知識を深め、問題解決に向けてどのような行動がとれるのかを学んでいます。世界各地で貧困や紛争に悩む人々と比較すると、私たちにとっての当たり前がそれらの地域では当たり前ではないことは多くあります。物事の見方や価値観が変化していくことも本領域で学ぶ魅力です。また、学生主体で行う授業を通じて自主的に学びを深め、ディベートなどによってさらに知見を広げることもできました。

卒業生_森山さん(GS)
森山 潮音さん 2022年卒業