教育 ゼミナール紹介

    • 3・4年次の「グローバル市民演習」(ゼミナール)では、各自が選択した領域に関連する課題について研究し、卒業論文を作成します。
    • 3・4年次には、ゼミナール指導教員が担任となり、学修、学生生活、(就職活動を含む)キャリアなどの支援を行います。
    • 現在のゼミ担当者一覧です。年度により変更が生じる場合があります。
    • 「教員名」欄に記載されているカッコ内の表記は本学部の3つの領域を示しています。
      GHS:グローバルヘルスサービス領域
      GS:グローバル社会領域
    • IC:異文化コミュニケーション領域

 

 

感染防御免疫ゼミナール | ニヨンサバ フランソワ(GHS)
キーワード

感染症、免疫疾患、アレルギー、皮膚バリア

ゼミ内容

感染症・免疫疾患・アレルギー疾患に関する疫学や基本的な病気の仕組みを理解し、社会的影響について考察をする。また、皮膚バリア機能についても学ぶ。

◆流れ
検索した内容についてプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートを行う。

◆見学

企業:Johnson&Johnson、花王、日立、第一三共ヘルスケア、御木本製薬などの医療・製薬企業
研究所:BML臨床検査センター、順天堂大学研究センター
資料館・歴史館:国立ハンセン病資料館、医学教育歴史館

◆卒業論文制作
日本語、英語どちらでも可

◆イベント開催
オープンゼミ、OB/OGによる社会人講座、合宿、飲み会

◆ゼミの特徴
本ゼミは学生中心に活動を行っており、様々な役割分担がある。
リーダー、副リーダー、卒論係、写真係、就活情報連絡係、イベント係、書記、広報ゼミ担当教員と相談しつつ、学生が主体となって活動を行うことにより、物事を完遂する能力を培うことができる。

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

新型コロナウイルスは世界中で大流行し、多くの人々が苦しみました。このような大流行は、これが初めてではありません。人間は過去に何度も感染症と戦い、それと共に医学も進化していきました。感染防御免疫ゼミナールでは、世界中で問題となっている感染症・アレルギー疾患・免疫疾患・皮膚バリア機能に関する調査を通じて、日本や世界で活躍できる国際教養学部生としての公衆衛生に関する知識を身につけます。また、学んだ知識をもとに解決策を模索し、グローバルヘルス領域が抱える社会・経済・教育などの問題解決に挑み、知見を深める活動を行なっています。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

グローバルヘルスにおいても、高齢化問題・グローバル感染症などの「健康問題」への対策は先進国を始め世界共通の課題です。
これを解決するためには、医療従事者だけではなく、世界中のコミュニティーに所属する全員がこの問題に着目し、地球規模での協力・提携が必要です。今後は、健康問題に関わる予防的な取り組みがより重要となります。
感染防御免疫ゼミナールでは様々な健康問題についてディスカッション、ディベートを行い、そこで取得した知識は、グローバルヘルスへの理解を深めることに役立っています。

学生に希望すること

文理は問いません。
グローバルヘルス領域の科目をとっていなくても入室可。
モチベーションがある学生。

Global NCDゼミナール | 加藤 洋一(GHS)
キーワード

非感染性疾患(noncommunicable disease: NCD), 動脈硬化

ゼミ内容

世界保健機関(WHO)は、不健康な食事や運動不足、喫煙などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)」と位置付けています。心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などが含まれます。NCD による死亡で割合が高いのは、「心血管疾患」(48%)で、次いで「がん」(21%)、「慢性呼吸病」(12%)と続き、心血管疾患による年間死亡数は 1,700 万人(2008年)から 2,500 万人(2030 年)に増加すると予測されています。
“ Global NCD ゼミ ”では、心血管疾患の原因である動脈硬化の疫学とメカニズムに焦点を当て、その予防法の確立と啓蒙を目指して下記に取り組みます。

  1. 抄読会「今日から使える医療統計」(医学書院)、「病気がみえる」循環器 (Medic Media) を抄読する。
  2. 学外施設 (関連病院, simulation center, Johnson &Johnson など) の見学
  3. 卒論研究 非感染性疾患に関連するテーマについての調査研究を行い、卒業論文を完成させる。
学生に希望すること

“No Margin, No Mission”
常に Outcome を意識した取り組みを

Health Care Labゼミナール | 田村 好史(GHS)
キーワード

ヘルスケア、生活習慣病、糖尿病、スポーツ、食事、行動変容、コミュニケーション

ゼミ内容

糖尿病などの生活習慣病に対するヘルスケアを中心に現在の問題点を考え、議論し、解決方法を探索します。主に運動や食事といった生活習慣にフォーカスを当てます。2024年度からは、女性の痩せや美などに関する調査や活動を特に推進します。

ポリシー 「好きなことを好きなだけ・やってることを楽しくする」

自分で興味あるテーマを見つけ、掘り下げて考えて課題を発見し、解決法を考案する、という自主性に基づいた活動を最重要視しています。

【1年目に行うこと】
2年目に行う卒業研究・卒論作成に向けて基盤を確立します。
具体的には、あなたが、「面白い!」、と思った健康に関することを勉強・発表をしてもらいます。また、幾つかの体験(少なくとも学会参加・血糖測定実習・研究見学、他、コロナの状況によりますが、糖尿病外来や患者会参加、勉強会参加、、、などを例年行っていました)を通して、専門的な知識や物の考え方を学びます。ゼミ卒業生の大学院生もアシスタントとして一緒に勉強を進めます。

【2年目に行うこと】
1年目に見つけた自分の「問い」に対する研究・卒論の執筆を完了させます。下級生に対しては教育的な役割も担います。
*将来の大学院進学や海外の学会発表を考慮しますので、早めに相談してください。

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

私の専門は糖尿病や運動、ヘルスケア全般ですが、医療現場から得られる現場感覚は常に伝えていければと思います。その一方で生活習慣病などに関する研究者でもありますので、その視点からも助言することが多くできると考えています。ただし、ものの見方と考え方を身に着けるには、本人がどれだけ多く、深く、長く、そのことについて考えたか、が極めて重要です。ゼミのポリシーを「好きなことを好きなだけ・やってることを楽しくする」としているのは、好きで楽しければ、皆、どこまででも考え続けることが出来ると考えているからです。自分次第とも言える、ある意味楽しいけれども厳しいゼミでもあります。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

研究テーマは、かなり個別性があるので、どのように役立つかは本人の取り組むテーマや、その姿勢による所が大きいと思います。その一方で、ゼミで得られたものの見方と考え方、本質的な課題の発見能力や解決能力は、どの道に進んでも一生涯役立つと思います。

学生に希望すること

自主性と助け合い。ゼミは、学生が主体となり、屋根瓦方式の教育・運営で行うことを期待しています。

グローバルヘルス・ゼミナール(Seminar of Global Health) | 湯浅 資之(GHS)
キーワード

国際保健、国際協力、健康格差、高齢化対策、まちづくり、気候変動

ゼミ内容

現在のグローバルヘルスの世界ではどのようなことが起こっているのでしょうか?それは、先進国と途上国間、あるいは先進国や途上国内において貧しい者と富める者との間に健康格差が拡大している問題があります。それと、日本を含め世界の途上国でも急速に少子高齢化が進行し、社会経済に多大な影響を与えています。そして今後最も重要なこととして気候変動による健康影響の問題も見逃せません。

  1. 学ぶ
    ゼミ生は上記の3問題(健康格差、少子高齢化(まちづくり)、気候変動による健康影響)から各自テーマを選び、自主的に調べ、発表し合い、グローバルヘルスの諸問題の理解を深めます。
  2. 体験する
    学ぶだけではなく、本ゼミはより実践力が身につく体験の機会を提供します。JICAの大学連携事業を活用し、必要条件を満たした学生のうち、年に4名が北タイで展開している公衆衛生プロジェクトに優先的に参加することができます。さらに、東京杉並区や静岡県伊豆の国市で展開している高齢化対策のプロジェクトに参加する機会を提供します。デジタル技術活用によるまちづくりや介護予防活動へ自主的に参加することで、現在社会が直面している諸課題の解決に向けた実践力を身につけることが期待できます。
ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

本ゼミでは、すべての人にとって大切な健康を、単に個人の課題として考えるだけではなく、大きな社会的視点から捉えることを目指しています。世界には、生まれた民族や国、性や社会階層、収入の違いで差別的扱いを受け、健康的に生活できないでいる人々が少なくありません。そうした健康格差にある人々は、途上国ばかりではなく先進国にも存在しています。彼らの健康の現状を知り、どんな救済措置が可能なのかを考えることは、社会の問題や自身の生き方を見つめ直す良い機会になるはずです。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか。

ゼミ内容に示した通り、社会経済の影響を受けて健康格差にある人々の現状を学び、これからの日本や多くのアジア諸国が直面しつつある少子高齢化の問題を考え、さらに人類存亡の条件にもなりかねない気候変動による健康影響の真実を知ることを通して、これからの社会で生き抜く解決策を学習する貴重な経験になります。したがって、ゼミで学んだことは社会において即戦力にもなります。

学生に希望すること

将来、民間企業の他、特に国際援助機関に就職したい学生や大学院進学を考えている学生にお薦めです。世界の貧困者や高齢者の健康や幸福の向上に貢献したいと考えている高邁な志(Be Ambitious)のある学生の参加を待っています。

ヘルスコミュニケーションゼミナール(seminar of HC) | 大野 直子(GHS)
キーワード

ヘルスコミュニケーション、コミュニケーション、医療通訳

ゼミ内容

本ゼミでは、日本、諸外国の医療制度について調べて発表します。

海外の医療の特定の話題に関する文献を読みます。

医療に関連する映画を紹介し、討論します。

学外活動として、ボランティアやイベントに参加します。

上級生から就職活動や卒業論文に関するアドバイスをもらえます。

その他、学生発のプロジェクト・イベントも考えています。

ゼミは事前に決めた発表担当者による発表、グループ・ディスカッション、クラス全体による議論を中心とします。

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

ヘルスコミュニケーション学とは、医療分野におけるコミュニケーションを対象とした学問分野です。医療専門家による人々への医療関連情報の提供、患者などによるメディアによる情報発信、情報交流、マスコミなどによる国民への医療関連情報伝達などを研究対象としています。本ゼミでの活動を通じて、ヘルスコミュニケーションの最前線の知識と、研究力と実践力を身に着けていきましょう。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

本ゼミでは医療におけるコミュニケーションに関連する様々な心理社会的な視点を学びます。将来、社会において組織の中での対人援助、リーダーシップに役立ちます。医療英語、医療通訳を学ぶことにより、医療系企業や公衆衛生大学院における基礎的な医療用語の知識が身につきます。

学生に希望すること

「コミュニケーション(医療)」を履修することが望ましい。ゼミ開始時までに、「論文・レポートの書き方」の授業資料を見直しておくこと。

ニューノーマルを生き抜く! 統計リテラシー ゼミナール | 白山 芳久(GHS)
キーワード

手段としての統計、意思決定のための情報分析、疫学・統計

ゼミ内容

職業生活(企業・官庁)のあらゆる実務において統計リテラシーが求められます。量的データを中心に情報を、収集、分析、結果を見える化し、メンバー全員で議論するといった経験を繰り返し行っていくことで、統計リテラシーの向上を図ります。特に、大学院志望の方や、公務員志望の方にもおすすめです。白山ゼミから、千葉市・浦安市・松戸市、千葉県内で3名の公務員試験に合格した先輩が実際にいます。茨城県石岡市で1期生の先輩は、当時、国家公務員試験にも合格しました。
民間企業向けの就活と並行して、チャレンジ可能です! 一緒にがんばりましょう!

ゼミの活動
  1. 就活応援TOEIC英語対策:教養・医療福祉系の英文教科書で、現代の健康課題について学びます。食事など身近なテーマから、感染症ほか地球規模の課題、遺伝子先端医療まで取り扱います。ヘルス関連語彙の習得、グラフ図表の読み取り、正確に内容把握ができること、英語の数量表現に慣れること、リスニング力UP等を目指します。
  2. 講義:統計リテラシー、統計の基礎を学びます。健康関連の様々な事象の頻度と分布、および、それらに影響を与える要因を明らかにする科学、『疫学 Epidemiology』についても学びます。
  3. パソコン演習:量的データの分析の手法を学びます。パソコンでExcel®や統計専門ソフト使って、実際に自分で手を動かして体験的に量的データの分析方法を習得します。
ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

「公衆衛生学の基礎」「疫学・統計」「ヘルス・サイエンスの方法論」について一緒に学ぶ。”個人から集団(社会)”へと視野を広げ、集団を対象に疾病の発生・予防などを研究するヘルス・サイエンスに親しむ。
“思い込みへの囚われ“から、数値に基づいて”全体把握・俯瞰する力“が身につくことで、正しい(より確からしい)事実に基づいて世界を見ることができるようになる。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

ヘルス分野以外でも、社会の様々な問題の解決策を探る際に、多面的かつ柔軟な思考力と行動力を発揮することができるようになる。
数字と数字の間の隠された関係を知ったり、過去の数字から未来を予測できたり、全体の数字や内訳を確認することから具体的に物事を考えることができたりする。

学生に希望すること

Group work や peer instruction などを取り入れたアクティブ・ラーニング演習授業なので、積極的な参加を期待する。

ヘルスプロモーション(健康社会学)ゼミナール | 鈴木 美奈子(GHS)
キーワード

ヘルスプロモーション、Well-being、ヘルスリテラシー、健康観、健康の決定要因(SDH)、健康経営(CSR)

ゼミ内容

3・4年生の交流を大切にしているためチーム(グループ)での活動がメインとなります!

【3年次】
学生セミナー(インター・カレッジ・ヘルスプロモーション・セミナー:ICHPS)の企画・運営を通じて、ヘルスプロモーションへの理解を深めます。また、健康の決定要因(SDH)について社会学的視点を中心に学んでいきます。

【4年次】
個別指導による卒業論文への取り組みが中心となります。
論文の書き方を学び、主体的に興味ある各自の分野に沿って論文をまとめていきます。 ⇒ 定期的な報告会・勉強会も開催

【3,4年共通活動】
セミナーを通じて、学年を越えた繋がりや他領域の学生との交流から、自己発見や応用力、リーダーシップやファシリテーション能力を高めます。
他学部との交流や、企業見学会、地域の人びととの交流を通じて、ダイバーシティや広い視野を育みます。
日本ヘルスプロモーション学会やWHO日本HPHネットワークへの参加・協力:行政、企業、学校、保健医療従事者、研究者等、様々な人々とのネットワークを広げることで、自身の将来の進路選択の糧に、そして「健康な社会づくり」に貢献できる人材育成を目指します。

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

健康でwell-beingな社会の創造のためには、医学や科学の発展はもちろん、“人々のつながり”や“社会環境”へ目を向けていくことも大切です。リスクファクター(危険因子)を取り除いたり、健康教育を通じて“病気を治す・予防する”という視点と共に、ハピネスファクター(幸福因子)を探し、活用することで“健康をつくる(ヘルスプロモーション)”という、よりポジティブな発想と創造力を育むことをねらいとしています。幅広い視点から「健康」をみつめ、創造力豊かなヘルスプロモーターを目指しましょう。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

人びとの健康とWell-beingを促進するアプローチとなるヘルスプロモーションを学び、様々な関連要因との検討をしていくことで、保健医療関係はもちろん幅広い業種や生活の場で「健康×○○」を提案・展開できることを可能とします。また、健康的な組織づくり(企業・学校・地域等)を実践するための計画づくりや企画にも活かすことができます。

学生に希望すること

自分の疑問や想いを形にすることを目標に、主体的に取り組んでほしいと願っています。特に本ゼミは各自の研究のみならず、学生セミナーの企画を全員体制で行っていくという課題があります。個人での学びはもちろん、仲間と共に学びあえる、高めあえることのできる学生になってほしいと思います。

地域(行政)や学校、企業や病院などといった多くの現場でヘルスプロモーション活動を学び開拓していきましょう。

An introduction to population-based health researchゼミナール | CHARVAT Hadrien(GHS)
キーワード

Epidemiology, public health, research methodology, statistics

ゼミ内容

Epidemiology can be defined as the study of health at the population level through the description of health-related events and the analysis of their determinants and causes: the aim of the discipline is to understand (and potentially find ways to control) the impact of diseases and other health-related events in populations.

In this seminar, students will first learn the basics of epidemiological research (descriptive and analytical epidemiology, different types of study designs, principles of data analysis, interpretation of research findings, etc.) through lectures and discussions focused on examples taken from the medical literature.

Gradually, students will be themselves responsible for presenting the results of their investigations about topics of their choice, with the aim of fostering lively discussions and knowledge exchange with the other participants.

Any topic pertaining to population-based health research can be discussed, whether it be the description of the impact of a disease in the population, a discussion about the risk factors of a disease and their control, questions of ethics, the description of a particular method for analysing data, etc.

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方 

It is expected that students who follow this seminar can learn the basics of epidemiological research, allowing them to build solid foundations for graduate school. Particular emphasis will be given to the critical interpretation of research results in an inferential context, the identification of biases, paradoxes and reasoning flaws, as well as general issues related to ethics and research integrity.

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

Epidemiology has a great impact on our daily lives as has become more visible since the start of the Covid-19 pandemic. It is thus necessary to encourage high-quality epidemiological research, which begins by understanding its principles.

From a practical point of view, this seminar is intended to help students develop the ability to extract, analyse and summarize information gathered from a collection of scientific documents on a given topic. These are general skills useful whenever one has to make an informed judgment based on different sources of information.

学生に希望すること
Students who have an interest in the pursuit of knowledge and are curious about understanding the principles of applied research are welcome. Whether they have a more scientific or humanities background is not as important as having a real motivation for learning new notions and ways of thinking. 

As the seminar is conducted in English and mainly based on reading documents and research articles written in English, it is expected that students have reasonably good language abilities so as not to feel overwhelmed by the incoming flow of information.

MIRAI Design Lab. (ミライ・デザイン・ラボ)ゼミナール | 岡本 美代子(GHS)
キーワード

学問領域:Global Health/グローバルヘルス, Health Science/健康科学, Social Science/社会科学, Behavioral Science/行動科学, Anthropology/文化人類学
関心:Design thinking/デザイン思考, Arts/アート, Well-being/ウェルビーイング, Coexistence with diverse values/多様な価値観との共生, Systems thinking/システム思考, Social Sensitivity/社会的感受性, Learning by experience/体験学習, Empathy/共感, JIN/仁

ゼミ内容

Students deepen their understanding of issues in domestic and global society, and take on the challenge of working as a team to trial solutions to social problems with the aim of a better future. Students will deepen their consideration based on the experience gained from the trials.

国内外のグローバル社会の課題について理解を深め、よりよい未来を目指した社会課題解決のための試案・試行にチームワークでチャレンジをします。試行により得られる経験をもとに考察を深めていきます。

Policy: “Thinking well while trying with fun together” to aim for a better MIRAI!

ポリシー:より良いMIRAIのために「一緒に楽しくやってみてよく考える!」

◆主なゼミ活動

【Common class: 3年次・4年次共通】

・Basic lectures/基本知識の講義 ・Literature Review/文献レビュー ・Discussions in English/留学生との議論(英語) ・Experimental/fields activities/体験学習 ・Research Note&Portfolio/研究ノート・ポートフォリオ作成 ・Periodic Report & Presentarion/定期的研究報告・プレゼンテーション ・Project Activities/プロジェクトチーム活動(Fieldwork/フィールドワーク) ‐Fields/フィールド‐ ≪Japan/日本≫Bunkyo-ku/文京区、Industrial company/企業・Non-Profit Organization/NPO、Local cities/地方、離島など ≪Abroad/海外≫カンボジア/Cambodia, セブ,フィリピン/Philippines, タイ/Thailand, and 米国/USA、など

【3rd‐Year Student/3年次】

Graduation research planning and preparation/卒業研究計画・準備

【4th‐Year Student/4年次】

Making graduation research theis (implementation, analyse results, write thesis)/卒業研究実施(計画実施、結果分析、論文執筆)


ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

Through sincere engagement in the activities of the Seminar, students develop the ability to see, empathise with and express social issues in in domestic and global society. They acquire the planning and implementing skills to solve problems to make society a better place with thinking deeply about what is needed.

ゼミナールの活動に真摯に取り組むことによって、国内外の社会課題をみる力、共感する力、表現する力を養います。社会をもっと良い状態にするための課題解決には何が必要かを深く考え、試行をするための企画力、実行力を獲得します。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

Students hone their social sensitivity towards people in difficult situations and develop a sincere attitude towards social issues. They then design projects in collaboration with their peers to solve social problems and conduct practical trials. By experiencing a series of such processes, students are linked to design thinking skills and logical knowledge based on practice and evidence, which are required in diverse organisations in the real world.

困難な状況にある人々に心を寄せる社会的感受性を磨き、社会課題に真摯に挑戦する姿勢を養います。社会課題解決のために仲間と共同でプロジェクトをデザインし試行を実践します。これらの一連のプロセスの経験は、実社会の多様な組織で求められるデザイン思考力、実践やエビデンスにもとづく知見につながります。

学生に希望すること

Have a purpose and responsibility to engage with society and act autonomously. Grow together by respecting, helping and improving your peers who have diverse backgrounds.

社会と関わる目的と責任をもち、自律した学び、行動をすること。多様な背景を持つ仲間を尊重し、助け合い、高め合うことで共に成長しよう。

Well-being Labゼミナール | 吉澤 裕世(GHS)
キーワード

ウェルネス、ヘルスプロモーション、行動変容、社会的環境、ヘルスリテラシー、ソーシャルキャピタル

ゼミ内容

"Well-beingは、身体的・精神的・社会的に良い状態にあることであり、目の前の幸福だけでなく、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念です。それは個人だけでなく、個人を取り巻く環境や地域、社会が幸せや豊かさを感じられるよい状態であることも含む包括的な概念でもあります。 健康やウェルビーイングに関わる身の回りのできごとやニュース、興味ある分野について調べ、その結果から見える課題について、解決法を考え出すという一連の流れを、主体的に実施してください。"

大切にしたいことは3つ!なんでも楽しむ、人のせいにしない、とにかくやってみる

◆主なゼミ活動

3年次(1年目)

・4年次の論文執筆に向けた基礎固めになります。そのために、健康やウェルビーイングに関わる身の回りの出来事、ニュース、書籍、論文などから興味あるテーマについて調べたことを発表します。また、学会、研究測定見学、他大学との交流会、文京区での取り組みなどに参加し、課題解決の仕組みや考え方について深めていきます。

4年次(2年目)

・3年次で学んだことを通して、卒論のテーマを決めて卒論の執筆を行います。前期に卒論のテーマと方向性についての発表と卒論の書き方について学び、後期は主体的に論文をまとめていきます。1ヶ月に1回は進捗の報告をしてもらいます。

ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

グローバルヘルスは、現在だけでなく、将来にわたって考えていく領域です。目先の課題だけでなく、私よりもずっと長く生きていく皆さんの将来・社会についてどのように捉えるのかについて一緒に考えていけたらと思っています。先を見通す力が養えたらと考えています。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

ゼミを通して、健康やウェルビーイングに関わる様々な課題について、どこに課題があるのか、何を変えれば解決するのか、そうすることで将来にどう影響するのかなど、課題発見力、課題解決能力は、社会人としてだけでなく、生活者としての皆さんの将来に活かせるのではないかと思っています。

学生に希望すること

自主性と協調性をもち、楽しみながら全力で取り組む姿勢を期待します。

社会学ゼミナール | 太田 有子(GS)
キーワード

社会学、グローバリゼーション、多文化共生、地域、コミュニティ、持続可能性
Sociology, Globalization, Diversity, Region, Community, Sustainability

ゼミ内容

現代のグローバル社会の主な課題について理解を深めるとともに、グローバルな視点から日本社会の現状を分析するとともに市民の役割について考察します。

【3年次】

◆文献講読・ディスカッション (グローバル社会学分野の文献(主に英文)を予定)

◆グループ研究 (フィールド調査・報告)

【4年次】

◆卒業研究

卒業研究の準備・調査・研究が中心となります。(研究計画書の作成・研究計画の検討・調査研究・研究報告・論文)

【3年次・4年次共通】

◆研究報告会

研究報告会を行う予定です。調査研究の経過報告・最終報告を通じてゼミ生同士で学びあう機会となります。

  • グループ研究 (中間報告・最終報告)
  • 卒業研究 (中間報告・最終報告)
ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

グローバル社会の現状と課題について理解を深めるとともにグローバルな視点から日本社会の現状を分析することで、皆さんを取り巻く日常を見つめ直し、現代社会の課題と今後の社会のあり方について考えることになります。

ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

現代社会において物事を様々な視点から多角的に捉えて分析し、自身の見解を発信すると同時に異なる意見・価値観も尊重し、協働して物事を進めることや、現状の改善・課題解決に向けて提案していく姿勢は、様々な場面で必要とされており、ゼミでの学びと活動はどの分野に進んでもいかすことができます。

学生に希望すること
      • ゼミにおける議論や課題(調査・発表)に積極的に取り組むこと、学生間で相互に学びあう姿勢を持つこと、ゼミの活動に主体的に関わることを期待します。
      • ゼミの入室前に下記の科目のいずれかを履修することを推奨します。
      • 「社会学概論」「国際社会学」「グローバリゼーション論」「質的調査演習」
      国際関係論ゼミナール | 玉村 健志(GS)
      キーワード

      戦争と平和、国際協力、民族・人種問題、人権、国際機構・国連、NGO、グローバル化を初め、グローバルな政治的・社会的問題全般、ディスカッションスキル、論理的思考

      ゼミ内容

      【本ゼミで学ぶこと】

      1. 国際関係に関する知識→ニュースなどを理解する力
      2. 論理的な思考の仕方、意見の表明の仕方、議論の仕方

      活動内容】

      1. 文献講読とディスカッション-ディスカッションにもスキルが要ります。単に自分が言いたいことを言い合うのではなく、論理的な議論を目指します。そのために事前に文献を読み、意見を考える必要があります。本ゼミは、鵜のみにしない批判的な本の読み方、論理的な物の考え方、ディスカッションの仕方を学ぶことに力を入れています。
      2. 卒論研究-研究の進め方を丁寧に指導します。少人数ゼミなので、一人ひとりに十分な時間を取れます。
      3. 国際交流-マレーシア プトラ大とのオンライン交流(詳しくは本学部のCampus Newsを参照)。他の大学も検討中。
      4. 講師招聘-ゼミ生の希望に応じて企業や行政、NGO、国際機関の方々などアレンジしようと思います。
      5. 企業や団体訪問-コロナ発生前は資生堂でCSRの話を伺いました。こちらも希望に応じてアレンジできます。
                      ◆本ゼミに向いている人-
      国際問題を真剣に学びたい人、専門性を高めたい人(楽して専門性を身につけることはできません)、思考力や議論の力を高めたい人、大学院や留学を考えている人など

      ◆向いていない人-楽して卒業したい人、勉強する気がない人、本を読むのが嫌いな人

      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方
      • 自分がどのような世界に住んでいて、世界の出来事が自国や自分の生活にどう関わるのかを知ること ←文献を通じた基礎知識の獲得
      • 論理的思考力や洞察力 ←ディスカッションを通じた論理的な思考力
      • 自分とは異なる見方や考えを受容する柔軟性と、他人の意見を鵜呑みにしない自主性の両立
      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか
      • ディスカッションのスキルや、物の考え方は就活や仕事で役立ったという話を卒業生からよく聞きます
      • ニュースや新聞、専門書などを理解したり、米中貿易摩擦や紛争、グローバル化などの国際的な問題が
        自分の生活や企業活動にどういう影響を及ぼすかを理解したりするための基礎知識の獲得
      • 国際的な仕事や、企業や自治体でのSDGs等グローバルな課題への対応に必要となる知識の獲得
      • 大学院に進む場合は国際社会の知識と研究スキル
      学生に希望すること

        グループディスカッションを行うため、毎回文献を読んで意見を考えてくることが必要です。それなりに大変だと思いますが、それだけ力も付きます。

        本ゼミへの参加を検討している学生は国際関係論を履修して基礎知識をつけることを推奨しています。

        社会と健康ゼミナール | 野田 愛(GS)
        キーワード

        社会心理学、社会格差、ジェンダー、人間関係

        ゼミ内容

        ゼミでは、貧困や差別、社会構造や雇用などを含む社会・経済・文化が人の行動や心身の健康状態にどのように影響するのかについて、疫学研究手法を用いた調査を実施し、心理学、行動学、社会学、経済学等の理論を用いて解明する実証研究を行います。

        1. 抄読会:
          社会疫学に関連する教科書・文献を抄読します。ゼミでは、発表担当者による発表、グループ・ディスカッション、クラス全体による議論を中心とします。
        2. フィールドワーク実習:
          大規模疫学研究の調査(https://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/kosyu_eisei/k4.html)に積極的に参加してください。共同研究疫学プロジェクトに関して、各プロジェクトにおける研究計画、調査マニュアルを用いた説明会を行い、理解を深めます。
        3. 統計分析実習:
          重回帰分析、共分散分析、ロジスティック回帰解析、Cox比例ハザードモデル、因子分析等の多変量解析について基本的な考え方を学習します。
          また、既存の大規模疫学データ、又は自らが収集したデータを用いて、統計分析ソフト(SAS等)を利用した量的データの分析演習を行います。
        4. 学会活動:
          研究者や他大学の学生との交流を深めるため、日本公衆衛生学会、日本疫学会、日本行動医学会等への参加機会(学会発表を含む)を提供します。
        ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

        ゼミを通して、社会の構造が集団あるいは個人の行動、生活習慣、健康状態に影響を与えるという社会疫学の基本的な考え方を学ぶことができます。また、そのメカニズム解明には、医学をはじめ、心理学、行動学、社会学、経済学、等の様々な学問的アプローチにより物事を多角的に考える力を身につけることができます。

        ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

        近年、ビッグデータ等を分析・活用できる人材の重要性が高まっていることから、ゼミを通し、調査計画の立案、調査の実施、データ分析について学習・経験することは、将来のキャリアパスを考える際に役立ちます。

        学生に希望すること

          疫学研究の調査に積極的に参加することが望まれます。

          調査には、他大学の学部学生、院生も参加していますので、協調性を持ちながら、自分から率先して活動することを期待します。

          国際政治入門ゼミナール | 藤原 帰一(GS)
          キーワード

          国際政治・リアリズム・リベラリズム・抑止と同盟・ナショナリズムとアイデンティティ・地球環境・平和構築・国際連合と地域機構・三十年戦争・ナポレオン戦争・第一次世界大戦・日中戦争・第二次世界大戦・冷戦・ユーゴ戦争・イラク戦争・コンゴ戦争・ウクライナ戦争

          ゼミ内容
          1. 現代世界は戦争と紛争の中に置かれている。では、戦争と紛争は避けることができないのか。戦争はなぜ起こるのだろうか。戦争を防ぐためには何ができるのか。既に起こってしまった戦争に対して、どのような選択があり得るのか。どれも答えを与えることは難しいが、回答を迫られる課題である。このゼミでは、国際政治の初心者のために、国際政治のごく基本的な概念に立ち返って、網羅的な検討を行ってゆきたい。
          2. ゼミにおいて、各回ごとに設けられた問いに基づいて教室で討論を行う。教員と学生、さらに、学生と学生との間の対話を通して、国際政治の基本的理解を深めてゆきたい。
          3. 各回ごとに文献を指定する。参加者は文献を読むことを求められるが、文献の講読や要約は目的ではない。むしろ、素朴すぎるほど素朴な問いについて議論を進める中で、指定された文献で論じられた内容を理解してゆくことが目的である。
          4. 具体的な戦争・紛争について理解を深めるために、映画・画像教材を多用する。取り上げる戦争と紛争はヨーロッパ中世末期から第一次・第二次世界大戦と冷戦を経て現在のウクライナ戦争・パレスチナ戦争などに至る。
          ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

          国際政治の基本的な理解・判断力を養うことができる。特に、同じ現象を異なる視点から解明する能力を身につけ、結論に先走ることのない多角的な分析能力を養成する。

          ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

          国際政治・国際関係について考える力は現代社会においてどのような分野においても不可欠である。グローバルな視点から問題を発見し、その問題に答える選択を考えることによって、履修生はグローバルに活躍する将来を切り開くことができるだろう。

          学生に希望すること

            参加者ひとりひとりが知りたいことに沿ってゼミを進めたい。そのためには、自分が何を知りたいのか、いつも自分に問いかけていただきたい。常に好奇心を持ち、素朴な問いを恐れることなく、しかし自分と異なるものを他者として排除しないことが求められる。

            国際報道ゼミナール | 笹沢 教一(GS)
            キーワード

            ジャーナリズムとメディア、国連・国際機関、地球規模課題、気候変動、生物及び私たちの多様性、国家及び人間の安全保障、SDGs、国際保健とワンヘルス、核不拡散・軍縮、海洋問題、紛争と和平、人新世、AIと社会、コンテンツ文化

            ゼミ内容

            【概要】

            「世界の中の日本」という観点に立ち、国内外からもたらされる各種の情報(報道、オープンソース、ソーシャルメディアなど)を手がかりに、日本と諸外国、さらには日本と国際社会における、見方考え方の違いや共通点について検証し、世界の未来のために、日本に求められること、日本にできること、日本に足りないことを考えます。
            キーワードは多数挙げましたが、基本的に国際報道、メディア論に重きを置き、情報収集活動は取材と呼びます。また、基本的に研究対象は特定国に絞らず、地球規模・多国間の問題を扱います。

            【学習の流れ

            インタビュー、オープンソース、各種メディア報道、伝統的な文献引用など多様な情報源の活用法と取材手法、ライティング手法を学び、卒業論文作成につなげます。アカデミックでない多様な情報源の引用表記についても指導します。
            アクティブラーニング、グループラーニングの手法も取り入れつつ、日本の新聞各紙とオンラインで無償閲覧できる米ニューヨーク・タイムズなど海外主要紙の1面を比較するといった形で、世界からの日本に対する見方や地球規模課題に対する反応の違いなどについて検証していきます。

            ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方
            • 国際的な世論形成におけるメディア、ジャーナリズムの役割の理解
            • 地球規模視点からの日本、日本社会の見方
            • 偽・誤情報、プロパガンダ、インフォデミック、アテンション・エコノミーなどの今日的メディア課題に関する知識習得と、それらに対するリテラシーの醸成
            • 短い記事からノンフィクションまでの幅広いライティングのスキル
            ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

            地球規模の視点でものを考える人材を育て、そうした人材に対する社会からの需要にこたえます。
            メディアに対する多様な見方を体験的に学ぶことで、リテラシーや批判力、判断力が身につき、社会での適切な情報発信やリスク・コミュニケーションに役立ちます。
            日欧双方の報道について、レイアウトなどから記事や見出し以外の情報を読み取れるようになり、メディアの現場での応用はもとより、内外報道の情報分析などへの貢献が期待できます。

            学生に希望すること

              条件は特に設けません。強いて言えば好奇心ですが、何か一つでもキーワードに引っかかるところがあれば大丈夫です。視点の変化を楽しんでください。「なんでテレビは、新聞は、あんなことを言うんだろう」と、マスコミに疑問や反発を感じたことはありませんか。あるいは「日本の○○が海外で人気って本当?」とか。そういう人も歓迎します。

              応用言語学(Applied Linguistics)ゼミナール | 今井 純子(IC)
              キーワード

              第二言語習得、言語(英語・日本語・外国語)教育、多文化共生、ライティング研究、フィードバック、モチベーション、多言語・多文化教育、識字教育、留学、国際英語、国際比較開発教育、SDGsとWellbeing、健康識字

              ゼミ内容

              担当教員の応用言語学における専門分野は、第二言語習得・フィードバック・ライティング教育・国際英語・英語教育です。英語、手話 (日本手話、アメリカ手話)、フランス語、ハワイ語、韓国語の学習と、カナダ(ケベック州モントリオール、トロント)とハワイでの留学経験があります。多文化共生、識字教育、グローバル教育、異文化理解教育、SDGsやWellbeingを中心とした内容言語統合型学習にも興味を持って取り組んでいます。また、カナダでの先住民健康識字のプロジェクトに携わった経験から、健康識字についても興味を持っています。
              前期は、隔年で第二言語習得理論と英語教育法(または国際英語)について輪読し、英語で読む基礎力と理論理解を深めます。後期は、学術論文の分析や研究方法を学び、各自卒論に向けて取り組みます。これに加え通年で、ゼミ所属学生の興味やスタート地点での基礎知識(「応用言語学」を履修済か否かなど)や進路 (教職志望、留学、就職先のエリア)に応じて、担当教員が現在取り組んでいる研究課題(ライティング個別指導、移民の言語識字教育、SDGsの教材開発、混合調査法、グローバル教育、英語検定教科書の分析、等)についても触れ、共同研究を通して、卒論に向けて一連の研究の流れを体験します。
              日常的に、図書文献の活用や英語論文の書き方を学びます。また、ハワイやカナダからのゲストスピーカーによる特別講義の際には、「応用言語学」や英語の授業枠内で運営の補助をお願いすることがあります。長期休暇には親睦・研究発表を目的とした夏または春合宿を、軽井沢や箱根で例年行っています。フィリピン・ハワイで海外フィールドワークを実施しているので、卒論のデータ収集や留学体験として活用頂ければと考えています。また、2期生の頃よりゼミを行なっており、担当教員も旅行をライフワークとしているため、最近では特にホテルや旅行業界への就職が多いです。中学・高校で英語教員をしている方も多く、英語学や英語科教授法を学内外で担当しているため、教職専門 (英語)の準備やネットワークづくりにも役立てられるゼミとなっています。

              ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

              応用言語学とは、教育現場や世間に存在する言語や言語を育む文化に関するあらゆる問題を研究対象とし、言語習得のメカニズム(Learning)、効果的な言語の教え方 (Teaching)、社会における言語の使われ方(Use)について、言語データを元に科学的に探求し実証する学問です。言語に関する知識や専門性を通してグローバル社会・文化の仕組みや変容を理解し、言語・心理データの収集・考察・分析を通して、問題の解決や社会貢献を目指します。

              ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

              当ゼミは、ゼミナールでの学びや、個々の卒業論文への取り組み、その他ゼミナール運営全般において、次の3点を重視しています。第1に、応用言語学という専門性を就職や進学だけでなく、日常生活に生かすこと。第2に、オリジナリティーを持った視点で、研究課題に取り組み分析すること。第3に、学生同士、先輩・後輩、学生・教員、卒業生と現役学生、といった、横・縦の人間関係や結びつきの重視です。ゼミナールに関わる全ての人がこの3点を実行できるよう、出席重視と時間厳守、互いの尊重と協働、「報告・連絡・相談」について、徹底して指導しています。これらは、卒業後の社会人生活において、進路や分野に関係なく、人生を通して役に立つものと考えています。

              学生に希望すること

              前期は毎週3・4年合同でゼミを行います。また1年を通じて他の異文化(IC)・言語系ゼミナールと合同で報告会や勉強会を行います。その為、ゼミの設定日全てに出席し、教員との関係性においては「報告・連絡・相談」が守れることを第1条件とします。英語が好き・得意であることが望ましいですが、自ら課題設定をし、指導や研究倫理に従い、卒論に真面目に取り組める方、他のゼミナール学生と協調できる方を高く評価します。

              翻訳学ゼミナール(Translation Studies) | 齋藤 美野(IC)
              キーワード

              翻訳テクスト、翻訳者、異⽂化コミュニケーションとしての翻訳、社会における翻訳(者)の役割、異⽂化コミュニケーション学、リベラルアーツ

              ゼミ内容

              <本ゼミナールの活動を通じ、問題を発⾒・設定する⼒と問題を解決する⼒を養い、独⾃の卒業論⽂研究に取り組みます>

                1. 翻訳について知る
                2. 研究対象とする「翻訳」とはどのようなもの・⾏為であるか、⾝の回りや異⽂化の翻訳について深い理解を得ることを⽬指します。
                3. 理論・研究⽅法を学ぶ
                4. 翻訳研究の⾏い⽅を知るために翻訳学の基本⽂献(⽇本語・英語)を読み、理論と研究⽅法を学びます。翻訳テクストや翻訳者について分析する際に必要な考え⽅・⼿法を知り、⾃⾝の研究に活かします。⽂献講読を通じ、⾃⾝の考えを論理的に伝えられる⽂章を書く⼒も⾼めます。
                5. 独⾃の研究をする
                6. 各受講⽣が興味のある対象を⾃ら選び、2 で学んだ理論を⽤いて分析します。オリジナルの研究を⾏いましょう。例えば、英語の⼩説の⽇本語訳における訳出⽅法、翻訳者によるエッセイ/あとがきに⽰された翻訳態度、翻訳作品の書評にみる「良い翻訳」の定義を考えるなど有意義な研究の可能性は多様にあります。
                            ①~③はいずれも、⾃ら積極的に取り組まねばなりません。受講⽣による発表や議論が授業の中⼼となるため、授業外の時間にも準
                備・研究を精⼒的に⾏ってもらいます。また、他ゼミナール、他学年との合同ゼミナール(プロジェクト活動含む)において、協働する⼒も養います。
                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                本ゼミナールで学ぶ翻訳学は、「翻訳」を「異⽂化コミュニケーションとして捉えます。そして領域の名称にもなっており、かつ翻訳学と親和性の⾼い異⽂化コミュニケーション学(Intercultural communication studies)を代表として、異分野の学びも前提としたリベラルアーツ的な考究の仕⽅を学びます。具体的には、ことばやほかの記号体系(例えば絵や⾳など)を介したコミュニケーション、⾔い換えると何らかの情報のやりとりについて、専⾨の理論・概念を⽤いて理解することを試みます。異⽂化・⾔語間のコミュニケーションにおいては、何が起こっているのか、問題となり得ることには何があるか考えます。そして、どのようにしたら異⽂化・⾔語間のコミュニケーションが円滑になるのか、誤解や偏⾒を避けることができるのか、他⽂化・⾃⽂化理解を深められるのかといったことを考究します。異⽂化・⾔語間の摩擦を減らし得る翻訳学・異⽂化コミュニケーション学の学びは、最終的には平和構築に貢献することに繋がります。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                ◆翻訳の研究と社会の繋がりの例

                翻訳について研究する経験は、翻訳を実践する際に、また翻訳を利⽤する際に活かせます。プロの翻訳者ではなくても、翻訳の実践者とならねばならない状況が多くの⼈に起こり得ます。例えば、就職先で「このメール、英語に訳して送っておいて」のような気軽な指⽰が⾶んでくるかもしれません。翻訳は専⾨職ですが、残念ながら世間の認識はかならずしもそうなってはいません。⼤学において翻訳理論・実践について勉強しておくと、急に翻訳をせねばならなくなっても、注意⼒をもって異⽂化コミュニケーションとしての翻訳実践を⾏える可能性を⾼くできます。また本⽂書を読んでいる皆さんは、翻訳を⽇々利⽤している翻訳ユーザーです(「異⽂化コミュニケーション概論」の講義を思い出してください)。翻訳学の学びは、⽇々利⽤している翻訳を受容する能⼒=翻訳リテラシーを⾼めることにも繋がります。

                ◆問題発⾒・解決⼒と社会の繋がりの例

                上述した「問題を発⾒・設定する⼒」と「問題を解決する⼒」は、卒業論⽂研究のためだけに必要なのではなく、皆さんが社会の中で活動するうえでも求められるものです。技術⾰新やコロナ禍など、これまでの前提が崩れる社会においては、所与の問題に取り組み、解決しようとするだけは⼗分ではなく、何が新たに解決すべき問題となっているかを発⾒・設定できることが⼤切です。そのためには、知識量だけでなく、多様なものの⾒⽅を知っていて、かつ実践できることも重要となるため、翻訳学・異⽂化コミュニケーション学・リベラルアーツの学びが活かされます。

                学生に希望すること
                          1. ⽇本語・英語の⽂献(研究論⽂等)講読や各プロジェクトに積極的に取り組めること
                          2. 他ゼミナール・他学年との合同ゼミナール・共同プロジェクトなど含め、平均週2コマある授業(⾃主ゼミ等の学⽣のみの活動も)の全てにきちんと参加できること
                          3. 本学部開講の翻訳関連科⽬をはじめとし、通訳、⾔語、コミュニケーションに関する科⽬を体系的に履修すること(翻訳に多⾓的に迫るための知識・態度を⾝につけることができ、各⾃の研究を深められます)(具体的には、教員がアドバイスし、相談にのります)
                          4. 例年2月上旬ころに開催される「異文化コミュニケーション領域 卒業論文最終報告会」に、2年次から参加すること(本ゼミナールに入室予定の方は、参加必須とします)
                「文化と心理のコミュニケーション」(異文化間コミュニケーション学)ゼミナール | 原 和也(IC)
                キーワード

                コミュニケーション、精神文化、行動文化、心理

                ゼミ内容

                【授業概要】

                異なった文化背景を持つ人達とのコミュニケーションにおいて起こる問題の多くは、文化的価値観の相違から生じる。我々が日常生活において無意識に行っているコミュニケーションも、このような社会・文化的状況で学んできた価値観の影響を受けている。本ゼミナールの目的は、文化、心理、コミュニケーションの相関関係をもとに、人間のコミュニケーション活動を、主に精神文化と行動文化との関連で明らかにし、体系化を試みることを目標とする。授業は、担当教員による導入講義、受講生による発表、全体でのディスカッションを中心に進める。演習である以上、授業展開の主人公は学生自身である。受講生は、文化とコミュニケーションに関する問題意識を持ち、図書館やデータベースを活用し必要な文献を探し出し、研究成果を整理しまとめ、発表をする能力と責任感が求められる。

                【学習内容】

                • 前学期:①基本事項の講義、②異文化トレーニング演習、③文献輪読(担当教員による英文ハンドアウトを使用した導入講義、受講生による発表、全員でディスカッション)
                • 後学期:① 論文執筆法、② 調査方法、③ 応用演習など

                【テキスト】

                受講生の興味に応じた文献を集めたリーディング・パケットを使用する。その他、適宜プリント教材を配布する。


                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方
                • 異文化への感受性を高め、高い共感能力に基づくコミュニケーション能力を身に付ける。
                • 今日のグローバル社会において、多様な視点を持つ他者の考えや立場を理解し、共生をしていく姿勢を育む。
                • 自他のコミュニケーション行動の特性、問題点等について、コミュニケーションの構成要素、諸理論などをベースに法則性を見出し、解決策を模索する能力を育成する。
                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか
                • コミュニケーションの諸理論をベースにした問題発見と分析能力
                • コンフリクト解決のストラテジーなど、問題への実践的な対応力
                • アサーション、受容的コミュニケーションなどのスキルの使い分け
                • 上記以外にも、多々あります。コミュニケーション学を学ぶことにより磨き上げた自分自身の能力を活かす道を、創造的に考えてみて下さい。
                学生に希望すること

                コミュニケーションを頭で理解する事と実践する事の間には、大きな乖離があると思います。なかなか教科書通りに行かないこともあります。しかし、何か失敗した時に、ゼミの学習内容と照らし合わせて深く考え、何かを学び取り、転んでもただでは起きない精神を身に付けてほしいと思います。また、コミュニケーション学を学んでいると、日常生活の足元や身の回りのことのとらえ方が変わってきて、思わぬ興味が沸くことがあります。このようなことは、単に私が教えて身に付くものではなく、日頃の学習を基盤に、個々人の問題意識、主体的な学びの過程で身に付くものだと思います。仲間と力を合わせ、切磋琢磨して、自己の限界を乗り越えていく経験を重ねて下さい。違った世界が見えてくるはずです。そして、「もう一人の自分」を発見できるかもしれません。

                コミュニケーション・デザイン・ゼミナール | 岡部 大祐(IC)
                キーワード

                大分類:コミュニケーション学コミュニケーション・デザイン

                小分類:異文化コミュニケーション;ヘルスコミュニケーション;対人コミュニケーション;社会言語学;社会心理学;病いの語り;偏見や差別;質的研究法;プレゼンテーション;ファシリテーション

                ゼミ内容

                ◆コミュニケーションの分析だけに終わらず、デザインにつなげる

                英国BBCが Media Actionと題するビデオクリップで、"Food saves lives, shelter saves lives"に続けて "communication saves lives" というフレーズを使っています。ここでの "communication"は主に報道を想定していると推察されるものの、このフレーズ はコミュニケーションを探究する上で示唆的です。コミュニケーションは生命・生活を救う力をもっています(その逆もまた然りです)。

                本ゼミナールでは、人文・社会科学的にコミュニケーションを探究します。インタビュー・データ、会話、映像や文書データなど、さまざまなタイプのコミュニケーションの過程を丁寧に分析していきます(コミュニケーションの分析)。さらに、コミュニケーションへの学問的理解を深めるのみならず、その理解を踏まえて実際のコミュニケーションをどのようにデザインしていくのかを考えていきます(コミュニケーションのデザイン)。

                ◆「あたりまえ」に挑む、面倒くさい思考のすゝめ

                上記のような活動にあたって、本ゼミナールでは、「面倒くさい思考」を推奨します。その意味するところは、私たちはコミュニケーションをあまりにもあたりまえに行っており、コミュニケーションの機微を理解するためには、「わざわざ」立ち止まって考えることが求められるということです。そのため本ゼミナールでは、何気ない日常での一場面を積極的に考察の対象とした活動を行います。

                ◆具体的な活動

                具体的な活動は以下の通りです:

                1. 文献講読に基づく討論とアウトプット(専門知識のインプットとアイディアの発展力);
                2. リサーチ・ワークショップ=質的研究演習(データ収集・分析方法、研究倫理他);
                3. 合同ゼミナールでの学外イベントの企画と実施(コミュニケーション・デザイン力の向上);
                4. キャリアと専門を結ぶワークショップ(学びと社会の補助線引き);
                5. 卒業論文プロジェクト(問題発見力、プロジェクト・マネジメント力、データ収集・分析力、プレゼンテーション力の向上)

                希望者には、国内外の学会への同行、担当教員の調査フィールドへの同行も可能です。 「丁寧に観察し、丁寧に考える」を積み重ね、互いに育て合うゼミナールを目指します。

                <以下はゼミナールを丁寧に検討したい人向け>

                ◆「コミュニケーション」を基点にしたシナジーの志向

                本ゼミナールは異文化コミュニケーション領域に属するため、コミュニケーションを基点にした探求を行います。しかし、リベラルアーツを掲げる教養学部という文脈を踏まえ、(異文化)コミュニケーション研究に閉じることなく、むしろ学部内の他領域・分野を横断する形でのシナジー(相乗効果)を志向します。

                例えば、探求のテーマとして、感染症予防についてメディアが発するメッセージを異文化コミュニケーションの観点から読み解いたり(例:「なぜ同じメッセージなのに全く違った解釈や行動につながるのだろう?」)、難民受け入れ側の抵抗感を異文化感受性発達モデル(DMIS)の観点から考察したり(例:「難民受け入れをする地域住民がethnorelativeの段階に進むにはどのような施策やトレーニングが必要だろうか?」)することも可能です。

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                第一に、具体的なスキルとして、異文化コミュニケーション領域、特にコミュニケーション論を中心としたゼミナールであるため、プレゼンテーションをはじめとする実用的コミュニケーションについても、個人の経験則ではなく、理論的・実証的に裏打ちされたコミュニケーションの方法を身につけることが可能です。

                第二に、ものの捉え方としては、異文化コミュニケーション領域のゼミナールとして、「あたりまえ」を素通りせず検討する批判的な力に加えて、批判的な姿勢をさらに俯瞰的に批判的に検討する、「メタ批判的な」のまなざし(絶えざる相対化)がひとつの特徴です。

                「(異)文化」とは人の営みの過程に在るのだとすれば、人の営みは常に動いている以上、その変化に応じて、絶えず既存の枠組みの妥当性を検討していく知的運動が不可欠です。新型コロナウイルスの蔓延という社会的状況は、人びとの生活の在り方を大幅に変化させ、コミュニケーションを構成することば、モノ、空間や距離、接触、といった要素に対する既存の意味づけをも変えつつあります。そうであるならば、これまで「(異)文化」を捉えるために活用してきた概念や理論の一部も、修正を迫られることになるでしょう。異文化コミュニケーションを学ぶということは、そのように絶えず「動き続ける」思考を学ぶことを意味しています。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                社会における諸問題には、ほぼ間違いなく対人関係が絡んでいます。サイバースペースがわたしたちの日々の営みの「自然」と化し、あらゆるものが不可避的なつながりにある現在、有意味なつながりを丁寧に考え、創造し、時に切断していく力が問われることになるでしょう。わたしたちがいかに他者と関係の切り結びをしているのか、性急に決めつけず、観察し、丁寧に考え、分析する力は、なにが「問題」であるのかを切り分け、問題の解決のみならず、自らの生きやすさにも貢献しうると考えています。

                ですが、学んだことを「活かす」のは誰なのか、また、研究活動やそこからの学びを「有用性(usefulness)」の観点から(のみ)評価しうるのか、すべきなのかという点も、リベラルアーツを学ぶわたしたちにとって考えるに値する問いでしょう(一元的な尺度でしかものを見られないのは異文化コミュニケーションを探究するには致命的です)。

                学生に希望すること

                ◆「優等生」でなくてもよいから、真剣であること

                ゼミナールは大学生活2年間、自分が主体となって取り組む活動です。この取り組み方によって卒業時に圧倒的な差となって現れます。ゼミナールは自分の現状を超えた「背伸び」した取り組みが大切です。

                ですから、複数のゼミナールを訪問し、真剣に、大いに悩んだ上で決めてください。結果が本ゼミナールでなくても全く構いません。自分で決めたことだからこそ、結果も引き受けられるはずです。本ゼミナールは、課題が過大であるということは全くないと考えていますが、最低限のことをやって済ませたい人には不向きです。

                ◆領域横断性を楽しむ姿勢
                ゼミナールは協働作業を通じて新たなものを創発する場としたいと考えています。新しい取り組みもどんどん行います。学内外の他のゼミナールとの合同ゼミも毎年行なっています(これらの活動への参加・貢献が期待されます)。ゼミナールでの学問的指導は担当教員の専門の範囲でしか指導が行えませんが、担当教員の「内」に学生の学びを囲い込むことは異文化コミュニケーションの精神と対極にあるため、常に開かれたゼミナールであることを重視しています。

                ◆他者への敬意、社会性をもった上での「尖り」
                「変わって」いる方も「尖って」いる方も大いに歓迎です。ただし、他者から学ぶ謙虚な姿勢である、他者への敬意を示す、小さなことへの感謝を示す、誰にでも挨拶ができる、「報・連・相」ができるといった、基本的な社会性を有していることが必要条件です。頻繁な遅刻や欠席などはゼミ・メンバーへの敬意を欠く行為として厳しく対応します。

                近現代・歴史ゼミナール | 小暮 実徳
                キーワード

                近現代ヨーロッパ・アメリカ史、日本開国期における欧米列強のアジア戦略、近現代国際関係史

                ゼミ内容

                歴史学の現在への応用を目指す。

                当該史料・資料購読に基づくプレゼンテーション・ディスカッションを行う。

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                史料・資料調査ができる。すなわち、まず問題意識を持つことができる。そしてその問題解明に、必要な史料・資料にあたることができる。更にそれらを分析し、現在の視点と比較して、未来に役に立つと思われる、一結論(解答)を提示することができる。上記の分析方法は、あらゆる学問の中で必須です。しかしとりわけ、過去を扱う歴史学においては、現在抱える諸問題解決の多くのケースを、そこに見いだすことができます。ここから、一層この点に注目してもらいたいです。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                何が問題かを認識でき、その問題点について必要な史料・資料を適切に検索・分析し、そしてその成果を、現状認識を通じ、今後(未来)を見据えて、結論を導き出すことができる。このような態度を持つことができれば、社会での有益な人物であるといえます。

                学生に希望すること

                主体的に参加してください。すなわち漠然としていても、将来の目的を模索する態度を持ってください。そうすれば、とりわけ現在の目標に、どのようなスキルが必要かが、明白になります。

                また地道な作業になりますが、自分の知りたい・学びたいトピックについて、自らで検索・収集し、分析・検討してください。この中で、こちらが手助けできるものがあれば、よろこんで行います。

                教育学ゼミナール | 白川 正樹
                キーワード

                学校支援、学校経営、学校評価、教育の質保証、働き方改革

                ゼミ内容

                本ゼミは、各自の研究テーマにそって論文を作成します。

                【活動内容】
                *3年次<教育についての基礎的理解・研究計画の作成>

                • 前期は教科書やテキストの輪読、発表、討論、演習
                • 後期は研究論文の抄読、研究計画の作成、発表、討論
                • 学校見学等

                *4年次<卒業論文の作成>

                • 論文の作成方法の修得
                • 演習、プレゼンテーション
                • 学会参加、学校見学等
                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                「教育学ゼミナール」では、学生が自ら研究テーマを設定し、各自のテーマに沿って研究を進めていきます。ゼミの時間に各自の進捗状況を共有するとともに、演習、輪読、討論、発表等を行うことで教育に関する理解を深めます。

                将来、教職を志望する学生に対しては、これからの教員に求められる専門的な知識・技能の修得および教員採用試験合格に向けた情報提供や指導も行います。

                理論と実践の往還を意識した学びを行うことで、教育についての理解を深めるとともに、実践的指導力の基盤となる力を育成します。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                本ゼミでの学びは、学校現場や教育関連企業で役に立つだけでなく、公務員や一般企業での研修や人材育成等にも応用することが可能です。また、本ゼミの知見は子育てや社会教育活動にも生かすことができます。

                学生に希望すること

                教育に強い関心を持ち、仲間と協働しながら主体的、自律的に学ぶことのできる意欲的な学生を希望します。

                英語教育学ゼミナール | 眞田 弘和
                キーワード

                英語指導法、授業改善、協働学習、学習評価、学習指導

                ゼミ内容

                本ゼミは、各自の研究テーマにそって論文を作成します。

                【活動内容】
                *3年次<英語教育や学習指導についての基礎的理解・研究計画の作成>

                • 前期は教科書やテキストの輪読、発表、討論、演習
                • 後期は研究論文の抄読、研究計画の作成、発表、討論

                *4年次<卒業論文の作成>

                • 論文の作成方法の修得
                • 演習、プレゼンテーション
                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                「英語教育学ゼミナール」では、学生自身が興味のあるテーマを設定し、研究を進めます。ゼミの時間においては、
                テキストを使用した演習や輪読、討論、発表を行うことで、教育に関する理解を深めます。
                将来、英語教員を目指す学生に対しては、専門的な知識・技能の修得および教員採用試験合格に向けたサポートを行います。
                学習者が主体的に取り組むことができる学習指導や評価のあり方を学ぶことで、英語教育全般についての理解を深めるとともに、教育現場において活用できる実践的指導力の基盤となる力を育成します。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                本ゼミでの学びは、学校現場のみならず、一般企業での研修や人材育成等にも活用することが可能です。

                学生に希望すること

                教育に強い興味・関心を持ち、何事に対しても誠実に取り組むことのできる学生を希望します。

                産業・組織心理学ゼミナール | 道谷 里英

                ※2025年度の募集はありません

                キーワード

                働く人の心理、組織と個人の関係、キャリア形成支援、職場のメンタルヘルス

                ゼミ内容

                今、働く人たちを取り巻く環境が大きく変化し、組織と個人との関係や、キャリア形成のあり方も転換期にある。本ゼミでは組織で働くことに関わる心理的な問題を中心に取り上げ検討する。

                3年前期:
                ゼミ論文の執筆:基本テキストの中から関心のあるテーマを選び、関連する文献を調べたうえで、前期終了時点で4,000~5,000字程度のゼミ論文を執筆する。毎回のゼミでは、学生が数名ずつ進捗状況を発表し、教員から指導を受けるとともに、他学生と意見交換を行う。
                基本テキスト:金井篤子編『産業・組織心理学を学ぶ』北大路書房

                3年後期:
                心理学研究法を理解するため、質問紙調査ならびに卒業研究に必要な心理統計を実践的に学ぶ。グループごとにテーマを設定し、質問紙調査を実施・データ分析を行う。

                3年後期(任意):
                メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種もしくはⅢ種の受験を推奨する。ゼミ時間外に行う講座の受講を通じて、組織内のメンタルヘルスケアを扱った検定試験の合格を目指す。

                4年時:
                各自で卒業論文の研究計画を立て、質問紙調査とデータ分析を行い、論文を執筆する。

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                本ゼミでは働く人の心理的な問題(例えば、ワークモチベーションの向上、職務ストレスなど)を扱います。しかし、人の心理は直接見ることができません。どうしたら目に見えないものを、表面化した行動から捉えることができるか、またその反対に、ある行動がなぜ生じるのかをあれこれ考えることが、心理学の面白さでもあり、難しさでもあります。自ら問いを立て、問いに答えるために、行動を捉え分析するための適切な質問の仕方や質問項目を選定する力をつけていきます。さらに、「それらの行動の違いが何によって生まれるのか」を掘り下げて考えていきます。目に見えない「人の心」を解き明かし、よりよく働くための方法をともに考えていきましょう。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                本ゼミでは働く人々のウェルビーイングに影響する様々な心理社会的な視点を学びますので、将来、組織の中で従業員を支援したり、管理したりする役割を担う際に役立ちます。

                学生に希望すること

                自律的な働き方、リモートワークの増加がもたらす職場内人間関係の変化、働く人のメンタルヘルスなど、働くことに関する現代的課題は尽きません。こうした時事問題に関心をもっている学生の参加を希望します。なお、就職活動はゼミのテーマとも関連するため、就職活動に関する情報交換、支援をゼミ内でも行っていく予定です。

                青年心理学ゼミナール | 吉武 尚美
                キーワード

                扱うテーマは「若者のウェルビーイング」
                発達・臨床・教育・健康・ポジティブ心理学

                ゼミ内容

                未来を担う若者の今を科学し,幸福で持続可能な社会の実現を目指します。

                現代の若者は複雑で多岐にわたる課題に直面しています。自分探し,親からの自立、友だちへの同調,意欲の低下と先延ばし,SNS疲れ…。心理学ゼミではこのような若者の行動や心理における課題を具体化し,ゼミ生が自分の意見を持ち,その確からしさをデータで示す,という科学的営みを通して,自分だけの経験を他者と共有できる知識の創造へと発展させています。本ゼミは未来を担う若者のウェルビーイングを向上させる方法を提案し、幸福で持続可能な社会の実現を目指しています。

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                私たちは他者に関する不完全な情報をもとに不正確な判断をしています。

                あなたが約束の時間に遅れたのは「着る服が決まらなかったから」。でも相手が遅れたのは「時間にルーズだから」。自分の行動は状況の要因を考慮しますが相手の行動は性格に原因を求める傾向があります(根本的帰属の誤り)。

                身なりのきちんとした人の方が不潔感のある人と比べて,魅力,知性,誠実さが勝っていると思う。見た目や社会的地位のイメージだけで相手のすべてを決めつけてしまいます(ハロー効果)。

                「この人は嫌い」と思うと負の要素ばかり目に付いて自分の考えを強めていきます(確証バイアス)。本当はいい部分もたくさんあるのにそこはスルー。

                自分に対しても不完全な情報をもとに不正確な判断をしています。

                「告白してもきっとことわられるだろう」「挨拶をしたら無視された。嫌われているに違いない」「プレゼンがだめだった。クラスのみんなは私のことバカにしてるだろうな」(フレーミング)。

                 こうした現象をゼミでの学びやグループ活動を通して体験し,共有していきます。私たちが自分や他者に関する膨大な情報を正確に処理するように動機づけられてはいないことに気づき,自他理解の際に陥りがちな誤りを知り,偏見から自由になり,自分と他者に対して慎重に,誠実に向き合う態度を身につけます。自分に対しても,悩んでいるのは自分だけではない,こんな自分だけどありのままでいいと受容できるようになります。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                人間理解に基づく対人関係スキル:人間行動および社会の諸現象についての知識に基づく洞察力は,社会に出て様々な背景を持つ人と交流する際に役立つ考え方であり,対人関係スキルとして活用できます。

                ストレスマネジメント・スキル:アートワークや認知行動療法のセラピーを実践することで,ストレスのセルフヘルプのスキルが身につきます。これを使って様々な困難に直面した際のストレスをマネジメントすることができます。

                科学的思考,情報リテラシー,データ分析スキル:自ら問いを立て,実験・観察・調査・面接という心理学的手法を用いて情報を収集し,統計的な方法を用いて科学的に分析し解釈する過程で身につけた,情報リテラシー,Excelを使ったデータ分析スキルも,市場調査結果を解釈したり家計を管理するなど,ワークで,プライベートで活かす道は多くあります。

                仁の心:心理学は理系の学問である印象を持たれる方がいるようです。しかし科学的批判的な思考様式を身につけること以上に大事なのは,仁の心と人間愛です。この学問の神髄は人間への熱い思いを冷静な思考で表現することにあり,人が好き,自分が好きという気持ちが研究の動機になっています。こうした気持ちは悩みや苦しみを抱えた人への共感的理解を促し,周りの人を幸せにし,そしてあなたの社会生活を豊かにするに違いありません。

                学生に希望すること

                4つのCを実践できる方を希望します

                Communication: 仲間とのコミュニケーション,教員への相談は密に。
                Challenge: 研究は思い通りにいかないものです。失敗や挫折に負けないで挑戦する態度が必要です。自分の価値観,限界に挑戦してください。
                Confidentiality: ゼミで知り得た個人的な情報は口外しないで。
                Collaboration: メンバーの強みを伸ばし,協調的関係を築く。

                言語・文化と社会ゼミナール | 朴 シウォン
                キーワード

                The Development and Evolution of Language (言語の発達と進化); Language and Communication (言語とコミュニケーション); Language, Class, and Self (言語、階級、自己); Language, Gender, and Stereotypes (言語、ジェンダー、固定観念); Language, Society, and Peacebuilding (言語、社会、平和構築); Language and Cognition (言語と認知); Meaning and Language (意味と言語); Communication Rights and Social Justice (コミュニケーションの権利と社会正義)

                ゼミ内容

                「言語・文化・社会」は3・4年次生対象の2年間のゼミ講座です。
                1年目では、言語、文化、社会の複雑な関係性を探究し、ローカル・グローバル社会における自己形成を考察します。同時に、研究の本質と基礎的スキルを学びます。
                ゼミ生は言語を科学的探究の対象かつ文化伝達の媒体として考察し、その社会的・政治的側面やグローバルコミュニケーションにおける役割を探究します。自身の文化的・社会的背景を振り返り、多様な文化や社会への理解を深めます。
                4年次では、習得した知識とスキルを基に、各自の研究テーマを選択し、卒業論文として発展させます。「平和の創造」という広範な目標と個人の関心を結びつけ、個人内、対人間、異文化間の理解を目指します。
                プレゼンテーション、ディスカッション、個人・グループ研究を通じて、言語、文化、社会の分野における分析力と貢献力を養います。
                このゼミを通じて、グローバル社会における言語と文化の重要性を理解し、独自の視点から研究を行う能力を身につけます。

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                「言語・文化・社会」ゼミを通して身につけられる特有の見方・考え方は、以下のような複合的な能力として捉えられます。
                まず、言語、文化、社会を相互に関連させて考察する学際的視点を養います。これにより、社会現象を多角的に分析し、言語使用の社会的・政治的側面を批判的に考察する力が身につきます。
                同時に、自己の文化的・社会的背景を振り返ることで、自己反省的態度を培います。また、ローカルとグローバルの視点を往復しながら、局所的問題と世界的課題の関連性を理解する力を育成します。
                本ゼミでは、研究を「平和の創造」という目標と結びつけ、学術と社会貢献を統合的に捉える視点を重視します。これは、異文化コミュニケーション能力の向上にも繋がります。
                さらに、独自のテーマ追究を通じて、批判的・創造的・体系的な思考方法を身につけ、研究者としての姿勢を形成します。
                これらの学びを通じて、ゼミ生は言語、文化、社会の複雑な相互作用を理解し、グローバル社会の諸問題に対して独自の洞察を提供できる総合的な思考力と分析力を養います。

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                「言語・文化・社会」ゼミでの研究内容は、大学生活とその後の人生において、様々な形で活かすことができます。
                まず、このゼミで培う異文化理解力は、留学生との交流や海外留学の際に大いに役立ちます。言語や文化の違いを越えて、深い友情を築いたり、異なる価値観を学んだりする機会が広がります。
                また、言語と社会の関係性への洞察は、大学での様々な学問分野の学習をより豊かにします。文学、歴史、政治学、社会学などの授業で、言語や文化の視点から新たな解釈や考察を加えることができるでしょう。
                メディアリテラシーの向上は、SNSやニュースを通じて溢れる情報を批判的に分析する力を養います。これは、レポート作成やディスカッションでの論点整理に役立つだけでなく、就職活動における企業研究や業界分析にも活かせます。
                グローバルとローカルの視点を往復する思考法は、大学での様々な活動に応用できます。例えば、学園祭や地域ボランティアといったローカルな活動を、より広い社会的文脈の中で位置づけ、意義深いものにできるでしょう。
                さらに、このゼミでの学びは、将来のキャリア選択の幅を広げます。国際機関、多国籍企業、教育機関、メディア、NPOなど、言語や文化の知識が求められる多様な職業選択の可能性が開かれます。
                最後に、「平和の創造」を意識した思考は、大学生活での様々な人間関係や、サークル活動でのリーダーシップの発揮に役立ちます。対立を建設的に解決し、多様性を尊重する姿勢は、キャンパスライフを豊かにするでしょう。
                このように、本ゼミでの学びは、大学生活を知的に刺激的なものにするとともに、卒業後のグローバル社会での活躍に向けた実践的なスキルと視野を提供します。自己成長と社会貢献の両立を目指す、意欲的な学生にとって、このゼミは大きな価値をもたらすでしょう。

                学生に希望すること

                「言語・文化・社会」ゼミの学生の皆さんに期待する具体的な行動:
                授業前に指定文献を読み込み、疑問点や議論したい点をまとめてくること。
                ゼミでの議論に積極的に参加し、自分の意見を述べるとともに、他者の意見にも耳を傾けること。
                文献やメディア情報を批判的に読み解き、常に「なぜ」「どのように」という問いを持つこと。
                留学やインターンシップなど、実践的な経験を積極的に求めること。
                国際ニュースに日常的に触れ、グローバルな視点を養うこと。
                研究倫理を厳守し、適切な引用や参考文献の扱いを心がけること。
                グループワークでは協調性を持ちつつ、時にはリーダーシップを発揮すること。
                将来のキャリアを意識し、目的を持って学習や研究に取り組むこと。
                ゼミで学んだことを日常生活や他の授業でも積極的に活用すること。

                これらの行動を通じて、ゼミでの学びを最大限に活かし、グローバル社会で活躍できる人材として成長することを期待しています。

                World Literature Seminar | ワーデン ポール(Paul WADDEN)
                キーワード

                literature, literary analysis, critical theory, cultural studies, gender

                ゼミ内容

                Literature is world language by which people share their struggles, sufferings, insights, feelings, experiences, and dreams. It also expresses not only individuals’ creativity and conflict but also how cultures express and shape their members’ cultural experience. This zemi will explore literature in English (and texts translated into English from other languages) through important novellas—“shorter novels”—of world literature. Zemi participants will read and analyze stories and interpret the individual and cultural values they express. The zemi will be conducted in English—both spoken and written—so participants should have high ability and high motivation to study challenging texts in a foreign language. Among these are The Awakening by Kate Chopin, Siddhartha by Herman Hesse, The Giver by Lois Lowry, The Alchemist by Paulo Coelho, Kitchen by Banana Yoshimoto, The Old Man and the Sea by Ernest Hemingway, and the House on Mango Street by Sandra Cisneros. And others. This seminar course will have two types of sessions:

                Teacher-led sessions in which participants read assigned texts, react to the readings, prepare discussion questions, and actively participate.

                Student-led sessions in which students themselves choose a theme, character, conflict, cultural issue, or class or gender theme in a story to analyze and lead a further discussion on.

                ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                The seminar aims to develop both an understanding of universal challenges that humans face as expressed through their literatures (their struggles with life, death, love, relationships, identity, and meaning), as well as the diversity of such themes expressed uniquely in distinct cultures. The seminar hopes to nurture the following FILA competencies:
                Acquire a wide range of knowledge related to international culture such as nature and human beings, life and health, human beings and society, world and Japan, in order to comprehensively understand human beings and their social and cultural activities in the globalized international society. And the ability to integrate and utilize them.
                Ability to open up to understand people and cultures different from oneself, respect diversity, and tolerate mutual interaction.

                ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                The seminar study is holistic. In particular and relating to the competencies it attempts to cultivate:

                Understanding and respecting diversity. We can open our hearts to understand other people, groups, and cultures in different positions, and cooperate with each other in the spirit of Jin.

                Language ability and communication ability. You can communicate smoothly by using a language other than your mother tongue and using appropriate expressions according to the situation.

                学生に希望すること

                An open heart and a curious mind.
                Because the zemi focuses on challenging literary texts in English and is conducted in English, participants should have one of the following to be able to do the work:
                TOEFL ITP score 500 or above,
                TOEFL iBT score 60 or above,
                IELTS 5.5 or above,
                TOEIC 600 or above
                STEP pre-1st grade (英検準一級)
                Or other such qualifications.
                Participants will write a seminar thesis in English and give a final presentation (based upon their thesis).

                キーワード

                Reading, Culture, All English, Discussion, Writing

                ゼミ内容

                In this comparative culture literature seminar, students will read several authentic young adult novels with a connecting theme cultural theme in order to explore the and compare the values and behaviors between the novels and against those of their own culture. For third year, the theme will be illness. Students will read three novels: Tuesdays with Morrie, The Fault in Our Stars, and A Monster Calls. Students will be responsible for reading, analyzing, discussing, and writing regular chapter/book reports about the books. Regular sessions will focus on comprehension of language, plot, and characters, as well as exchanging and exploring opinions regarding the books. In fourth year, students will select an individual theme (prejudice, racism, sexism, LGBTQ issues, identity, conflict, etc.) and a set of novels to explore it. Regular reports and a final graduation thesis will be expected.

                Students will be responsible for doing the following:

                In 3rd year:

                1. Reading the books carefully: each week roughly 15-30 pages will be assigned.
                2.  Answering the questions of the teacher: these will include content and interpretation questions and students will have to discuss their answers and write their answers in weekly reports.
                3. For some book sections, students will be responsible for creating content, and interpretation questions for the whole class.

                In 4th year:

                  1. Deciding on a theme to explore (at the end of 3rd year).
                  2. Choosing 2-4 books that deal with their chosen theme (at the end of 3rd year).
                  3. Creating a schedule for reading their chosen books (all books must finished by September).
                  4. Attending a thesis-writing intensive course in summer.
                  5. Updating the instructor and showing work on progress weekly.
                  6. Presenting a thesis outline in October.
                  7. Completing the thesis before the deadline (the thesis will follow FILA guidelines for style, length, and format).
                  8. Grades will be determined by the following:

                Regular writing assignments completed

                Participation in classroom discussions

                A final longer writing assignment

                Presentation (4th year)

                    Thesis (4th year)
                  ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                  This seminar is taught in English and involves lots of reading, writing, and discussion on cultural topics. It will help students develop the following academic skills and knowledge and behavior:

                  1. English language skills (reading, vocabulary, writing, and discussion)
                  2. Cross-cultural understanding (particularly regarding attitudes toward serious illness in 3rd year, and an issue of the student’s choice in 4th year)
                  3. Planning, thinking, and explanation skills. Students will be personally responsible for some sections of the seminar, as well as the content of exploration in the 4th year).
                  ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                  For students hoping to work in international companies or environments, this seminar will help to develop cross-cultural communication skills, language skills, reading and vocabulary power, and writing skills. The seminar will also help students to deeply understand multiple perspectives on societal issues such as serious illness, medical treatment, and death (in 3rd year) and an issue of their own choice in 4th year. By comparing the ideas and cultural attitudes in the books and in their own culture, students will build skills in comparing attitudes, empathy, and finding commonalities.

                  学生に希望すること

                  As English is the language of the seminar and the books used are all written for young native speakers, the following are essential:

                  Minimum language levels: TOEFL ITP 530; TOEFL iBT 78; IELTS 5.5 (anything below this will make the course extremely challenging for students)

                  A love of reading and the motivation to complete all reading and writing assignments

                  キーワード

                  educational psychology(教育心理学)、quantatitative research(量的研究)、motivation in language learning(言語学習意欲)、language test development(言語テスト開発)、mixed methods(混合法)

                  ゼミ内容

                  担当教員は教育心理学、特に第二言語学習意欲(L2 motivation)に関する研究歴が長く、日本において最も活発に英語学習意欲を研究する研究者のひとりと見なされています。またテスト分析や、混合法に関する研究も多数発表した経験があります。

                  この講座ではまず、初歩的な統計手法を用いて、言語教育の発展に寄与する研究手法を身につけることを目指します。その後学生自身が関心のあるテーマについてデータを集め、量的分析を行ったのち、言語教育の改善につながる卒業論文の執筆に取り組みます。

                  3年前期では、アンケートを用いた言語学習の研究手法を学びます。例えば、ある学習者がどれくらい言語学習に対する意欲があるのかを、アンケートで測定するとします。まずはどのようにすればそのようなことがアンケートで測定できるのかという理論的背景から、ある学習者が比較的意欲があると言えるのかなどの結果の解釈までを学びます。その後データ収集とその分析を実際に行う実習を行います。

                  3年後期では、言語テストの分析手法を学びます。言語学習者は、小テスト、単語テスト、定期テスト、あるいは標準化テスト(英検、TOEFL、TOEIC、IELTSその他)など、さまざまなテストを受けます。優れたテストとは何か、テストが難しすぎるとか易しすぎることをどのように判断するのか、標準化テストにおけるスコアはなぜ信頼できるのか、などの理論を学びます。その後実際にテストを作ってみて、信頼性などを測定する実習を行います。

                  4年次にはテストを含む言語教育心理に関するテーマを自分で選択し、データ収集、分析、解釈などの段階を踏み、卒業論文にまとめます。心理要因またはテストのデータを量的に分析することは必ず求めますが、量的分析が含まれていれば、インタビューや自由記述質問に対する回答の分析などの質的データの分析を含む混合法で卒業研究を行うことも可能です。

                  ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                  言語学習や教育に関する心理学では、学習者の心理を明らかにすることだけを目指すわけではありません。私たち語学教師および言語心理学者が目指すのは、教育の改善と学習者の幸福(well-being)です。実は外国語教育学界では、日本は「意欲喪失」が最も活発に研究されている国として知られています。日本における英語学習者が、それだけ意欲を失うことが多い、ということなのでしょう。もちろん楽しい活動だけで、外国語を身につけられるはずはありません。語学学習は長く辛い旅路であり、やりたくないこともやらなければ、高いレベルには到達できません。しかし多くの学習者が意欲を失ってしまう現状を打破し、先生たちが自信を持って教え、生徒はやる気を持って学習するという理想に近づくためには、まずは先生が日々の教育の実践の中で、目の前の生徒の役に立つ改善を積み重ねていくことが必要です。このゼミでは、そういった生涯にわたって教員として成長し続けることができるような、語学教育の研究の素地を身につけてもらいたい、と思います。

                  ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                  言語教育に従事するということは、数字を扱うということです。もちろん平均点を計算して偏差値を解釈する知識があることは大前提として、それ以外にも量的分析は大いに役立ちます。まず自分の担当する生徒にどのようなニーズがあるか、生徒たちは英語の学習や授業についてどう思っているかを知るには、多くの場合アンケート調査が最適です。その際には質問の内容の吟味、質問文の書き方、アンケートの方法、データの分析法などを正しく知っていれば、授業の改善に役立ちます。反対にアンケートを正しく運用できなければ、間違った結果が出たり解釈を間違えたりして、改善につながらないどころか逆に学習者の成長を妨げかねません。

                  テストを作成する場合にも、生徒の学力向上に寄与するテストを作らなければなりません。評価すべきことを確実に問い、難しすぎたり易しすぎたりしない難度で、受けた生徒の学力や努力をフェアに評価するテストを作るのは、決して簡単なことではありません。また英検やTOEFL等を含む大人数が受けるテストについて、どのように作成されているのか、なぜ受ける回が異なっても、得点には信頼性があるのかを学ぶことにより、将来の自分の生徒に、自信を持ってアドバイスができるようになります。

                  学生に希望すること

                    ◆将来の進路について

                    語学教員あるいは教育業界への就職を目指す学生を想定していますが、教育心理学や言語教育に関心があれば、必ずしも教員志望者でなくても構いません。

                    ◆言語について

                    学術論文を、日本語と英語の両方で読むことになります。英語のスコアの基準は設けませんが、英語で論文を読む意欲と能力を持ち合わせている必要があります。また卒業論文は日本語か英語で執筆するものとします。

                    ◆研究分野について

                    研究分野としては、教育心理分野(学習意欲、情動要因、テストなど)を基本としますが、量的研究法を用いる限りにおいて近接分野に関心を持つ学生も歓迎します。具体的には、心理言語学や医療心理学の研究も可能です。ただしその場合には、担当教員の専門分野が教育心理学であることを承知した上で選択して下さい。また量的研究法と質的研究法の両方を用いる混合法の研究を希望する学生も歓迎します。

                    ◆学術的な知識とスキル

                    学術書と学術論文を、日本語と英語の両方で読む事を求めます。数学や統計が必ずしも得意である必要はありませんが、表計算ソフト(Excelなど)の基本操作ができることは必須です。統計ソフトは用いますが、講座の中で使い方を指導しますので、使った経験がなくても構いません。

                    社会言語学ゼミナール(Sociolinguistics) | 野村 佑子
                    キーワード

                    語用論、談話分析、異言語比較対照

                    ゼミ内容

                    社会言語学では、言語をその言語を話す人々が属する集団や文化と深くかかわるものとしてとらえます。

                    このゼミナールでは、様々な言語現象を、異言語、異なるコミュニティー、異なる年齢層などを軸に比較対照させ研究します。これにより、自文化の言語使用のパターンを意識化させ、分析的に観察するとともに、学術的な学びと実社会とのつながりを見出します。

                    1. 言語研究の分野の論文講読を通して、研究テーマの絞り方、データ収集や分析の方法を学ぶ。また、論文の構成、論理的な思考力、文章力を養い、卒業論文執筆に備える。
                    2. 身の回りの言語使用を意識的に観察し、気になる言語現象を集め、問いを立て、探求する。

                    3年次に関連分野の先行研究を学び、データ収集の訓練を行い、4年次前期中に研究計画の確定とデータ収集を実施し、卒業論文に備えます。

                    ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                    本ゼミナールでの研究は、特定の理論枠組みに縛られ過ぎることなく、まず身近な場面での言語現象を観察し、詳細に記述することを出発点とする帰納的なアプローチをとります。これを実現するために、身の回りで見聞きする言語現象に関心を持ち、敏感に反応する力をつけます。また、それらの言語現象は、話者の意識に上ることのない、暗黙のうちに受け入れられている価値観や文化・慣習などが反映されているものです。これらを読み解く分析力も鍛えます。

                    ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                    本ゼミナールが重視する 2 つの研究姿勢は、社会において集団の成員としてその集団に貢献するための基礎を確固たるものにできます。

                    1. 言語に敏感に反応する姿勢
                      いかなる場面でも言語を学びの資料として、有効活用することに繋がります。例えば、言語を特定の集団内で共通認識の下で使用されるものとみなしたと き、大学卒業後にこれまでと異なる集団(企業・大学院等)に属することになるため、これまでと異なる共通認識をもって言語を使用しなければならなくなります。同じ日本語であっても、丁寧に観察していくと実はその集団特有の言語使用があります。これを瞬時に正確に理解できれば、いち早くその集団に馴染み、円滑な人間関係を築くことができます。
                    2. 言語を何らかの視点から比較対照させ分析的に観察する研究姿勢
                      自身の言語使用の特徴は通常、意識に上らないものですが、比較対照させることで浮き彫りになります。これは、自分と他者の違いに気づき、多様性を受け入れることに繋がります。社会において、多様性を許容できることは、グローバル市民としても不可欠です。
                    学生に希望すること
                    1. 授業、他の IC ゼミとの合同報告会等にすべて参加できること、
                    2. 他のゼミ生の研究も共に考えることができること、
                    3. 学生として適切に「報告・相談・連絡」を基本とするコミュニケーションがとれること、
                    4. 「ことばと社会(社会言語学)」を受講していることが望ましい。
                    キーワード

                    応用言語学、心理言語学、言語習得、外国語教育、バイリンガリズム、など

                    ゼミ内容

                    言語能力に関し理解を深め、ご自身の言語関連の経験を見つめ直し、疑問を抱いている点について考察します。2024年度は、母語・外国語の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング能力)や語彙知識、子ども〜大人の言語習得、動物のコミュニケーション能力、バイリンガリズムなどを扱う予定です。

                    ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                    日頃、当たり前のように用いている言語ですが、なぜ話せるのか、なぜ聞き取れるのか等、深く考える機会はあるでしょうか。これらについて一人ではなく受講生・教員と考えますので、自分自身のものとは異なる視点や考え方に気づき、より広い見方ができるようになります。

                    ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                    大学生活中もですが、卒業してからも母語や外国語の難しさやスキル不足を痛感する人が多いと思います。また、例えば、言葉がよく聞き取れない等の事情を抱えた人と接することや、逆に自分がサポートを必要とする時期があるかと思います。その際、本ゼミで取り組んだ内容が活かされ、様々な場面でいろいろな選択肢・対応方法を考え出し前進できると思います。

                    学生に希望すること
                      • 授業時間までに文献に目を通し、その先の作業に関しても自主的に考え取り組める学生。
                      • 英語のスキルを伸ばしたいと考えている学生。英語の文献を読む、英語でプレゼンテーションをする、英語で意見を述べる等の機会があります。
                      • ※TOEFL IBT等のスコアを伺う予定です。

                      共創実践ゼミナール | 梅原 洋陽
                      キーワード

                      共創・社会参画・実践とふりかえり・地域のリアリティと社会課題・社会構造の可視化

                      ゼミ内容

                      ◆「現場に出る」から始まる、学びと問いの旅へ

                      この共創実践ゼミは、机の上だけでは学びきれない、社会のリアルとがっつり向き合うゼミです!

                      今までの多くの学びの機会では、どこかにある答えをなるべく早く探すことが大切だったかもしれません。 

                      「これが答えだ!」の早押しクイズです。

                      しかし、このゼミでは、「そもそも何が問題なのか?」そして、「何ができれば、正解になるのか」を自分で考え「実際にやってみる!」を大切にします。

                      地域のNPO、福祉施設、スタートアップ、学校、島の集落まで。現場に飛び込んで、人と出会い、自分で動いてみる。

                      そこから生まれる「なんかモヤモヤする」「うまくいかない」「でも面白いかも」などなど、湧き上がる感情と感覚を大事にしてほしいと願っています。

                      社会はとても複雑で不安定で、色々なことが起きるものです。
                      そんな社会に皆さんが、あと数年後には出ていくことを前提にして、「不安定な社会」に出るためのリアルな経験を積んでいきます。

                      会社のミッションのために、社会と向き合う「会社員」ではなく、自分の考えるステキな社会のために、仕事と向き合う「社会人」を目指していきせんか?

                      このゼミでは、正解を出すことが目的じゃありません。むしろ、「あれ、思ったのと違うな」「これって何でこうなってるんだろう?」という違和感や引っかかりがスタートラインです。

                      それをゼミの中で持ち寄って、みんなで言葉にしていくことで、自分の感覚や思考が整理され、少しずつ「自分なりの問い」が見えてきます。

                      ゼミの活動はフィールドワークが中心です。ネットで検索しただけじゃ得られない、“肌で感じる情報”がそこにはあります。
                      いろんな人に話を聞きながら、「あ、自分ってこういうことに反応するんだな」と、自分自身とも対話していくような学びです。

                      たしかに効率はよくないでしょう。予定通りにいかないことも多い。
                      でも、だからこそ、本当に深い学びになる。大学生活の一つの財産となるような出会いや学びのきっかけになってほしいです。
                      AIにもスマホにもできない、人間だからこその経験をしてみてはどうでしょうか。

                      頭と同じくらい、足を使っていきましょう。
                      机の前に座って考えるだけでなく、実際に動き、色々な人に会いましょう。それができるのが、大学生の特権です。


                      ◆予定している活動の一例(あくまで一例です。)
                      地域のお祭りやイベントに、企画から運営までフル参加
                       →地域の人と一緒に「場」をつくる経験から学ぶ

                      公立学校の支援級の子どもたちに、水辺の安全教室を届ける
                       →カヌーやSUPなど「体験の格差」にアプローチ

                      障がいのある・なしに関わらず楽しめるユニバーサルカヌー体験会を企画
                       →「誰でも楽しめるってどういうこと?」を考える

                      オルタナティブスクールや無料の塾で、学びの場をサポート
                       →“教育って誰のもの?”を現場で考える

                      地域の防災イベントで企画や当日運営に挑戦
                       →「自分ごと」としての防災を体感。コミュニティーについて考えてみよう。

                      離島や中山間地域を訪れて、過疎や地域のリアルに触れる
                       →観光じゃ見えない、暮らしの現実を知る

                      スタートアップと協働し、イベント設計や意見交換を実施
                       →働くってどういうこと?お金を生み出すためには何が必要なのでしょうか?


                      ◆具体的な活動の流れ
                      このゼミでは、ただフィールドに出るだけではなく、「知る」「動く」「ふりかえる」を行き来しながら、学びを深めていきます。以下はその基本のサイクルです。

                      1. リサーチからスタート
                        まずは気になるテーマや社会課題についてリサーチ。文献や資料を読み込みながら、「これってどういう背景があるんだろう?」「誰が、何に困ってるんだろう?」と問いを立てていきます。
                        いきなり飛び込むよりも、ちょっと引いて全体像をとらえる時間が大事です。
                      2. 学びの共有と、ゼミ内の対話
                        調べたことや、気づいたことをゼミの仲間と共有。

                        「へえ、そんな見方あるんだ!」「それ、気づかなかった!」というやりとりから、自分の視点も磨かれていきます。
                        ここで大事なのは、「自分の問い」を見つけていくことです。

                      3. フィールドへ!現場で感じる
                        いよいよ外に出て、実際の現場で人に会ったり、活動に参加したり。

                        「百聞は一見にしかず」って本当で、頭で考えてたことと、現場で感じることはけっこう違います。
                        予定通りにいかないこともあるけど、それも全部「学びの素材」です。

                      4. 仮説を見直し、次のアクションを考える

                        現場で得た気づきや違和感をもとに、自分の立てた問いや仮説をふりかえり、
                        「この前の考え、ちょっとズレてたかも」
                        「別のアプローチを試してみたい」
                        という風に視点をアップデートしていきます。

                        モヤモヤをただ振り返るだけではなく、仮説を検証し直したり、新たなアイデ アを出したりと、
                        「次にどう動くか」まで考えていくフェーズです。
                      5. また、新しい問いへ
                        ひとつの現場から得た問いは、別の場所やテーマにもつながっていきます。同じ場所戻るのもあり、別の団体、別のフィールドへ行くのもあり。自分だけの「問いの地図」が広がっていきます。
                        この先に自分だけの「人生の地図」が待っているかもしれません。
                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      共創実践ゼミでは、「知識を得る」ことよりも、「社会の中でどう動き、どう問い、どうふりかえるか」という姿勢そのものを育てていきます。

                      以下のような、これからの時代を生きるための「視点」を、実践の中で自然と身につけていきます。

                        1. 主体的に動ける人になる
                          ただ指示を待つのではなく、自分の関心やモヤモヤから出発し、企画し、他者と協働して実行していく力が育ちます。
                          うまくいかないときも、自分なりに考え、工夫し、責任を持って動く。そうした経験を通じて、「自分の意思で動ける人」になっていきます。
                        2. 社会に出る前に、安心して失敗できる
                          予定通りにいかない現実に直面するからこそ、本気で考え、学びが深まります。「失敗した…」で終わるのではなく、「そこから何を学び、どう活かすか」を徹底的にふりかえりながら、レジリエンス(立ち直る力)を鍛えていきます。
                        3. 問いを立てるところから始める
                          「何が正解か」ではなく、「何に違和感を感じたか」「何が気になるか」からスタートします。自分の中にある小さな引っかかりを言葉にし、他者と対話することで、それが「問い」として立ち上がっていきます。
                          問いを持ち続ける姿勢は、複雑な社会で考え続けるための土台になります。
                        4. 感じて、考えて、動いて、ふりかえる
                          知識やスキルだけでなく、「なぜそう感じたか」「何が引っかかったのか」という体験と感情を手がかりに学んでいきます。
                          そこから仮説を立て、また行動し、ふりかえる。

                          このDO → REFLECT → DOのサイクルを重ねる中で、「使える知」としての学びが深まります。

                        5. 他者との関係の中で考える
                          多様な立場や価値観を持つ人と関わることで、自分の見方や前提を相対化する力が身につきます。
                          一人ではたどり着けない視点を他者との対話から得て、考えを深めていく経験は、将来どんなチームや地域に属しても活かせる重要な学びです。
                        6. 共に創る、という視点をもつ
                          「誰かがつくったものに参加する」のではなく、「誰かと一緒に創っていく」。
                          そんなマインドをもって関わることで、プロジェクトも関係性も、より意味のあるものになります。
                          誰かに任せる、自分でやる、でもなく、「一緒にやる」力を身につけましょう。
                        7. 自分の言葉を手に入れる
                          体験を通して得た感情や気づきを、時間をかけて言葉にしていくことで、「自分だけの視点」が育っていきます。
                          ふりかえりの時間や仲間との対話を重ねることで、借りものではない、自分の言葉を持ち、それを人に伝える力が身につきます。自分だけの重たい言葉を手に入れていきましょう。
                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      正解のない課題に向き合う力
                       → 社会には「答えのない問題」が多くあります。ゼミでの探究型の学びを通じて、自ら問いを立てて考え抜く姿勢が育ちます。

                      他者と協働しながら進める力
                       → 多様な価値観や立場の人と関わりながら、プロジェクトを進める経験は、職場や地域活動でもそのまま活かされます。

                      失敗から学ぶ力(レジリエンス)
                       → 挑戦と失敗をくり返す中で、折れずに立ち直り、学びにつなげる力が身につきます。これは変化の多い社会で生きていく上で不可欠です。

                      自分の考えを言葉にする力
                       → リフレクション(ふりかえり)を通じて、感じたこと・考えたことを言語化し、他者と共有する力が鍛えられます。

                      「現場から学ぶ」姿勢
                       → 実際に社会の中に出て、当事者や現場から学ぶ姿勢は、机上の議論では得られない「リアルな知」となり、実社会での判断や行動に深みを与えます。

                      行動しながら考える力(行動力+内省力)
                       → やってみて、ふりかえって、また動くのサイクルが、主体的に動ける人になりましょう!

                      学生に希望すること

                      このゼミで絶対にそして唯一必要なことは、「行動すること」「現場に出ること」「参加すること」。

                      このゼミは、教室でただ話を聞いて、考えて、終わりじゃありません。実際に足を運んで、人と出会って、手を動かして、時に戸惑って、失敗して、また考える。プロセスそのものが、このゼミの学びです。

                      今の時代、待っていてもリアルな経験はなかなかやってきません。学びは誰かから「与えられる」ものじゃなく、自分でつくっていくものです。このゼミでは、先生やクラス(ゼミ)メイトがすべてを準備してくれるわけじゃありません。

                      経験を「待つ」のではなく、自分から「取りにいく」

                      最初はうまくいかなくて当然。最初から自信がある必要なんてありません。でも、行動した人にしか見えない景色があります。
                      小さくても一歩、踏み出せる人と一緒に、このゼミをつくっていきたいです。

                      日本語教育ゼミナール Seminar on Japanese Language Education | 稲垣 みどり
                      キーワード

                      日本語教育、日本語教授法、多文化共生、哲学対話、移民政策、外国につながる子どもへの日本語教育

                      ゼミ内容

                      本ゼミは、日本語教育の入門的な位置づけのゼミとして、さまざまな側面から日本語教育について学びます。ゼミでは、文献や資料などを読みながら日本語教育の概容、歴史、教授法などについて学びます。文献購読は、学生主体のレジュメ作り、報告の形式でゼミを進めます。また、日本語教育のさまざまな課題について、学生達が興味のあるテーマを選び、発表するプロジェクトワーク等も行います。また、実際に本学やその他の日本語教育機関での日本語教育の授業を観察/見学したり、学外活動として日本語教育に関連するイベントやボランティア、スタディツアーなどにも参加します。 日本語教育をとりまく社会的な課題について、発表や報告を通して主体的に考え、議論するゼミになります。

                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      ここでは日本語を母語としない人々を対象に日本語を教えることを「日本語教育」と定義します。日本語教育学は、比較的新しい領域です。英語教育ほかの外国語教育にも重なる第二言語習得論、日本語をどのように教えるかという日本語の教授法、また日本語を教えることの社会的な意義を学習者の立場から考える多文化共生論や異文化コミュニケーション論など、多くの学際的な領域から成り立つ学問分野です。自分達が何げなく使っている日本語、特に母語話者の学生にとっては、あまり意識しないで使用している「母語」としての日本語を相対的に捉え、自言語/自文化を外に発信することを日本語教育の学習を通じて実践的に捉えます。もちろん日本語を「母語」としない学生の参加も歓迎します。世界の多くの言語のひとつとしての「日本語」を、複文化複言語的な視点から捉え直し、コミュニケーションのツールとしてどのように使い、どのように他者に伝えればよりよい社会を創ることができるのか、考えていきます。

                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      日本国内では令和6年から登録日本語教員が国家資格となりました。本ゼミで学ぶ内容は、日本国内や国外で実際に教壇にたって日本語を教えるための最初のステップになります。また、かならずしもプロの日本語教師にならなくても、学校の教員や公務員、会社員になった時にも、日本語を母語としない外国人との接点のある仕事であれば、日本語教育の知識は必ず役に立つものです。将来、留学やインターンシップ、また就職などで海外に出る機会があれば、在住する海外の地域で日本語を教えたり日本語を教えるボランティアの経験を持つこともあるでしょう。今後ますます日本語を母語としない人たちと一緒に働く機会が増えていく昨今、日本語教育の知識はどの分野に進むにせよ、非常に有益な知見をもたらしてくれるでしょう。

                      学生に希望すること

                      日本語教育領域と重なりのある領域の「第二言語習得論」や「異文化コミュニケーション論」、「コミュニケーション論」などを事前に(または同時に)履修することが望ましい。英語教育、外国語教育に関する知識もあるとよい。ゼミ開始時までに、日本語教育に関する書籍などを読んでおくとよい。

                      キーワード

                      異文化教育 異文化理解 応用教養 外国語 言語学 優しい日本語 思考表現スタイル

                      Intercultural Teaching and Learning, Applied Liberal Arts, self-construction, 2nd Language skills and awareness, yasashii-nihongo

                      ゼミ内容

                      セミナーでは、まず母語を外国語として使用し、「やさしい日本語」について議論し、自己脱中心の練習を社会言語的に行います。次に、フランスの論理的思考を学び、新たな認知・表現手段を獲得します。最後に、自分の知識を議論したり適用したりしながら、効果的で自立した社会文化の媒介者として行動し、フランス人学習者に優しい日本語で日本語と日本文化の講師として活動します。

                      During the seminar, students will first use their mother tongue as a foreign language, discuss yasashii-nihongo and practice self decentering, on a socio-language basis. Then, learning about French logical thinking, they will acquire new cognitive and expressive tools. Finally, while discussing and applying their knowledge, the students will act as effective and independant socio-cultural mediators and teach Japanese language and culture to French learners in simple Japanese.

                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      日本でも海外でも、成功するためにはロジカルシンキングが必須のスキルとされています。しかし実際には、何が論理的で説得力があるとされるかは普遍的なものではなく、ある国(文化)では論理的とされることが、別の国では非論理的と受け取られることもあります。「やさしい日本」を例に考えると「自己」を脱中心化し、「自己」対「他者」関係におけるバイアスを軽減するためのツールとして捉え、日本やアメリカとは異なるフランスの「論理的思考」について、その社会的構築や背景を学びます。

                      Logical thinking is considered to be an essential skill for success in Japan and abroad. But in fact, what is considered logical and persuasive is not universal, and what is considered logical in one country (culture) may be perceived as illogical in another. Considering the case of yasashii-nihongo as a tool to decenter the Self and Reduce the Bias in Self- vs. Other-Related, we will learn about "logical thinking" in France, which differs from Japan and the U.S., as well as the social construction and background of it.

                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      異文化理解、より有益な自己表現、EQ, より有益な思考表現ツール (外)国語スキール

                      Cross-cultural understanding, better self expression, better EQ, more effective cognitive and expressive tools.

                      学生に希望すること

                      異文化理解・言語が好きな人、外国語・文化(特にフランス語・フランス文化)に関心を持つ人 真面目な学生 架け橋になりたい人 知的好奇心強い人

                      People who like understanding other cultures and languages, people who are interested in foreign languages and cultures (especially French and French culture) Serious students People who want to be a bridge People who are intellectually curious.

                      スペイン語学ゼミナール | 小橋 さおり
                      キーワード

                      スペイン語、スペイン語圏の文化、日西比較

                      ゼミ内容

                      スペイン語で書かれた文章を読み、ことばや文化についてじっくり考えます。最終学年では、各自が選んだテーマで卒業論文を執筆します。スペイン語とスペイン語圏に関する知見を深めるとともに、これまでに学んだスペイン語を使って必要な情報を収集・分析し、聞き手のニーズに合わせてアウトプットできるようになることがこのゼミの目的です。

                      前期は、スペイン語圏の文化について学びます。2021年度前期は、スペイン映画の歴史をたどりながらスペインの歴史を学びました。スペイン語で書かれた文章も読みます。文章のテーマは、スペイン語学やスペイン語圏の文化に関するもの、文学作品(スペイン語の作品、日本語の作品とそれをスペイン語に翻訳したものの読み比べ)などを予定しています。受講生の興味に基づいて、第二言語としてのスペイン語教育や第二言語習得理論を扱うこともあります。後期は、研究を行うために必要なアカデミック・スキルを身につけます。前期・後期ともに、事前に決めた担当者によるプレゼンテーション、ディスカッションが授業の軸となります。

                      最終学年では、個人指導を行って卒業論文を完成させ、発表を行います。卒業論文のテーマは、スペイン語やスペイン語圏に関係のある内容で、受講生が興味・関心があるものを選んでください。相談にのります。

                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      外国語の学習を通して、母国語にはない語彙や発想、新しいものの見方を身につけることができます。新しい視点を手に入れて、母語や自国の文化を客観的に観察してみると、今まで当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないことに気が付くかもしれません。視野が広がることで、価値観が変わることもあるでしょう。

                      スペイン語は広大な地域で使用されており、それぞれの国・地域において様々な文化が存在しています。多様性を知ることは他者との関係を築く土台となりますので、スペイン語圏の知見を深めつつ、有益なコミュニケーションに欠かせないお互いに尊重して協力し合う姿勢を身につけていきます。

                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      社会には様々なバックグラウンドをもつ人がいて、それぞれに考え方も違います。外国語の学習や研究で培った柔軟に思考をする力やコミュニケーション能力は、他者と対話をする際に役立ちます。様々な可能性・状況を想定することで、より有意義なコミュニケーションを行うことができるでしょう。

                      学生に希望すること

                      遅刻や欠席をせず、ゼミの活動に主体的・積極的に取り組むこと。

                      中国語ゼミナール | 藤本 健一
                      キーワード

                      中国語、中国文化、漢字と文化、日中比較

                      ゼミ内容

                      中国語力の向上と、言語・漢字・文化・日中比較などに関連する卒論を作成したいと考えている人を期待しています。
                      ゼミでは基本的に中国語文献の講読と卒論の進捗報告を同時進行で進めたいと考えています。文献講読では、中日文化に関連する題材を取り上げ、中国と日本双方の視点からお互いの文化を再認識すると同時に、文化理解も深めていきたい。
                      学期ごとの予定としては、3年次前期に各自研究テーマまたは方向性の決定、後期に研究・調査などの進捗報告を隔週で行い、4年次前期に卒論の執筆を開始し隔週で進捗報告、後期は卒論の修正に重点を置きます。
                      良い卒論はそれ相応の時間と労力が必要となりますので、予め覚悟を決めておいてください。ただ、質の高い卒論を完成させていく過程で必ず調査能力も、文献読解力も、表現力も鍛えられ、これからの人生の確かな糧となります。
                      卒論執筆中は辛いのですが、まだ誰も解説を試みていない未知の事象について、説明のポイントを発見することの楽しさを知り、自分なりの言葉で文章にまとめる面白さもあります。皆さんと一緒に私も知識を付けていきたいと思います。

                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      ことばは社会生活に欠かせないもので、誰しも何かしらかの形で習得していますが、その由来や使用過程での変化には意外と無頓着であるかもしれません。中国語の学習、分析を通して、ことばの意味に敏感になり、日常なんとなくのニュアンスで使用していたことばの輪郭を明確に認識することができるようになります。
                      また、文化も言語と類似するところがあり、異文化を知ることで、自文化への理解をより深めることができます。

                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      ゼミでの研究テーマにかかわらず、卒論執筆を通して文献調査能力、読解力、論理的思考、文章表現力などが身に付きます。
                      これが直ちに特定の分野において効力を発揮するというよりも、情報リテラシーを養う一過程であり、うまく応用すれば世の中に氾濫する情報に呑み込まれることなく、理にかなった情報であるか判断できる力につながるものと考えています。

                      学生に希望すること

                      欠席しないこと。自主的に調査・研究に取り組み、根拠に基づき論理的に自己の主張を述べられるように努力すること。

                      言語習得ゼミナール(Language Acquisition Seminar) | 須藤 路子(保健医療学部特任教授)
                      キーワード

                      言語習得、文化比較、認知脳科学、スピーチサイエンス
                      英語コミュニケーション能力、発音訓練、プリゼンテーション

                      ゼミ内容

                      言語習得の理論と実践を習得する。原則として、すべて英語でゼミが展開されるので、英語圏の大学での授業を体験することができる。

                      このゼミの目標は大きく2つある。第1の目標は、言語習得研究における方法論を学び、データ収集と分析法を習得することである。第2の目標は、異文化コミュニケーションの基礎となる英語運用能力を習得することである。具体的には、TOEFLにおいて高得点を目指す。担当教員による個別指導と研究会によって、各自のターゲットに向かって、訓練プログラムを実施する。コミュニケーション上重要である「伝わる英語習得のための発音訓練」と「リスニング訓練」を実施する。プリゼンテーション力向上のための訓練も実施する。

                      Seminar Mottoes:

                      1.  “Study hard, play hard”
                      2. “Doing nothing is doing ill”
                      ゼミでの学びを通して身につけられる、当該学問領域の特有のものの見方、考え方

                      国際的に活躍できるための英語コミュニケーション力と異文化理解力を身に付ける。異なる文化、社会に対する理解を深め、併せてWorld Languageである英語に関する言語学的・認知脳科学な知識を学び、人のコミュニケーションの役割、自己と他者、他者を理解できる「共感」に対する理解を身に付ける。

                      ゼミにおける研究内容が、社会においてどのように活かせるか

                      自己・他者についての知識は、社会における他者理解・共感につながり、円滑な人間関係の形成に大きく役立つ。併せて、高い英語コミュニケーション力とプリゼンテーション力を身に付けることにより、グローバル人材として、社会貢献ができる。

                      学生に希望すること

                      来てほしい学生は、私の専門であるスピーチサイエンス、言語習得に深い興味があり、また、現在の英語レベルがどのレベルであれ、大学卒業までにとにかく英語運用能力を習得したいという意欲と決意のある方である。

                      卒業論文

                      コラム:卒業論文を書く意味とは?

                      4年生の皆さんは、現在卒業論文(卒論)の作成に励んでいると思います。

                      先行研究を調べている方、あるいは実際に執筆を始めている方もいるでしょう。

                      ところで、皆さんはどうして卒論を書くのでしょう?

                      卒業するために必要だからでしょうか?

                      今日は、卒論を書く意味について考えてみたいと思います。

                      卒論①

                      その前に、そもそも今皆さんが受けている大学教育とはどのようなものなのでしょうか。

                      高校教育と大学教育を比較してみると、

                      まず、高校では、決められた時間割の中で、教科書に沿った授業で問題の解き方を教わる受動的な学びが中心です。

                      一方、大学では、自分で履修科目を選び、自分で課題の解答を追求する能動的な学びが中心です。

                      つまり、大学では自由度が増すと同時に責任も増し、自主性が求められます。

                      皆さんは、大学生活の中で、自分で考え行動する力を身に付けていくことが期待されています。

                       

                      卒論は、大学生活の中で培ったこのような力の集大成となるものです。

                      それまでの授業における様々なプレゼンテーション・研究等の活動で得られた技術・知識を、最大限に活用することになります。

                      また、卒論作成におけるテーマ設定、調査、執筆といったプロセスの中で、次のようなスキルを高めることができます。

                      ・論理的思考力

                       読み手を納得させる文章を書くためには筋道を立てて思考することが必要となる

                      ・情報収集力

                       調査や分析を行う中で情報収集・整理を多く経験することになる

                      ・表現力

                       より伝わりやすい文章表現や図表の使い方の実践となる

                      ・忍耐力

                       一つのテーマについて深く掘り下げていくのは根気を要する作業となる

                       これらは、大学を卒業し社会に出てからも役立つスキルです。

                      卒論②

                      以上のことから、卒論は大学での学びの集大成であり、また社会人という次のステップへの準備であるといえます。

                       

                      “Patience is bitter, but its fruit is sweet.”(忍耐は苦い、しかしその実は甘い)

                       

                      卒論のような文字数の論文を書くことは多くの学生にとって初めての経験であり、時には悩み、壁にぶつかってしまうこともあるかもしれません。しかし苦労した分、得られるものも大きいはずです。卒論完成に向けて、頑張りましょう!