教員紹介 教員詳細

Paul WADDEN 特任教授(ワーデン ポール)

担当授業科目:外国語(英語)

私の順天堂大学での研究と教育は、教養英語(特にTOEFLに重点を置いた)・グローバル問題・世界文学の3つの領域に焦点を当てています。

1年生の授業では、学生にリベラルアーツの概念と語彙を学びながらアカデミックなリーディング、リスニング、ライティング、スピーキング能力を伸ばす機会を与え、これによりTOEFLのスコアを大幅に向上させることができます。これは、日本の大学(国際教養学部の英語のコース等)や海外の大学のプログラムでより専門的な科目を英語で学ぶ準備にもなります。1年生のプログラムでは、学生の英語力の向上のために、内容言語統合型学習(CLIL)を用いた“リベラルアーツのための英語” というアプローチを採用し、健康・医学、自然科学、地球科学、博物学、社会学、経済学の基礎知識を習得します。30年以上に渡り、私は書籍、記事、プレゼンテーションを通して、このようなコンテンツベースのアプローチを用いることを教員や大学に奨励し、日本の語学教育の質の向上に努めてきました。私たちの順天堂大学の1年次の英語プログラムは日本のリベラルアーツの英語カリキュラムの中で最新のものの一つであり、私の考えでは最も革新的で効果的なものの一つです。2022年には、1年生のTOEFLのスコアが前年平均より134%上昇しました。

私の3,4年生のグローバル問題と展望のコースでは、学生にグローバル問題の分野を紹介し、特に私たちが直面している21世紀のエネルギーと食糧の課題に焦点を当てます。私はライターとしての初期の頃に、政治・文化・グローバル問題についての記事を書き、ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ジャパン・タイムズ、その他多くの新聞や雑誌に掲載されました。当コースでは、私が人生を通して重要と感じてきた問題について、学生と一緒に再探求することができます。

最後に、私は3,4年生対象の2年間の世界文学のゼミで教えています。

文学は、人々が葛藤、苦悩、見識、感情、経験、夢を共有するための世界言語です。当コースでは、世界中の文化からなる重要な小説(“shorter novels”)を通して、英語の文学(あるいは他言語から翻訳されたテキスト)を探求します。ゼミの参加者は物語を分析し、物語が表現する個人的及び文化的な価値観を解釈します。私たちが小説で探求するテーマは次の通りです。

・普遍的な人間性

・人生の選択と人間の充実感

・文化の違い

・ジェンダー構造

・異文化コミュニケーション

・旅とは何か、またそれが成長をどう促すのか

・“目覚める”とは何を意味するか

このゼミを指導することは、英語の博士号をもち、ライティングで芸術修士を取得し、文学を主とし学部で文学学士を取得した私にとって特にやりがいがあり興味深いことです。また私は、小説(あるいは詩)は、文化、コミュニケーション、人間の精神の最も深く意義深い表現の一つであると考えています。

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