教員紹介 教員詳細

私の専門は日本語教育です。近年、日本で生活する外国人が増える中、日本語を母語としない人々に日本語を教えることの社会的意義がますます高まっています。日本語教育は、何を教えるか（日本語学・国語学）、どう教えるか（教授法）、何のために教えるか（教育理念・思想）という複数の側面から成り立っており、幅広い研究と実践が進められています。 現在の私の主な研究関心は、現象学に基づく「哲学対話」の実践です。日本語教育において、哲学対話を共生社会のための対話的言語教育として位置づけ、その理論化と教育現場その他での実践に取り組んでいます。

国際教養学部（FILA）の日本語教育プログラムでは、日本語を母語としない学生が、日本語で自分の思いや考えを表現し、十全に社会に参加・貢献できるように支援する教育を目指しています。これは、グローバル市民の育成を目指す言語教育でもあります。 また、日本語を母語とする学生にも、日本語教育に関心を持ってほしいと考えています。私たちが日常的に使っている日本語を、どのように他者に伝えることができるのか。異なる言語や文化的背景を持つ人々と共に生きる社会で、どのような日本語を使うべきか。授業やゼミを通して、皆さんとともに考えていきたいと思います。