研究科紹介 姉帯飛高 研究室 Anetai Lab
研究のコンセプト
主に肉眼レベルの解剖手法(肉眼解剖学)に基づき、人体の構造と機能について探求しています。医学系最古の学問である人体の肉眼解剖学は、その長い歴史ゆえに『すでに調べ尽くされ、完成された学問』として認識されており、実際に個々の構造の特徴づけやそのバリエーションの分類・統計は一見するとすでに完了しているようにも思えます。しかし、従来の解剖手法では捉えきれていない構造やバリエーションが持つ意義など、未だ多くの課題が残されています。そこで私は支配神経を含む広義の運動器について構造的再評価・特徴づけを行い、臨床医学や理学療法の視点から、さらには発生や進化の視点も取り入れながら、それらのバリエーションの意義について多視点的に検証を進めています。
教員の主な研究テーマ
- 腰仙骨神経叢のバリエーションと軸骨格形態の関係
- 軸骨格における形態的スペクトラムの解明
- 腰仙骨神経叢のバリエーションと腰椎椎間板ヘルニア患者における非特異的神経症状の関係
- 四肢骨格筋の構造的再評価
- 末梢動脈のバリエーション研究
- 腰仙骨神経叢の比較解剖学
- 大殿筋の比較解剖学
など
担当学生の研究テーマ例
- 胸腰仙椎・肋骨の骨形態変化について(腰仙骨神経叢のバリエーションとの関係)
- 四肢骨格筋の構造的再評価
など