研究科概要 研究科長からのメッセージ

医学は人類の未来に希望を
与える夢のある学問である

大学院医学研究科長・医学部長
大学院医学研究科代謝内分泌内科学 主任教授
医学部内科学教室・代謝内分泌学講座 主任教授
綿田 裕孝

綿田医学研究科長

大学院医学研究科は、未来の自分を創り変える舞台である

 大学院医学研究科の役割と目的は、大きく二つに集約されます。
 第一は、卓越した研究者を育成することです。大学院は、医学の最前線を切り拓き、人類の健康と福祉に貢献する「知の創造拠点」です。未解決の医学的課題に対して、確固たる学理と実証的手法をもって挑み、新たな概念や治療法を創出することが求められます。その過程において大学院生は、自ら問いを立て、深く思索し、論理的に判断する力を養います。探究心をもって研究に没頭することで、生命科学と医学の世界は飛躍的に広がり、自身の可能性もまた大きく伸展します。研究力の向上はもとより、教育力、臨床力の深化にも直結する点こそ、大学院教育の本質的価値といえます。
 第二は、研究を基盤として、基礎医学・臨床医学・医療・スポーツ医科学など多様な領域で活躍できる高度専門職業人を育成し、社会に貢献することです。大学院生には、日進月歩の医学に真正面から向き合う探索的視点を備えた医師、すなわちPhysician Scientistとしての成長が期待されます。臨床現場から研究のシーズを見出し、その成果を再び医療へと還元する。この循環こそが、医学の持続的発展を支える原動力です。
 本医学研究科では、こうした多様な目的を実現するため、入学者一人ひとりの志向に応じたキャリアパス支援体制を整備しています。医学部出身者のみならず、他学部出身者や海外からの学生も広く受け入れ、幅広い分野において優れた研究者・高度専門職業人を育成しています。臨床医学者コースでは、博士(医学)の学位取得に加え、各学会の定める条件に基づく専門医資格の取得も可能です。
 教育・研究活動は、79の研究分野、19の研究推進センター、13の寄付講座、42の共同研究講座、2つの産学協同研究講座、さらに3つの連携大学院コース(国立がん研究センター、国立国際医療研究センター、国立病院機構相模原病院)において展開されています。最先端の設備を備えた研究環境を最大限に活用し、自らの研究を深化させていただきたいと思います。
 加えて、3,589床を擁する6つの附属病院群は、高度で安全な医療技術とプロフェッショナリズムを体得する場であると同時に、臨床研究能力を涵養する場でもあります。豊富な臨床症例を背景に、臨床的疑問(clinical question)から新たな研究課題を創出し、世界に向けて新知見を発信していくことが期待されます。
 新しい真実の発見を志す研究者にも、高度な専門性を極めようとするプロフェッショナルにも、不可欠なのは「若き情熱とエネルギー」です。本医学研究科は、その志と熱意を持つ大学院生を心より歓迎し、未来を共に切り拓いていくことを期待しています。