講座・研究室 代謝内分泌学講座【代謝内分泌内科学】

全身の糖代謝調節を担う膵ランゲルハンス島。インスリン産生細胞である膵β細胞が赤、グルカゴン産生細胞である膵α細胞が緑で染色されています。

講座、研究室の連絡先
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学
Tel:03-3813-3111 内線3561
Fax:03-3813-5996
大学院入学、入局希望の方、質問のある方、下記までご連絡ください。
Mail:diabetes@juntendo.ac.jp
附属病院内の糖尿病・内分泌内科:

教室紹介

当教室は、1994年に誕生した比較的新しい研究室です。初代教授である河盛隆造先生(現順天堂大学特任教授)のあと、2010年から綿田裕孝が2代目教授に就任しました。臨床においては、内分泌代謝疾患を幅広くカバーしますが、研究室発足以来、現在まで、最も主な研究分野は糖尿病です。

当研究室における研究のLong Term Goalは由緒正しい2型糖尿病の病態解明と治療法の開拓です。2型糖尿病は1例1例、発症機序も病態生理も異なっていて、極めて不均一な集団です。しかし、我々が考える“由緒正しい2型糖尿病”(何を典型的というかは多説あるため、ここは由緒正しいという言葉を使わせて頂きます。)では、ブドウ糖応答性のインスリン分泌反応が遅延しているという体質を生まれつき、あるいは糖尿病発症のかなり以前に有しているようです。このインスリン分泌遅延反応を示す者が、高脂肪食、運動不足などの西洋風ライフスタイルをとるようになると、少なくとも一部には、脂肪細胞の肥大化および細胞内脂質蓄積に起因するインスリン抵抗性が発症します。すると、インスリン分泌低下、インスリン抵抗性の両者の存在により、まずは、食前ではなく、食後に血糖値が上昇し、耐糖能障害や2型糖尿病が発症します。耐糖能障害~早期2型糖尿病においては全身での血糖暴露の程度は、健常者とそれほど変わらないため、細小血管障害のリスクとしてはそれほど高くありませんが、このような状態でも大血管障害の重大なリスクファクターとなります。さらには、食後高血糖状態の繰り返しは膵β細胞を傷害し、膵β細胞容積の低下を伴うインスリン分泌の障害を導き、2型糖尿病の耐糖能をさらに悪化させ、空腹時高血糖を示すような糖尿病へと移行します。すると、その結果、細小血管障害が出現します。さらに、糖尿病は癌や認知症のリスクファクターとしても重要であることがわかってきてます。我々は、この由緒正しい2型糖尿病の自然史を鑑みながら、各病期における病態の解明と患者さんにたいする最善の医療の提供を目指して、基礎研究と臨床研究の両方を行っております。

研究

基礎研究
     
【当科における基礎研究】

糖尿病の患者数は爆発的に増加しています。糖尿病の発症予防や予後改善のためには、その中核となるメカニズムの解明と、それをターゲットとした治療が必要です。そこで私たちは、下記のような課題に取り組むことで、糖尿病の病態解明と治療法開発を目指しています。

1. 膵β細胞恒常性維持機構の解明

糖尿病の病型の大部分を占める2型糖尿病においては、膵β細胞の機能低下、すなわち膵β細胞不全が病態の
中心と考えられています。膵β細胞において、細胞内恒常性を保つことはその機能を維持するために不可欠であり、細胞内タンパク分解機構であるオートファジーが重要な役割を担っていると考えられています。
そこで当科では、オートファジーを中心とした膵β細胞の恒常性維持機構とその糖尿病との関連について
の研究を進めています。 

膵β細胞におけるオートファジーの意義

当科では、世界に先駆けて膵β細胞のオートファジーが
その機能維持に重要であることを明らかにしています(Cell Metabolism 2008;8(4):325–332; J Clin Invest.2014;124(8):3634–3644)
さらに、最近オートファジーの定量的評価を可能とする手法を開発し(BBRC. 2019;516(3):686–692)、
オートファジー調節による糖尿病新規治療法の開発に
取り組んでいます。

さらに、インスリン分泌顆粒の分解機構や、リソソームのプロテアーゼが果たす役割など、オートファジーが
膵β細胞恒常性維持に寄与する本質的なメカニズムの解明を目指しています。

膵β細胞における小胞体ストレス応答機構の意義

以前から、インスリン分子を大量に合成する膵β細胞では小胞体ストレス応答機構の重要性が報告されてきました。近年、小胞体ストレス応答機構とオートファジーの関連が注目されていることから、当科では細胞内恒常性維持機構としての小胞体ストレス応答機構の意義について、主にオートファジーによる選択的小胞体分解に注目して検討を行っています。

妊娠における膵β細胞の病態生理学的変化

妊娠期には膵β細胞が最も盛んに増殖しその容積を増加させます。当科では以前、UCSFと弘前大学との共同研究により、膵β細胞でセロトニン発現が増加し膵β細胞容積を増加させるという知見を報告しました(Nature Medicine. 2010;16(7):804–808)。また、妊娠・産褥期における膵β細胞容積の変化を明らかにしています(Scientific Report 2020;10(1):4962)。
このような周産期の膵β細胞の変化について、オートファジーを介した細胞内恒常性維持の観点から解析を進めています。

2. 糖・脂肪毒性のインスリンプロセシングへの影響

インスリン分子はその前駆体が膵β細胞内で複雑な切断・修飾を受け成熟します。糖尿病で認められる糖・脂肪毒性はこのプロセシング機構に影響し、インスリン成熟を阻害することで病態の悪化につながると考えられています。
主に生化学的なアプローチにより、その機構と病態生理学的意義の解明を目指しています。

3. 糖尿病再生医療に向けた膵β細胞発生・分化機構の解明

糖尿病の根治を達成するための治療法として、膵β細胞再生療法が注目されています。
その実現に向け、膵内分泌前駆細胞や新生β細胞を単離するための遺伝子改変マウスを用いた検討を通じて、
膵臓の発生・分化過程の詳細の解析を行っています(J Endocr Soc. 2019;3(11):1979–1992)。
さらに、これらの知見を糖尿病再生医療に応用することを目標に研究を進めています(Ebiomedicine. 2018;36:358–366)。

4. 糖尿病における動脈硬化の発症進展機構の解明

糖尿病が動脈硬化性疾患の重要な危険因子であることはよく知られています。タンパク分解機構のひとつである
オートファジーは、動脈硬化の発症に深く関与する血管平滑筋細胞の増殖や細胞死の制御に関わっていることを明らかにしています(Autophagy. 2018;14(11):1991–2006; Physiological Reports. 2021;9(17):e15000)。

5. 肝、骨格筋のインスリン抵抗性のメカニズム探索と運動の効果に関する研究

糖尿病状態で肝および、骨格筋のインスリン抵抗性が出現し、運動により主に骨格筋のインスリン抵抗性が改善することがよく知られています。当科では、それぞれの臓器におけるインスリン抵抗性のメカニズムの研究を進めています。

骨格筋のインスリン抵抗性のメカニズム

当科では、非肥満患者が多い日本を含む東アジアの2型糖尿病患者の肥満とは独立した骨格筋におけるインスリン抵抗性のメカニズムを明らかにすべく異所性脂肪とも言われている骨格筋細胞内脂質(脂肪筋)に着目して解析を進めており、身体不活動下では脂質代謝酵素LIPIN1の活性変化によるジアシルグリセロール蓄積が、骨格筋インスリン感受性低下を生じさせることを明らかにしています。さらに、スポーツ健康科学部との共同研究により「アスリートパラドックス」と呼ばれる脂肪筋でもインスリン感受性が高いまま保たれるメカニズムの詳細を明らかとするべく解析を続けており、これらの研究成果が新しい治療法・予防法の一助となるよう検討を進めています。

肝インスリン抵抗性のメカニズム

肝インスリン抵抗性は空腹時血糖値及び食後高血糖を規定する重要な因子と考えられています。本研究室では、肝臓における炎症の下流で活性化する転写因子や酸化ストレスが肝インスリン抵抗性のメカニズムの一部である可能性を明らかにしました。

臨床研究

    
1)インスリン抵抗性研究

我が国を含むアジア諸国では、非肥満の状態でもメタボリックシンドロームや糖尿病が発症しやすいことが明らかとなっていますが、その原因や病態については不明な点が多く残されています。本研究では、異所性脂肪(脂肪肝・脂肪筋)やインスリン抵抗性を中心に、非肥満者の代謝血管障害の病態を明らかとすることを目的としています。

私たちは、この病態を正確に評価するために、1H-MRS(proton magnetic resonance spectoroscopy)による肝細胞内脂質・骨格筋細胞内脂質の定量、グルコースの安定同位体を用いた高インスリン正常血糖クランプによる内因性糖産生の測定や臓器別インスリン感受性、インスリンクリアランスの評価、2種類のグルコースの安定同位体を併用した75g経口血糖糖負荷試験による耐糖能評価や骨格筋生検をヒトを対象として行っています。

また、これらの技術を用いて、糖尿病のある人を対象とした食事・運動療法の効果の調査(Tamura Y. et al. JCEM. 2005)や新規糖尿病治療薬の介入研究(jRCTs031180117, jRCTs031210600)も行っています。

2)脳のインスリン抵抗性

近年肝・骨格筋のみならず、脳のインスリン抵抗性も食欲・代謝の増悪に寄与していることが示唆されています。しかし、脳インスリン抵抗性の定義は不明確であり、その実態は判然としません。

我々は、神経生理学教室との共同研究で、経鼻インスリン投与後のfunctional MRIによる神経活動評価による、視床下部レベルでの脳インスリン抵抗性の定義の検討のみならず、脳インスリン抵抗性と骨格筋や肝臓、脂肪組織での臓器別インスリン感受性との関連を研究しております。

3)「高齢者」を紐解く疫学調査(Bunkyo Health Study)

文京区民1,629名の高齢者を対象として、認知機能・運動機能などが「いつから」「どのような人が」「なぜ」低下するのか?「どのように」早期の発見・予防が可能となるか?を明らかにするコホート研究です。特に、骨格筋の「質」・「量」が、介護の原因となる疾患(脳卒中・認知症・関節疾患・骨折や転倒など)にどのように関係しているのかを明らかにします。

本研究は、2015年より2018年でベースライン調査を終了し、10年間の観察研究を行います。毎年のアンケート調査(入院の有無、転倒・骨折の有無、基本チェックリストなど)の他、ベースライン調査から5年目となる2020年~2023年、10年目となる2025年~2028年は、ベースライン調査と同様の検査を行います(Someya Y. et al. BMJ open, 2018)。

私たち代謝内分泌内科学では、Bunkyo Health Study のベースライン、観察データも用いて、特に加齢による耐糖能や体組成変化、これらの変化による老年疾患への影響を検討しています。

4)痩せた女性の代謝研究

日本人女性で“痩せ”の割合が年々増加しており、先進諸国の中でも特殊な痩せ傾向が続いています。肥満が様々な疾患の原因となっている一方、近年の報告により、女性の痩せにより糖尿病や転倒・骨折の発症リスクが高まることが明らかとなっています。本研究では、痩せた女性に潜在する様々な疾患リスクとその原因を明らかとし、オーダーメイド型の介入方法の開発を目的として研究を進めています。

私たちは、若年女性約150名の検討から、日本人の痩せた若年女性 (BMI <18.5kg/m2) に食後高血糖となる耐糖能異常が多く、その原因として、主に肥満者に生じるインスリン抵抗性や脂肪組織の異常が関連することを明らかにしました(Sato M. et al. JCEM 2021)。

しかしながら、解析対象集団は限定的で結果の均質性は未だ不明であり、また、痩せた女性が代謝障害を有する詳細なメカニズムの解明のため、対象を拡大し、更なる検討を行っていきます。

5)腸内細菌叢研究

日本人2型糖尿病患者の腸内細菌叢異常や、生きた菌が腸内から血中に移行するバクテリアルトランスロケーションについて世界で初めて報告しました。(Diabetes Care, 2014)、腸内細菌への介入による疾患コントロールに関して、現在も企業との共同研究を進めております。

6)1型糖尿病・糖尿病治療デバイス研究

疾患コントロールが難しいとされる1 型糖尿病では質の高い診療を行うための介入法の確立が喫緊の課題ですが、日本では成人患者の実像の解明そのものも遅れているのが実情です。

当講座では約500名の「成人1型糖尿病患者コホート」を作成し、その背景、治療実態や食事、睡眠、身体活動量、QOLとの関連などを調査し、基盤構築とともに臨床研究を行っております。

その他にも、インスリンポンプやCGM(持続グルコースモニタリング)、アプリなどの先進デバイスなどに関する幅広い臨床研究が進行しています。

7)isCGMや頚動脈超音波検査法による血糖変動・心血管イベント・動脈硬化の関連の調査

2型糖尿病では、心血管イベント発症のリスクが増加するため、その抑制は重要な課題です。日常の臨床で使用している高血糖暴露度を反映するHbA1よりも血糖変動の方が、より動脈硬化の進展に関連している可能性が示されております。しかし、血糖変動が動脈硬化の進展に影響を与え、心血管イベントの発症に関連するのかは心血管イベントの既往のない2型糖尿病患者においては明らかになっていません。

FreeStyle リブレ(isCGM)は15分ごとに最大14日間連続で皮下間質液のグルコース値を測定することで血糖変動を評価することができます。私たちは、明らかな心血管イベントの既往のない約1,000名の2型糖尿病患者を対象に、血糖変動の指標とその後の複合心血管イベント発症、あるいは、超音波による頸動脈内膜中膜複合体肥厚度などを指標とした動脈硬化の進展との関連性を観察する研究を多施設共同で行っています。

8)甲状腺疾患に関する研究

甲状腺疾患は、当科が担当している疾患のなかでは、糖尿病についで、頻度の高い疾患です。当講座は、甲状腺疾患に関する以下の基礎・臨床研究も行っております。

【基礎研究】バセドウ病モデルマウスを用いて無機ヨウ素の抗甲状腺作用に関する研究

【臨床研究】甲状腺機能亢進症の診断、治療に関する研究

詳細は、PubMed にて keyword「uchida, watada, thyroid」 で検索ください。

教育・医学部教育

医学研究科 代謝内分泌学専攻の教育プログラム

当科では、大学院で学びたいという意思を持つ様々な人のバックグラウンドに合わせたプログラムを設けております。当科は臨床の科ですが、基礎研究を精力的に行っていますので医師でない方も大歓迎です。

  1. 前期研修終了直後の医師
  2. 後期研修中の医師や専門医取得後の医師
  3. 医師ではないが、修士課程終了後の研究者やそれに殉ずる研究歴や研究に携わったことのあるかた(栄養師、薬剤師などの経験のあるかたも入学の可能性があります。)

当科としての本養成コースの最終的な目標は、代謝内分泌学分野の理解に不可欠である論理的思考を習得させ、今後の代謝内分泌学分野の発展に寄与する人材を養成することです。

その目標達成のため、学生は、本コースを通じて、代謝内分泌学の臨床及び基礎的知識を学び、分子生物学的手法、生理学的手法、臨床疫学的手法のいずれかを獲得し、一つ以上の研究テーマに関して、独自に研究を遂行し、適切な考察を行います。

学修できる主な研究課題
  1. 膵β細胞容積調節のメカニズムの解明と新規膵β細胞容積増加法の確立
    1. 膵β細胞におけるオートファジー機構
    2. 妊娠時の膵β細胞容積増加機構の解明
    3. インクレチン製剤をはじめとする膵β細胞容積調節に関与しうる因子の研究
    4. 2型糖尿病疾患感受性遺伝子が糖尿病発症に関与する機序の解明
  2. 糖尿病における動脈硬化症進展危険因子の解明
  3. 肝、骨格筋のインスリン抵抗性の規定因子とそのメカニズムの検討
  4. 糖尿病および糖尿病合併症に関する遺伝子多型解析
  5. 臓器別インスリン感受性の決定因子としての細胞内脂肪量の意義
  6. 頚動脈超音波検査法などによる初期動脈硬化の評価を用いた糖尿病治療のありかたの確立
  7. 各種糖尿病治療法の臨床評価
  8. 妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠の病態と適切な治療法の開発。
  9. 糖尿病合併症の病態解明
  10. 甲状腺疾患の臨床研究
教育プログラムの一例

1年目
初期研修終了後、専攻医として上級指導医のもとに患者担当医となり、臨床を履修する。問診、診察、局所診断、病因診断、鑑別疾患、検査・治療計画の立案が行える能力を修得していく。
全症例(主科、兼科のすべて)を臨床検討会・カンファレンス・教授回診などで発表し、教授や他の医局員と供に診断治療方針を検討する。また関連病院での研修も考慮する。

2~4年目
病棟業務を担当し、内分泌代謝疾患症例を診察。専門医としてのキャリアを積む。診療や研修医の指導に当たり、培ってきた臨床能力を実践。4年目に内科専門医試験を受験し、大学院へ入学する。

5~7年目
大学院入学後は大きく臨床研究コースと基礎研究コースに分かれる。

  1. 臨床研究コース:病棟業務を担当しながら、臨床研究をこなし論文作成・学会発表を行う。
  2. 基礎研究コース:病棟を担当せず、実験室での研究に携わる。論文作成・学会発表を行う。

両コースとも4年目の大学院卒業とともに、学位を取得する。
在学中ないしは卒業後、糖尿病専門医、内分泌代謝科専門医もしくは内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医を受験する。(任意)

教授

経歴
平成2年大阪大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

綿田 裕孝(わただ ひろたか)

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医学部:教授
大学院医学研究科:教授
大学院医学研究科寄付講座(先進糖尿病治療学講座):教授
大学院医学研究科寄付講座(糖尿病治療標的探索医学講座):教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科 科長

経歴
平成4年秋田大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学、脂質代謝

佐藤 博亮(さとう ひろあき)

医学部:教授
大学院医学研究科:教授
浦安病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成7年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

野見山 崇(のみやま たかし)

医学部:教授
大学院医学研究科:教授
静岡病院:糖尿病・内分泌内科

特任教授

経歴
昭和43年大阪大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

河盛 隆造(かわもり りゅうぞう)

医学部:名誉教授
大学院医学研究科:特任教授
大学院文科省事業スポートロジーセンター センター長

経歴
昭和49年弘前大学医学部卒業
専門分野
内科―般、代謝・内分泌学、糖尿病、リポ蛋白代謝異常、肥満症、動脈硬化症

小沼 富男(おぬま とみお)

大学院医学研究科(東京江東高齢者医療センター):名誉教授・特任教授

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先任准教授

経歴
昭和63年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

川角 正彦(かわすみ まさひこ)

医学部:先任准教授
大学院医学研究科:准教授
練馬病院:糖尿病・内分泌内科 科長

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経歴
平成4年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

吉井 秀徳(よしい ひでのり)

医学部:先任准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂東京江東高齢者医療センター:糖尿病・内分泌内科

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准教授

経歴
昭和61年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

小谷野 肇(こやの はじめ)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
浦安病院:糖尿病・内分泌内科

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経歴
平成9年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学、肥満症

田村 好史(たむら よしふみ)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

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経歴
平成9年川崎医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

池田 富貴(いけだ ふき)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科 医局長

経歴
平成10年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学(甲状腺細胞診)

内田 豊義(うちだ とよよし)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科 病棟医長

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経歴
平成10年千葉大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

岡﨑 由希子(おかざき ゆきこ)

医学部:准教授
練馬病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成11年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

三田 智也(みた ともや)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科 外来医長

経歴
平成12年大阪大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学
循環器内科学

西田 友哉(にしだ ゆうや)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成14年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学(間脳下垂体・副腎・甲状腺等)

後藤 広昌(ごとう ひろまさ)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

goto

経歴
平成16年東海大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

佐藤 淳子(さとう じゅんこ)

医学部:准教授
大学院医学研究科:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

sato_j

経歴
平成18年高知大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

飯田 雅(いいだ ひとし)

医学部:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

iida

経歴
平成19年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

加賀 英義(かが ひでよし)

医学部:准教授
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

kaga

経歴
平成18年福岡大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

杉本 大介(すぎもと だいすけ)

医学部:准教授
順天堂東京江東高齢者医療センター:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成19年聖マリアンナ医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

登坂 祐佳(とさか ゆか)

医学部:准教授
練馬病院:糖尿病・内分泌内科

助教

経歴
平成20年東京医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

青山 周平あおやま しゅうへい

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

aoyama

経歴
平成21年埼玉医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

門脇 聡かどわき さとし

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

kadowaki

経歴
平成21年山梨大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

中島 健一(なかじま けんいち)

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成22年杏林大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

片平 雄大(かたひら たけひろ)

医学部:助教
浦安病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成22年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

鵜澤 博嗣(うざわ ひろつぐ)

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成25年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

佐藤 元律(さとう もとのり)

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成25年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

持田 曜弘(もちだ あきひろ)

医学部:助教
浦安病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成25年帝京大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

山﨑 望(やまさき のぞむ)

医学部:助教
静岡病院:糖尿病・内分泌内科

yamasaki

経歴
平成26年和歌山医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

岩本 達也(いわもと たつや)

医学部:助教
静岡病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成27年群馬大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

金井 晶子(かない あきこ)

医学部:助教
順天堂医院:糖尿病・内分泌内科

助手

経歴
平成29年秋田大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

古屋 翔子(ふるや しょうこ)

医学部:助手
練馬病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成30年東京女子医科大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

髙木 恵理(たかぎ えり)

医学部:助手
静岡病院:糖尿病・内分泌内科

経歴
平成30年順天堂大学医学部卒業
専門分野
糖尿病・内分泌学

武藤 麗奈(むとう れいな)

医学部:助手
順天堂東京江東高齢者医療センター:糖尿病・内分泌内科

2021年度業績

【国内学会発表】 82件
【国際学会発表】 2件
【論文掲載(英文原著のみ)】 53件、 総IF:222.398
【受賞】 1件

  • 氷室美和: 新規レポーターマウスを用いた膵α細胞新生・分化機構の解明. 一般社団法人日本内分泌学会, 2021年度 若手研究奨励賞(YIA), 2021
2020年度業績

【国内学会発表】 85件
【国際学会発表】 10件
【論文掲載(英文原著のみ)】 51件、 総IF:286.181
【受賞】 3件

  • 染谷由希: 都市部在住高齢者におけるサルコペニア肥満と認知機能の低下の関連:Bunkyo Health Study. 一般社団法人日本サルコペニア・フレイル学会大会, 第7回日本サルコペニア・フレイル学会大会 優秀演題賞, 2020
  • 小沼富男: 当協会の理事長を含め役員として、長年にわたりその発展に貢献したため. 日本臨床栄養協会, 功労賞, 2020
  • 青山周平: 新規モニターマウスによる耐糖能異常におけるオートファジーフラックスの定量評価. 第34回日本糖尿病・肥満動物学会, 若手研究奨励賞, 2020
2019年度業績

【国内学会発表】 53件
【国際学会発表】 25件
【論文掲載(英文原著のみ)】 31件、総IF:142.429
【受賞】 2件

  • 氷室美和, 新規レポーターマウスを用いた膵α細胞新生・分化機構の解明, 公益財団法人 日本応用酵素協会, 2019年度Front Runner of Future Diabetes Researchに関する研究助成優秀賞, 2019
  • 青山周平, 新規モニターマウスによる耐糖能異常におけるオートファジーフラックスの定量評価, 第34回日本糖尿病・肥満動物学会, 若手研究奨励賞, 2020
大学院生募集

順天堂大学 代謝内分泌内科学教室では、博士課程大学院生を募集しています。

我々の研究室では、糖尿病や動脈硬化症を中心に、生活習慣病の分子レベルでの原因解明と新規治療法の開発を行っています。細胞内情報伝達機構解析や分子イメージング、細胞生物学や発生工学などを駆使して、生活習慣病の治療を見据えた基礎研究に挑みます。生命科学系修士出身者で、このような研究に興味のある、熱意あふれる研究者志望者を募集します。

問合せ先

綿田裕孝 (hwatada@juntendo.ac.jp)
順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学
東京都文京区本郷2-1-1

医師の方へ

当研究室では、初期臨床研修が終了した医師の入局希望者を募集しています。当研究室に所属し臨床研修を続けることで、日本内科学会 内科専門医、総合内科専門医、日本糖尿病学会 糖尿病専門医、日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医、内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医の取得が可能です。
大学院進学後、医学博士号(甲)を4年で取得しその後に専門医を目指すことも可能です。またこれまでの研究歴を生かして、医学博士号(乙)の学位を得ることも可能です。 疑問があれば何でも問い合わせて下さい(diabetes@juntendo.ac.jp)。

基礎研究を希望される方へ(医師でない方も大歓迎です。)

当研究室は臨床教室ですが、並行して糖尿病に関する基礎的研究も行っております。我々の研究室の目指すところは糖尿病の病態解明と治療法の開拓にあり、テーマは多岐にわたっています。

しかし研究はテーマがあれば出来るというものではなく、そのテーマを遂行するためどのような実験が必要なのかを考え、それを学ばねばなりません。当研究室は自前の実験室を有しており、実験手技の習得も可能です。

当研究室における大学院生の研究テーマの決め方ですが、常に、チャレンジングなテーマと堅実なテーマとを併せ持つ1 person 2 projectsを実践してもらっています。

もし関心・希望のテーマがおありでしたら、指導教員にお申し出いただき、相談のうえ研究を開始します。

これにより現在まで、全ての大学院生が4年以内に卒業しておりますし、また、チャレンジングでわくわくするような研究を体感できます。

我々の研究室員は最新の分子生物学的手法に精通しており、さらに糖尿病研究に必須である動物の耐糖能評価法、動物の膵島を用いたインスリン分泌実験法、胎児膵単離法、adenovirus作成法、トランスジェニックマウス作成法、免疫染色法、などの方法も習得・実践しております。また他施設との連携も構築されており、複数の共同研究を行っております。ご興味ある方のご連絡をお待ちしております。 (diabetes@juntendo.ac.jp

連絡先

〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学
Tel:03-3813-3111 内線3561
Fax:03-3813-5996
大学院入学、入局希望の方、質問のある方、下記までご連絡ください。
Mail:diabetes@juntendo.ac.jp