本郷高等学校(2024年8月5日)
本郷高等学校×順天堂大学 高大連携イベント開催!
-未来の医師を目指す高校生のための特別講義-
2024年8月5日、本郷高等学校の生徒21名が順天堂大学を訪問し、特別な一日がスタートしました。医学教育研究室小川尊資先生の司会で開催されたこの日をレポートします。
最初に、総合診療科の内藤俊夫教授による講演が行われました。内藤教授は「誰かの役に立つ」という言葉を中心に、医療の現場でのリーダーシップの重要性について熱く語りました。特に、3.11東日本大震災後の経験を通じて、社会貢献に向けた自身の行動をどう決定していったかを示し、医師としての使命感を強調しました。
■スポーツドクターとしてオリンピックへ
次に、循環器内科医であり、パリオリンピックU-23サッカー日本代表の帯同ドクターとして活躍された福島理文先生の講演が行われました。福島先生は、パリから帰国後すぐに駆けつけてくださり、ご自身のスポーツドクターとしての道について熱く語ってくださいました。講演では、スポーツと医療の関わりや、選手たちへのサポートの重要性について詳しく説明し、生徒たちにとって大変貴重な経験となりました。また、本郷高等学校の校訓「強健 厳正 勤勉」の言葉にも触れ、高校時代の経験が今の自分の中に生きていると伝えました。
■あなどれないシミュレーション体験
シミュレーションセンターでは、医療機器を使った体験が行われました。気管挿管の実習に汗をかきながら参加して迅速に作業を行うための集中力と器用さの重要性を体験しました。他にもVR体験を通じて、医療の実践で求められるスキルと責任感を感じ取ることができたようです。
■歴史をクイズで学ぶ
日本医学教育歴史館での体験はクイズツアー形式での体験となり「医学の歴史の理解が深まり、驚いた」、「クイズで多くのことを知ることができた」とし、学びがあったとの声も聞かれました。また、「本物の解体新書を見られて興奮した」、「医学の歴史を詳しく知ることができて満足」や、医学の発展に多くの人々が関わっていることを再認識できた方もいたようです。
■OBとの交流
最後に、OB懇親会が行われ、福島先生と順天堂大学に在学中の本郷高等学校OBの学生との交流がありました。この交流の場では、生徒たちが感じた思いを先輩と共有し、彼らのキャリアに向けた相談や勉強のモチベーションの保ち方などいろいろな話ができたようです。
■最後に
本日の訪問を通じて、生徒たちは医療の現場や医師としての役割について新たな視点を得ることができたとの感想をいただきました。内藤教授と福島先生のお話、シミュレーションセンターでの体験、そしてOBとの交流が、彼らの医療への関心と志をより一層深めるきっかけとなればと期待しています。 今後の順天堂大学の高大連携事業にご注目ください。