茗溪学園高等学校(2024年8月23日)
茗溪学園高等学校×順天堂大学 高大連携イベント開催!
-未来の医師を目指す高校生のための特別講義-
台風の接近で一時は開催が危ぶまれましたが、幸運にも天候に恵まれ、30名を超える茗溪学園の生徒さんを無事に迎えることができました。イベントは、医学教育研究室・皮膚科学講座の小川尊資先生による両校連携の目的と、御茶ノ水と茗溪学園の関わりについての説明から始まりました。続いて、茗溪学園OBの鶴見洸太先生と小児外科の山髙篤行特任教授の講演、シミュレーションセンターと日本医学教育歴史館の見学、そしてOB・OG座談会が行われました。
この連携授業は、医療人として必要な能力を理解してもらい、真に医療を志す方に順天堂大学への入学を希望してもらいたい、という思いで実施されました。当日の様子を司会である小川尊資がレポートします。
■神様が残した課題に挑む
小児外科・小児泌尿生殖器外科学の山髙篤行特任教授による講演、「未来ある子どもたちに最善の治療を:小児外科医の情熱と覚悟」が行われました。少し緊張が残る会場でしたが、山髙特任教授は巧みにユーモアを交えながら話を始め、会場の空気を和らげました。その後、教授は「神様が残した課題に挑む」という強い覚悟とともに、小児外科医としての使命を熱く語りました。茗溪生たちはその情熱に圧倒されつつも、話に深く引き込まれていきました。「未来ある子どもたちに最善の治療を!」という山髙特任教授の力強いメッセージと、教科書に載っていない新しい手術法への挑戦、そして「不可能を可能にする」という闘志が会場全体に響き渡り、そのエネルギーが参加者全員を包み込みました。
■茗溪生へのメッセージ!
本学耳鼻咽喉科の鶴見洸太先生が、自身も茗溪学園の卒業生として、後輩たちに向けて講演を行いました。鶴見先生は、順天堂大学で過ごした学生時代の思い出や、寮生活で築いた仲間との絆、そしてその楽しさについて生き生きと語りました。また、なぜ自分が医師の道を選び、順天堂大学での経験がどのように影響したのかを振り返りつつ、順天堂の教育環境やサポート体制を高く評価し、そのおかげで医師としての道が開けたと強調しました。
さらに、現在取り組んでいる耳鼻咽喉科でのがん研究についても紹介し、その重要性と将来の展望について触れました。学生たちに対して、医学の道を進む上でのやりがいや充実感を伝え、自分の道を見つける大切さと、順天堂大学での充実した学生生活の素晴らしさを強調する貴重な時間となりました。
■日本医学教育歴史館:先人たちの記録をたどる
日本医学教育歴史館は、医療の進化と医学の歴史的変遷を探る重要な場所です。学芸員の若尾さんの案内のもと、参加者は古い医療文献や器具を見学し、それらが医師たちの努力と知識の証であることを学びました。また、展示品についてクイズ形式で理解を深め、楽しく学びながら先人たちの偉業を追体験しました。
■シミュレーション実習:医学の未来への挑戦
シミュレーション実習は、医学に情熱を持つ高校生にとって魅力的な経験となりました。OGである廣瀬先生も加わり、学生たちは最新の医療機器を用いた気管挿管手技のシミュレーションを体験し、医療人としての未来を想像しながら意欲的に取り組んでいました。さらに、山髙篤行特任教授がダビンチ手術のトレーニングを直接指導してくださいました。
■現役医大生のOGも加わり交流会!
プログラムの最後には現役医大生のOGも加わり学生生活や勉強の話、生徒たちは自身の進路について多くの質問をしているようでした。具体的に進みたい専門分野についても質問する生徒さんもいて皆さんのやる気と熱意を感じた一日でした。
■最後に
医療をより良くしていきたいという熱意や好奇心溢れる生徒さんにこそ、順天堂大学に進学してほしい。そのためにもこちらから生徒さんの学習意欲を掻き立てる教育イベントを展開していきますので、順天堂大学の高大連携イベントの動向にこれからもご注目ください。