茗溪学園高等学校(2025年11月21日)

― 医学を学ぶ「心」と「技」に触れた半日 ―

11月21日の午後、茗渓学園高等学校の生徒を迎え、順天堂大学にて高大連携プログラムが開催されました。開会のあいさつに続き、講演・見学・医療体験・OBOG交流と、多角的に医学の世界に触れる充実したプログラムが展開されました。当日を医学教育研究室小川尊資がレポートします。

■講演 ― 不変の医の精神と、先輩が歩むキャリア

呼吸器外科学講座 主任教授 鈴木健司先生 は、「ヒポクラテスの誓い―変わるものと変わらないもの」をテーマに講演。医療技術が進歩する一方で、患者に寄り添う姿勢や医の倫理といった普遍的な価値が、医師の根幹を支え続けていることを語りました。

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続いて、泌尿器科学講座 助手であり茗渓学園の卒業生である 藤井(廣瀬)華穂先生 が登壇。「私の順天堂LIFE」と題し、大学での学びや医師としての日々を紹介しながら、高校時代の経験が現在のキャリアにどうつながっているかを伝えました。身近な先輩からの言葉は、生徒たちの心に強く響いていたようです。

■日本医学教育歴史館見学 ― 医の歩みから未来を思う

講演後、生徒たちは日本医学教育歴史館を見学しました。展示を通じ、日本の医学教育がどのように発展してきたかを学び、医療が社会の変化とともに歩んできた歴史に理解を深めました。

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■シミュレーションセンター医療実技体験
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―「挿管」と「採血」から医療技術の基本を学ぶ―
続いて行われた医療実技体験では、医療の基礎動作となる 挿管 と 採血 の2つの手技に挑戦しました。
挿管実習 では、呼吸管理の要となる気管挿入をシミュレーターで体験。正確な角度や手技が求められる緊張感の中で、医師が行う処置の難しさと重要性を肌で感じました。

採血実習 では、モデル腕を用いて針の操作や血管の触知を学びました。針を扱う繊細さに驚きながらも、生徒たちは真剣な表情で取り組み、医療行為の責任と精度の重要性を実感していました。
新しい技術に触れる緊張と喜びが入り混じった表情が印象的で、医学の世界へ踏み出す一歩となる体験となりました。

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■茗渓学園OBOGとの交流会 ― 将来像を描く時間

プログラムの締めくくりには、茗渓学園出身の順天堂大学生・OBとの交流会が開かれました。受験勉強や大学生活、医師を目指すうえでの心構えなど、生徒たちの質問に丁寧に答えながら交流が進みました。
身近な先輩の言葉は、進路を考えるうえで大きな道しるべとなったようです。

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■おわりに

半日のプログラムを通じ、生徒たちは医学の「歴史」「精神」「技術」「キャリア」というさまざまな側面を体験的に学ぶことができました。今回の経験が、医学への興味と志をさらに深め、将来の選択に確かな意味をもたらすことを願っています。
今後の順天堂大学の高大連携事業にも、ぜひご注目ください。