高大連携 循環器内科主催「いのちと向き合う一日」(2026年8月17日)
患者さんと話し、「診る」を体験する
循環器内科で「いのちと向き合う1日」
「どんなことに困っていますか」
診察室で患者さんを前にすると、教科書には載っていない言葉が必要になります。
2026年8月17日、順天堂大学医学部附属順天堂医院の循環器内科で、高校生を対象とした高大連携プログラムが行われました。
この日のテーマは、見学するだけではなく、実際に患者さんと向き合い、自分の言葉と自分の手で医療を体験すること。
医療面接、外来診療の見学、心エコー体験、そして医師や初期臨床研修医との対話を通して、「患者さんを診る」とはどういうことなのかを考える一日となりました。
■まずは、患者さんの言葉を聞く
この日の体験は、機械を操作することから始まったわけではありません。
最初に向き合うのは、患者さんです。
高校生自身が患者さんと直接言葉を交わし、症状や日常生活について話を聞きました。
何を尋ねるのか。
どう聞けば、相手が話しやすいのか。
返ってきた言葉から、次に何を聞くのか。
医療面接では、用意された質問を順番に並べるだけではありません。
目の前にいる一人の患者さんに合わせて、自分の言葉で対話していきます。

(写真:患者さんと直接言葉を交わす医療面接。医療は、まず相手の話を聞くところから始まります。)
■言葉だけでなく、自分の手でも確かめる
医療面接の後には、心エコーも体験しました。
シミュレーターで基本的な操作を学んだうえで、実際に患者さんの心臓の動きを観察します。
先ほどまで言葉を交わしていた患者さんを、今度は医療機器を通して診る。
「話を聞くこと」と「身体を診ること」が、一人の患者さんの中でつながります。
■診察室の外で、医師のことを聞く
一連の体験を終えた後は、循環器内科の医師や初期臨床研修医との交流です。
ここでは病気や検査の話だけではありません。
受験勉強はどうしていたのか。
医学部ではどんな毎日を送るのか。
医師になるために、今できることは何なのか。
少し先を歩く医師や研修医を囲み、高校生から率直な質問が続きました。

(写真:体験を終えた後は、循環器内科の医師や初期臨床研修医との交流。受験から医学部生活まで、話題は広がりました。)
■「診る」ということ
患者さんの言葉を聞く。
身体を診る。
分からないことを医師に聞く。
高校生がこの日経験したのは、医学知識を覚えることとは少し違う時間でした。
病気だけを見るのではなく、まず目の前にいる患者さんと向き合う。
その人の話を聞き、自分の目と手で確かめていく。
医師が日々行っている「診る」という仕事を、高校生自身が体験した一日でした。
今回のプログラムにご参加いただきました、八百陽奈子さん(湘南白百合学園高等学校)にも御礼を申し上げるとともに、将来一緒に働けることを楽しみにしております。