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一刻を争う現場で最大限のケアを行う。
それがフライトナースの使命。

静岡病院救命救急センター 看護師
鈴木 めぐみさん

フライトナース

ドクターヘリにフライトドクターと共に搭乗し、救急患者のもとにいち早く駆けつける看護師のことを「フライトナース」といいます。静岡県伊豆の国市に位置し、静岡県東部の地域医療を担う順天堂大学医学部附属静岡病院でフライトナースとして勤める鈴木めぐみさんにフライトナースの仕事についてお聞きしました。
フライトナースの使命は、事故や急病の患者さんのもとへドクターヘリでいち早く駆けつけ、治療を行うこと。限られた情報から病態や緊急度・重病度を予測し、現場では医師のサポートや点滴注入、薬の投与などを行います。また医療行為だけではなく、ドクターヘリを操縦するパイロットと整備士や、病院内で現場との調整を行うスタッフ、離着陸を支援する消防の方とのコミュニケーションも重要な仕事のひとつ。患者さんや、そのご家族も突然の事故や病気に動揺しているので、不安を和らげるために現場での心のケアも欠かせません。院内での看護活動とは異なり、ドクターヘリに搭乗できる人数は限られているため、看護師ひとりでさまざまな仕事を行う必要があるのです。
私が勤務する順天堂大学医学部附属静岡病院には、平均して1日5〜6件、年間を通じ1000件以上の出動要請があります。これは、全国の病院の中でも3番目に多い数字。なかでも印象に残っているのが、フライトナースとして独り立ちして初日のことです。バイク事故で怪我を負った患者さんのもとへ出動したのですが、右足が断裂した状態で出血もひどく、ショックで冷汗を流していました。急いで治療をしていると、患者さんが私の腕を掴み、「助けて」と訴えてきました。その時の汗で濡れた手の感触は、今でも忘れられません。患者さんはその後、搬送先の病院で緊急手術を受け、無事に退院。達成感を感じたと同時に、フライトナースという仕事に強い使命感を抱くようになった出来事でした。

順天堂静岡病院

順天堂大学医学部附属静岡病院
フライトナースの仕事は、困難なことや、壁にぶつかることも多くあります。現場では、常に大きな責任を背負い、今まで学んだ看護の知識と技術をフル活用して医療行為を行います。フライトナースとしての私を支えているのは、「患者さんのために」という気持ち。それさえ持っていれば、どんなにハードな現場も乗り越えられると思います。そんな強い志をもった方にはぜひ、フライトナースをめざしてほしいです。
順天堂大学医学部附属静岡病院救命救急センター
看護師 鈴木 めぐみさん

2008年に看護系専門学校を卒業後、系列病院で1年間の手術室勤務を経験。その後、順天堂大学医学部附属静岡病院へ入職し、5年目でフライトナースに。2017年、救急看護認定看護師の資格を取得。