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2021.4.5 イベント TOPICS

「女性アスリートアクティブサポートセミナー2021」を開催しました

「女性アスリートアクティブサポートセミナー2021」開催報告

2月11日(木・祝)、「女性アスリートアクティブサポートセミナー2021」をオンラインにて開催しました。

研究エビデンスに基づき開発した女性アスリートのためのオンラインヘルスチェックツール「PPE for female athletes」をお披露目するとともに、本研究に多大なご協力をいただいたFAT(Female Athlete Triad)研究の先駆的存在であるメアリー・ジェーン・デ・スーザ博士とナンシー・ウィリアムズ博士の基調講演を行いました。
さらにパネルディスカッションでは、指導者や医師という立場でアスリートと向き合われている方々から、現場ならではの臨場感あふれるお話を伺いました。
今回はオンライン開催ということで、北海道から沖縄まで全国各地から250名以上もの方々にご参加いただくことができました。
10代から60代までと幅広い年代の、アスリート、コーチ、スポーツ栄養士・管理栄養士、トレーナー、教員(養護教諭含む)、保護者、スポーツ組織関係者、報道関係者と多種多様な立場の参加者にご視聴いただき、なかでも、アスリート本人の参加が過去のセミナーよりも多くみられたことは、オンラインならではの利点が生きた画期的なセミナーとなりました。

ASS2021

【プログラム】
 

<基調講演 1>
Scientific Updates on the Female Athlete Triad : New Lessons Learned
女性アスリートの三主徴に関する科学的なアップデート:新たな見解
Mary Jane De Souza, PhD., FACSM (メアリー・ジェーン・デ・スーザ博士)
Professor, Department of Kinesiology and Physiology / Director, Women's Health and Exercise Lab, / College of Health and Human Development at The Pennsylvania State University

<基調講演 2>
Identifying and Assessing Energy Deficiency in Athletes:Practical Tools and Procedures
アスリートにおけるエネルギー不足の特定および評価:実践的ツールおよび手順
Nancy I. Williams, ScD., FACSM, FNAK (ナンシー・ウィリアムズ博士)
Head of Department, Kinesiology / Professor of Kinesiology and Physiology, / College of Health and Human Development at The Pennsylvania State University

<パネルディスカッション>
はじめよう!アスリートの新習慣〜PPE for female athletes〜
   パ ネ リ ス ト  :塚田 真希 (東海大学体育学部武道学科 講師 / 東海大学女子柔道部 監督)
         川上 優子 (キヤノンアスリートクラブ九州 監督)
         高澤 祐治 (順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 教授 / 順天堂大学医学部整形外科学講座 先任准教授)
         北出 真理 (女性スポーツ研究センター 副センター長 / 順天堂大学大学院医学研究科産婦人科学教授)
コーディネーター:鯉川なつえ (女性スポーツ研究センター 副センター長 / 順天堂大学スポーツ健康科学部 教授)

基調講演

基調講演01

基調講演は、講演者が居住するアメリカとセミナー開催地である日本との時差を考慮し、前もって講演者に講演動画を収録していただき、動画には日本語訳の字幕を、講義のスライド資料も日本語に翻訳したものを表示しました。この講義展開によって、両博士の充実した講義内容はもとより、日本人参加者にとっては言語の壁なく視聴できたことで理解が深まり、より高いクオリティの基調講演を提供することができました。
基調講演者であるメアリー・ジェーン・デ・スーザ博士とナンシー・ウィリアムズ博士から、FATに関する科学的な知見と研究成果について、最新の情報を惜しみなく、わかりやすくレクチャーしていただきました。
日本にはまだ伝えられていない最新の情報に、視聴された日本の各界の専門家からも「大変勉強になった」「新たな知見を得られた」といった感想が寄せられました。
さらに、参加者からチャットで寄せられ多くの質問を、鯉川なつえ副センター長が取りまとめて質問し、基調講演者が的確に回答。この質疑応答は、逐次通訳者による見事な通訳がなされ、参加者全員がリアルタイムで情報を共有し、さらに理解を深めることができました。

基調講演01

アメリカからライブで参加し参加者の質問に回答してくださった
基調講演者のナンシー・ウィリアムズ博士(右)

パネルディスカッション

続いて、「はじめよう!アスリートの新習慣~PPE for female athletes~」をテーマに、専門家や女性コーチら4名のパネリストと配信会場をオンラインでつなぎ、パネルディスカッションを展開しました。
 
アスリートを指導する塚田さん、川上さんからは、自らの経験を踏まえ、女性アスリートが健康にスポーツを継続することの大切さ、アスリートの身体を定期的に確認することの必要性が語られました。
また、「PPE for female atheletes」については、手軽に健康チェックができるということ、データを専門家(医師ら)と共有できることがこのツールの利点であり、医師からも「PPEの結果を持ってこられた患者(アスリート)には、しっかり対応したい」とのご意見をいただきました。

基調講演02

指導現場から川上優子さん(左上)と塚田真希さん(右下)、
医療現場からは高澤祐治医師(左下)と北出真理副センター長が
リモートで参加し、鯉川副センター長と熱いディスカッションを展開
今回のパネルディスカッションによって、スポーツ現場においても、医療現場においても、本研究で開発した「PPE for female athletes」の活用は有効との見解が出されたほか、質疑応答ではチャットで多くの質問が寄せられるなど大変高い感心が得られ、盛況のうちに終了となりました。

セミナー終了後に行われた参加者への事後アンケートでは、次のような感想が寄せられました。
・PPE for female athletes の必要性がよくわかった
・基調講演の内容は少し難しかったが、パネルディスカッションで先生方やコーチの方からの多彩な意見を聞くことができて理解できた
・最新の研究情報と現場の取り組みを知ることができた
・男性ではサポートしきれない部分があることを常に感じているが、女性アスリートがまずは健康に、そしてその中で競技力の向上につながる指導を目指していきたい

また、本セミナーに対する評価では、最高評価である「とてもよかった」と回答した割合が全体の80%と最も高く、満足度の高いセミナーであったことをうかがうことができました。

※2019年度・2020年度スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援事業「女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究」として実施

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