vol.12
海外レポート

ザンビアの女性スポーツNGOを知ってますか?

アフリカ南部に位置するザンビアのことを、みなさんはどのくらいご存知ですか?ザンビアの女性とスポーツの現状や課題といった情報についてはいかがでしょうか? 2015年1月から約半年にわたり、ザンビアの女性スポーツNGO(非政府組織)であるNOWSPAR(ナウスパ)でインターンシップをした経験を活かし、これから、みなさんに 様々な情報をお伝えしていきます。初回は、NOWSPARのご紹介です!

NOWSPARって?

National Organisation for Women in Sport, Physical Activity and Recreation (NOWSPAR;ナウスパ)は、ザンビアのルサカに拠点に置く非政府組織(NGO)です。ナウスパは、以下を目的として活動しています。

1)スポーツ界における女性の権利を擁護

2)社会全体の女性の権利をスポーツを通じて擁護


第1回①画像


国際女性スポーツワーキンググループ(IWG)のアフリカ代表であるMatilda Mwaba(マチルダ・ムワバ)さんがディレクターを務め、スポーツ界の男女平等促進のために政策提言、調査、能力開発を行っているザンビア唯一の女性スポーツ専門のNGOです。
ナウスパは、ムワバさんの強い情熱と国際的な男女平等促進の流れに合わせて2006年に設立されました。当時(今でも)、ザンビアでは女性・少女のスポーツ参加者が少なく 、途中で辞めてしまう人も多いようです 。この原因が女性に対する性的暴力であることを自身の聞き取り調査で明らかにしたムワバさんは、この問題に対処できる機関として、ナウスパを設立しました。また、事務局長のLombe Mwamba(ロンベ・ムワンバ)さんは、ナウスパ設立のもう1つの背景として、男女平等の国際的流れにスポーツが取り残されていたと述べました。1995年の第4回世界女性会議(国連主催)で『北京宣言』『北京行動綱領』が採択されました。これにより、女性のエンパワーメントに関する12の重大問題領域(貧困、教育と訓練、健康、女性に対する暴力、人権、メディア、環境、女児など)が設定され、それぞれの戦略目標と、政府やNGO等のとるべき行動指針が示されました。しかし、当初、スポーツは宣言の中に主要な問題としては扱われていなかったため、 スポーツ界の男女間のギャップを埋めていく必要があったそうです。

NOWSPARの活動

ナウスパの活動は大きく分けて、政策提言、調査、能力開発の3つです。
政策提言では、メディアやスポーツイベント を通して女性スポーツの現状(資金、メディア露出、リーダーシップなど)を市民に向けて発信します。また、各スポーツ協会やスポーツクラブ 、国立スポーツ復興センターなどで、男女平等政策やセクシャルハラスメント政策の制定・実行をサポートしています。
調査では、国内の女性とスポーツを取り巻く現状を調査し、国内外に向けて発信しています。また、女性とスポーツに関わる最新の国際的研究やデータをザンビアの人々に提供・共有することも重要な活動です 。
NOWSPAR

能力開発では、スポーツを通して少女と女性に様々な知識と技術を教えています。例えば、保健衛生、HIV(エイズウイルス)、安全な妊娠出産、女性の人権、IT 技術、コミュニケーションスキル、リーダーシップスキル、銀行の使い方 などです。
ナウスパの活動を支える主要な支援団体は、ノルウェーオリンピック委員会、オランダNGO「Women Win」、そして、ザンビア政府です。実際のプロジェクトは、ナウスパのネットワークで繋がる学校、教会、他のNGOとともに実行されています。

NOWSPARのホームページ  www.nowspar.org
オンラインニュース     http://nowspar.wordpress.com
NOWSPAR

ライター紹介
野口 亜弥

米国・フランクリンピアス大学経営学修士課程(MBA) 2014年修了。2014年スウェーデンの女子プロサッカーリーグでプレー。
2015年1月から6月までザンビアの女性スポーツNGO(非政府組織))NOWSPARにおいてインターンシップ。
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