ハッシュタグを広報に用いた海外における女性スポーツに関するキャンペーンを紹介する前に、こんなデータをお伝えしておきましょう。
2016年2月に発表された「
メディア定点調査2016」(株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所)によると、国内のスマートフォン所有率は71%、タブレット所有率は39%でした。とりわけ、東京都における15〜19歳のスマートフォンの所有状況は男性96.4%、女性90.7%と、その普及率の高さは一目瞭然です。
これら近年のスマートフォン、タブレットの急速な普及により、スポーツ分野においても、イベントやキャンペーンの広報に新しい動きがでています。最大の特徴は、主催側が、積極的にSNSを使うことを勧め、個人のSNSを媒介して大勢の人たちへの拡散を狙っているという点です。なかでも、宣伝文句を「タグ付きメッセージ」としてあらかじめ用意してその拡散を手助けする形をとっているキャンペーン、組織もあり、その手法は従来の広告媒体(テレビ、ラジオ、CM、チラシ、ポスター、ホームページなど)に比べて手軽で費用対効果が高く、スピード感があります。