順天堂グローバル教養論集第一巻20160325
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51科学的な表現力の育成を図る中学校理科授業の実践研究4.3.3. 【手順③】:ミニホワイトボードを黒板に貼り、教室全体での意見交流 各グループの考えをまとめたミニホワイトボードを黒板に貼る。このとき、ランダムに貼るのではなく、黒板をグループの数だけ事前に区画し、グループの座席の位置と黒板に貼ったミニホワイトボードの位置をそろえる。そうすることで、黒板に貼ってあるミニホワイトボードの位置で何グループかすぐに分かるようにする。 まず生徒全員に全てのグループの意見を読ませ、気付いたことや疑問に思ったこと、自分のグループの考えとの違いなどを考えさせる。次に、各グループの代表の生徒に発表をさせ、質問などに答える。全てのグループの発表と意見交流の後に、各自のワークシートに修正した考えを記述させる。最後に、教師による学習のまとめを行う。5. 検証授業5.1. 調査対象 愛知県公立A中学校第2学年3学級(男子生徒64名、女子生徒45名の計109名)5.2. 調査期間  2014年9月中旬~10月5.3. 授業単元名 「生命を維持するはたらき」5.4. 単元目標 ヒトが生きていくために、体の中で何が起きているのかを様々な観察・実験を通して追求する。5.5. 単元の指導計画 単元の学習指導計画を表2に示す。採点規準表を設けたワークシートと、「話合い活動」時にミニホワイトボードを活用した授業実践は太字で示してある。5.6. 検証授業の実際 学習指導計画(表2)の第9時までに消化のはたらきについて学び、消化酵素によって食物が消化され養分になることを理解している。第10時である本時では、消化された養分が消化管の中から体内に取り入れられる吸収というは表2. 単元の学習指導計画(全11時間)時学習内容1ヒトは酸素をどのように体内に取り入れて、どのように体外に出しているかを肺のモデルを用いて理解できる。2ヒトの呼吸のしくみと他の動物の呼吸のしくみはどのようになっているのかが理解できる。3動脈は酸素が多く含まれ、血管が厚いこと、静脈は二酸化炭素が多く含まれ、弁がついていることが理解できる。4メダカの毛細血管を血液はどのように流れているのかを、実際にメダカの顕微鏡観察を通して理解できる。5食物には何が含まれ、だ液は何をどのように消化しているのかをだ液の観察を通して理解できる。6食べ物は消化管を通って、消化器官によって分解、吸収させることが理解できる。7消化器官と消化酵素のつくりとはたらきについて理解し、どの臓器で何を消化するのか表にまとめることで理解できる。8消化酵素であるペプシンとアミラーゼはどの栄養素を消化させるのかを実験を通して理解できる。9消化された養分はどのように吸収・利用されるか理解できる。10どうして小腸は柔毛に覆われているのかを実際の豚の小腸を顕微鏡観察を通して理解できる。(検証授業)11草食動物と肉食動物はどうして小腸の長さが違うのかを考えることができる。(第4・5・8・10・11時間目の授業は、採点規準表を設けたワークシートと、「話合い活動」時にミニホワイトボードを活用する)

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